プロフィール
概要
1993年5月16日生まれ。ニーダーザクセン州ハノーファー出身。ドイツのインディ団体でデビューの後、2015年に新日本プロレスに入門。同期にジェイ・ホワイト・ジュース・ロビンソンなどがいる。
父は北アイルランド出身で、蛇の穴(ビリー・ライレー・ジム)で修行し、WCWやWWEでも活躍したデイブ・フィンレー。弟のブロガン・フィンレーや祖父、曽祖父もプロレスラーである。
父から受け継いだアイルランドの棍棒・シレイリがトレードマーク。
2016年にはリザーバーとしてBEST OF THE SUPER Jr.にも出場、外道から勝利を収めるなど活躍を見せ、同年には小島聡・リコシェと共にNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦、見事タイトル獲得に成功して第8代王者となった。10月には防衛戦を行い得意技Prima Noctaで相手を沈めタイトル防衛に成功した。
2017年1月4日の東京ドーム大会でEVIL&SANADA&BUSHIに敗れベルトを失った。
2018年には同期のジェイ・ホワイトの持つIWGP USヘビー級に挑戦、結果は惜しくも敗れ待望のシングル玉座初戴冠とはならなかった。
2019年は負傷に苦しんだものの、復帰した際に盟友ジュース・ロビンソンの救出に現れるとその因縁から再びUSヘビーのベルトに挑戦。しかし、王者ランス・アーチャーに敗れ再びUSヘビー戴冠はならなかった。同年のWORLD TAG LEAGUE2019にジュース・ロビンソンと共に出場、EVIL &SANADA組を破り初優勝を飾った。
2020年1.4東京ドーム大会にてIWGPタッグ王座を持つG.o.D(タマ・トンガ&タンガ・ロア)に挑戦、邪道の介入に苦しむも見事王者組を撃破、タッグ王座初戴冠。第85代王者に輝いた。
しかし、2月アトランタ大会にて前王者G.o.Dのリマッチ試合に敗れ玉座陥落、短期政権に終わってしまった。
2021年、新型コロナウイルスのパンデミックに世界が襲われる中、新日本春の最強戦士決定戦NEW JAPAN CUP2021に初出場、下馬評を覆し、宿敵ジェイ・ホワイトを撃破。最終的にその年のNJC覇者ウィル・オスプレイに敗れこそしたものの、シングルプレーヤーとしての実力をファンに見せつけた。この年はインパクト・レスリングにもジュースと共に参戦、多くの戦いを繰り広げた。
2022年、更に飛躍の年となったこの年は新日本プロレスが誇る真夏の祭典G1 CLIMAXに初出場。Dブロックにエントリーされたフィンレーは同ブロックにてジュース・ロビンソン(5月にBULLET CLUBに電撃加入しヒールターン)・鷹木信悟(元IWGP世界ヘビー級王者)・ウィル・オスプレイ(現IWGP USヘビー級王者)といった実力者を撃破。特にオスプレイにはG1で勝利した事もあってオスプレイの持つUSヘビー級に挑戦が決定、タイトルマッチでは王者から3カウントを奪い掛ける(実際誤審により3カウントが叩かれた)奮闘を見せるも惜しくも敗戦。またもやUSヘビー級のベルトには手が届かなかった。
そして、2023年反逆者(THE REBEL)は突如牙を剥いた。
同年1.4東京ドーム大会にてIWGP世界ヘビー級のベルトを失い、2月には因縁を吹っ掛けたヒクレオとのルーザーリーブジャパンマッチに敗北、続くサンノゼ大会でもエディ・キングストン(AEW)とのルーザーリーブニュージャパンマッチ(新日本追放試合)にも敗北し、傷心しながらも別れの挨拶を述べようとマイクを握ったジェイ・ホワイトをシレイリを手に背後から襲撃、一撃でジェイをKOするとマイクを握り、「アメリカではアイルランド人、アイルランドではアメリカ人、日本ではガイジン」扱いされる自身の扱いに不満を爆発させ、ジェイから全てを奪う事を宣言し、全方位に喧嘩を売り大ブーイングを受けながらリングを後にした。
動向が注目される中、NEW JAPAN CUP2023にエントリー。
新たなエントランスVTR内にて突如BULLET CLUBへの加入とヒールターンを宣言、BCのブレイン外道を伴い新テーマに乗り入場、宿敵ジェイに何度も辛酸を舐めさせた石井智宏を正面から粉砕、堂々とBULLET CLUB5代目リーダーへの就任が外道から宣言された。
BCに加入したフィンレーは勢いそのままグレート-O-カーン・海野翔太・タマ・トンガを立て続けに撃破し、NJC決勝戦に進出。LIJから脱退したSANADAとの決戦に臨むも惜しくも敗戦。優勝する事は叶わなかった。
しかし、4月にはフィンレーに反感を持ち反抗していたBCのメンバーエル・ファンタズモをユニットから追放。
邪魔者を排除したフィンレーはタマ・トンガの持つNEVER無差別級王座に挑戦表明。5月に実現したタイトルマッチで幾度となくパワーボムでタマを叩き付け、最後はフィニッシャーINTO OBLIVIONを3度も敢行し、タマを担架送りにして王座を強奪した。試合後には追放したファンタズモの乱入を受け、早速防衛戦が決定した。
6月4日、BULLET CLUBに加入したドリラ・モロニー・ゲイブ・キッド・アレックス・コグリン、そしてこの試合以前にフィンレーが勧誘したクラーク・コナーズ、参謀の外道を含め新たな内部ユニットBULLET CLUB WAR DOGS(以下WD)を結成。フィンレーはタイトルマッチではWDの介入などを使いファンタズモの挑戦を退け玉座防衛に成功した。
同年G1CLIMAXではCブロックにエントリー、5勝2敗の成績で準々決勝に初進出したが因縁のウィル・オスプレイに敗れ8強に終わった。
G1後はG1にて敗北していたタマ・トンガの挑戦を受け、スタイルズ・クラッシュを喰らうなどして敗北、玉座から陥落した。その後もタマの弟、タンガ・ロアにも3カウントを奪われるなど精彩さを欠いた。しかし、反逆者は機会を虎視眈々と狙っていた。
11月4日大阪大会、タンガ・ロアへのリベンジを果たしたフィンレーはメインイベントにて海野翔太の挑戦を退け海野の師匠ジョン・モクスリーと睨み合うIWGP USヘビー(UKヘビー)級王者ウィル・オスプレイの両名を背後から襲撃。
US(UK)のベルトが自身に相応しくないとして歴史あるUS(UK)のベルトをあろう事かハンマーで粉々に破壊、新王座設立を要求して狂気の笑みを浮かべて去っていった。
新日本プロレスはフィンレーの要求に加え王者のオスプレイも新王座設立を要求した為、これを受諾。US(UK)ヘビー級は廃止となり新たにIWGP GLOBALヘビー級王座の設立を発表。新王座は明けた2024年1月4日東京ドーム大会での3WAYマッチでの勝者が王者になることも併せて発表された。
2024年1月4日WRESTLE KINGDOM 18 第8試合
ウィル・オスプレイvsジョン・モクスリーvsデビッド・フィンレーの3WAYとなったこの試合は序盤はフィンレーがオスプレイ・モクスリーの両名から集中攻撃を受けるも、なんとか耐えきり終盤WDのゲイブ&コグリンを介入させ逆転を狙うも逆にモクスリーのフィニッシャーデスライダーを喰らう。そのモクスリーもオスプレイにフィニッシャーストームブレイカーを喰らわされる。
そこへフィンレーは画面外からすっ飛んできてオスプレイにフィニッシャーINTO OBLIVIONを発射、オスプレイも執念で2カウントで返すも止まらないフィンレーは新技OVER KILLをオスプレイに炸裂、この3WAYマッチを制し見事初代IWGP GLOBALヘビー級王者に輝いた。
得意技
- 『OVER KILL』
2024年東京ドーム大会にて初披露した新技。相手をブレーンバスターの体勢で持ち上げ前に落としながら相手の顔面に右膝を叩き込む荒技。変形G2S。後述のINTO OBLIVIONも同様の体勢で持ち上げる為同技の改良型とも言える。
- 『INTO OBLIVION』
メインフィニッシャー。ネックブリーカードロップ。ブレーンバスターの体勢で持ち上げて相手の首を自分の膝に叩きつける。以前までは繋ぎ技扱いだったが後に昇格。トラッシュパンダという技名であったがヒールターンに伴い現在の技名に改名している。
INTO OBLIVIONは和訳すると『忘却の彼方』となる。
- 『ACID DROP』
かつてのフィニッシャー。相手の首を右肩に抱え、そのままコーナーを駆け上がる。コーナートップを蹴り上げた反動で、自らの体を水平に旋回させて、ダイヤモンド・カッターの形でマットに叩きつける。ヒールターン以降は使用しておらず事実上封印状態にある。
- 『Prima Nocta』
スタナー。フィンレーが使用するスタナーだが、飛び付き方はRKOに近い。カウンター式でも使用。技名は初夜権の意。
その他、ブルーサンダーボムやカナディアン・ハンマー・スピアー・アイリッシュカースなど多彩かつスピード・威力に富んだ技を使用。
人物像
- 決め台詞は「The REBEL will take the FUCK'N everything!! I need a REBEL! BULLET CLUB needs a REBEL!! and the world needs a REBEL!!!」
- フィンレーのトレードマークと言える棍棒『シレイリ』は父親デイブ・フィンレーから受け継いだものである。シレイリはアイルランドに伝わる棍棒。
- ヤングライオン時代から良くも悪くもぷにょっとした体型であり、その体型から「深夜にお菓子食べてそうな体」とも言われた事がある
- YouTubeの新日本公式チャンネルには若き日のフィンレーとジェイ・ホワイトが田口隆祐と共に浅草を巡る動画が公開されており、フィンレーがジェイの帽子を奪い馬乗りになって茶化すなど今見ると感慨深い動画があったりする。
関連動画
入場テーマ曲『Generations』(ヒールターン後から使用)