概要
データ
世代 | 究極体 |
---|---|
タイプ | 神人型 |
属性 | データ |
必殺技 | 裏飯綱(うらいづな)、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら) |
サクヤモンの亜種にあたる神人型デジモン。
サクヤモンとの違いは練度の差であるとされ、極めて高い素質を持った妖狐デジモンが進化するのがあちらであり、通常の場合に進化するのはこちら。
暗殺や破壊を得意としていたヨウコモンやドウモンとは異なり、サクヤモン寄りの平和的な能力を持つ。
サクヤモンと異なり、全ての狐デジモンが至れる余地があるので、狐デジモン達に希望を与える存在とも言える。
神道、陰陽道、修験道などの古代の魔法が使える。なお、連携している管狐はサクヤモンとは異なり一匹で、どの属性の管狐であるのか不明。攻撃や諜報を司り、得意技の裏飯綱も管狐が発動する。必殺技・胎蔵界曼荼羅は、錫杖で作る浄化の力を持つ結界。
なお、サクヤモン同様に儀式を行う時に変身する巫女モードも存在する。
アニメでの活躍
デジモンゴーストゲーム
「今から、お前たちの穢れを浄化する……」
「穢れた人間は、清浄なるデジタルワールドと交わるべきではなかった…。だが、不幸にして接点ができた以上、すべての穢れは払わなければならない……!!」
CV:浅野まゆみ
第56話に登場。デジモンアニメシリーズでは、今作が初登場となる。
また第41話のピエモン以来、久々に登場した究極体のデジモンでもあり、本格的に戦闘を行った究極体のデジモンとしては初となる。
「テイマーズ」のサクヤモンや同作に出た別個体のドウモンに比べると大きめで、シリウスモンの倍の大きさで描かれている。しかし、大きさは変えられるようで、再登場した際には人間の大人と同程度に小さくなる様子も見せた。
自身が作り出す異空間にて、巨大な巫女モードの姿で閉じ込めた人間を捕まえては自我を抜き取り、素体の木の人形を対象の人間と瓜二つの姿に変えて人間界に送り込んでいた。
作り出す人形は一見すると本物と見分けがつかないが中身は全くの別物で、虚ろな目でどんな手段を使ってでもあらゆる「穢れ」をひたすら取り払おうとしてくる。尚ガンマモンやエスピモンといったデジモン達はすぐに偽物と見破ることができていた。
一方、紙のようにペラペラになった本物の人間の自我はクズハモンにゴミのように捨てられ、底なしのデータの空間内に永久に閉じ込められることになる。
その最終目的は「穢れ」を取り払うための儀式として、人形ごと人間界を燃やし尽くすことにある。
自身が悪事や罪だと思う行動を感情に沿って重ねる人間を「穢れた存在」と忌み嫌う原罪主義者で、人間界とデジタルワールドが繋がったことを憂い、一方的に「浄化という名の殲滅」を行おうと画策したのだ。
既に清司郎や瑠璃を含めた人間に魔手を伸ばし、街のほとんどを人間になりすます人形にすり替えて儀式の準備を着々と進め、最後の一人となった宙を襲撃。
彼を拘束して自我を抜き取ろうとし、助けに入ったカノーヴァイスモンも「人間の穢れに惑わされたデジモン」と殲滅対象と判断して本来の姿に戻り、『裏飯綱』で召喚した管狐で翻弄して究極体上位の力を以って圧倒するが、宙とカノーヴァイスモンの「これまで共に暮らしてきた日々は不要なんかじゃない」という想いが共鳴し、遂にシリウスモンへ究極進化を果たす。
更なる姿にも臆せず『裏飯綱』を発動するも、『コスモブレード』で管狐を撃破され接戦に持ち込まれる。ならばと『胎蔵界曼荼羅』を放つが『ブレイクエーサー』で結界を壊された挙句、錫杖も叩き斬られて攻撃手段を失ってしまう。
「穢れではないのか?……いや、人間との交わりがこの力を生み出したと言うのか……。これも我々をこの世界へ飛ばした、“あやつ”の計算ならば…」
すると、クズハモンは納得した様子で自ら敗北を認めて儀式を中止し、今回の出来事に関する記憶を削除したうえで閉じ込めた人間の自我を解放。
後始末を終えると、宙達と再会を約束しつつ何処かへ去っていった。
後に第65話で再登場し、発生した黒の侵食によって異変が起きたデジタルワールドに赴こうとする宙達の元に現れ、巫女モードとなってデジタルゲートを開こうとする彼らのアシストをした。
これまでのデジモンの生態や性格、人間世界に来たことによる暴走や一方的な誤解、悪事などが事件の発端だった他デジモンとは異なり、人間を悪しきものと認識した正義による行動という既存シリーズのロイヤルナイツのような立ち位置に近く、「セイバーズ」で見られた人間の存在を巡る互いの価値観と信念の衝突など他のデジモンとは別格の存在として描かれている。
また「サクヤモンの下位的存在」というイメージが強かった中、シリウスモンと対等に渡り合うなど究極体としての強さを存分に発揮しており、亜種系デジモンとして見てもかなり優遇されている。
また、カノーヴァイスモン持つの技の中で究極体を焼き尽くす程の威力を持つ最強技『グランノヴァ』を『裏飯綱』で完全に相殺している。
彼女の声を演じた浅野氏はデジモンアニメシリーズへの出演は、本作が初。
また、クズハモンは登場したことで彼女の進化ルートになるデジモンが一通り出揃った。
終盤デジタルワールドに向かう際は、断絶されてしまったデジタルワールドとリアルワールドを一時期に繋げてデジヴァイスでゲートを開く手助けをしてくれた。
進化ルート
登場作品 | 幼年期1 | 幼年期2 | 成長期 | 成熟期 | 完全体 | 究極体 |
---|---|---|---|---|---|---|
一般 | レレモン | ポコモン | レナモン | ヨウコモン | ドウモン | クズハモン |
レナモンDim | レレモン | ポコモン | レナモン | ヨウコモン | ドウモン | クズハモン巫女モード |
ガンマモンBEメモリー | クリモン | グリモン | ボコモン | シールズドラモン | ヴァンデモン | クズハモン |
余談
- 名前の由来は葛の葉狐(安倍晴明の母親とされる狐)。
- デジモンストーリーサンバースト・ムーンライトではシャーマモン→ハヌモン→キュウキモンを経て進化する。ビフォーアフターが激しすぎる…。
- いわゆるテイマーズ御三家のダーク版に相当するのだが、他の二体とは異なり、名前が異なる。