ドウモン
どうもん
タオモンの色違い個体で、陰陽道に精通し、あらゆる技を駆使して戦う完全体の陰陽師デジモン。特に呪術の能力が高く、霊符や呪文の攻撃が得意。タオモンと同じく闇に潜み闇に生きる存在であるが、呪殺や暗殺を得意としタオモンとは対照的である。また、霊符を式神に変え使役することもできる。
得意技は敵に張り付けた札で爆殺する呪禁札(じゅごんさつ)、必殺技は対象を永遠に迷わせる結界に閉じ込める鬼門遁甲(きもんとんこう)。
データ種でありながら、その在り方はウィルス種に近く、タオモンが「陽」ならドウモンはそれに対する「陰」、安倍晴明に対する蘆屋道満の立ち位置にある存在と言えよう。しかし、その本質はタオモンと同じく公式で「闇に潜み、闇に生きる存在」とされているので表裏一体の存在なのかもしれない(故にウィルス種ではなくデータ種なのだろう)。
デジモンクロスウォーズ~悪のデスジェネラルと七つの王国~
「『鬼門遁甲』!」
「捕えました、ユウ様」
CV:荻野晴朗
デジモンアニメシリーズでは、今作が初登場となる。
第37話にて、ユウのボディガードであるツワーモンの部下デジモンとして登場(ツワーモン曰く、七つの王国の中には幾つかこのように彼の部下デジモンを封印してある場所があるとのこと)。
鬼門遁甲を森に施してネネたちが暮らしていた下町の幻影を作り出し、ネネを罠にかけたが、クロスウォーズに潜んでいたメルヴァモンや空間内に侵入してきたメタルグレイモンに邪魔されて失敗する。
クロスハート連合軍を感覚を狂わす術で苦しめたが、メルヴァモンワイドハイビジョンソードに自販機ごと貫かれて倒された。
デジモンゴーストゲーム
「ようやく、そのご尊顔を拝し恐悦至極…若君。我は北条に仕えし陰陽師、ドウモンにござりまする」
「時は満ちた!兵はまだ足りぬが、おいおい増やせばよい。いよいよ幕府再興の挙兵じゃ!」
CV:緑川光
第38話に登場。
自らを「北条に仕えし陰陽師」と名乗り、足利家に強い怨みを残して鎌倉の地に眠る北条家の復権を目論み、戦力となる式神を10万体確保すべく、夜な夜な人間を妖術で紙のように折り畳んで式神を召喚する赤い霊符に変え回っていた。
九字を切り緑色の霊符に宿る式神を操るほか、周囲にノイズを発生させて空間を歪ませたりと様々な妖術を駆使することができる。
葉櫻学院の姉妹校である女子高の学園祭にて、舞台に参加することになった宙を北条の若君の怨霊(CV:沢木郁也)を現世に顕現させる器として目をつけて妖術で誘拐し、怨霊が宿る紫色の呪符を貼り付けて宙に憑依させてしまう。更には使役する緑の式神を町へ放って贄となる人々を誘拐し始める。
眠りから覚めた北条家の怨霊が蠢き始めた頃、多くの式神を率いて挙兵しようとしたところで、跡を追ってきたガンマモンとエスピモンが出現。宙を操っていた呪符をガンマモンに剥がされ元に戻されてしまい激怒。
宙を奪い返すべく式神をけしかけるもガンマモンが進化したウェズンガンマモンの『セドナ』で蹴散らされ、今度は『鬼門遁甲』を発動し結界に閉じ込めようとするが、さらに進化したカノーヴァイスモンの『メテオルクス』で結界を破壊されつつ一撃を受け戦闘不能になった。
するとドウモンの身体から北条の怨霊が抜け出し、上空に消え去っていく。
「おのれ……いつか、また必ず……!」
「口惜しや……!」
ドウモンは目を覚ますが、今までの行動をほとんど何も覚えていなかった。
実は人間界で陰陽道の探求の旅の最中に立ち寄った鎌倉にて北条家の怨霊に取り憑かれてしまっていたようで、そもそもドウモン自体も怨霊に操られていた被害者だったのだ。
正気に戻った後は式神に変えた人間たちを元に戻し、助けてくれた宙達に礼を言うと再び陰陽道探求の旅に出た。
以前の人狼の回と同じく根本原因がデジモンでない存在にある話であった。死後の世界や人間の霊魂が存在する事は、セピックモンの回で確認されていた。怪奇現象の全てがデジモン由来とは限らないということだろう。