モリト「モードチェンジ…!グレートドクターイエロー!!」
データ
概要
(〜3:23まで)
アンノウン、特にハーデスシンカリオンへの対抗策として超進化鉄道開発機構(ERDA)により開発されたシンカリオンの一種。923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」(T4編成)の1号車・7号車(各先頭車両)が変形したシンカリオン。モリトは1号車に搭乗する。
独自の仕様として、対応する専用のエルダビークルは存在しないが、その代わりに単機でモードチェンジを行える。また、7号車もシンカリオン形態へ変形できるとされるが、作中でこのギミックが使用されることはなかった。
各部に搭載されたカメラや検測装置により状況分析能力が非常に高く、特別編「プレゼン・ザ・ワールド」にて、モリトの口から「ERDAの科学力を結集して作り上げられた機体」と説明が為された通り通常形態の戦闘力も高く、E5はやぶさ トレーラーフォームとN700Sのぞみ ブルートレーラーフォームを苦戦させたアンノウン33に単騎で渡り合いダメージを与えたり、ハーデスシンカリオン デストロイフォームに対しても苦戦こそしたものの、E5 トレーラーフォームと共に喰らい付く等、いずれの戦闘に於いても高い戦闘力が描写されている。
ビークル合体非採用のためERDA製のシンカリオンとしてはシンカリオン0以来の手持ち武装標準搭載機であり、実体剣『ケンソクブレード』を装備している。胸部カメラとケンソクブレードを連動させ、目標の周りを高速で周回しながら刀身から放つ赤い分析センサーライトで敵を解析し、光を受けて弱らせた敵へ黄金色の斬撃波を飛ばす必殺技を持つ。
各種合体形態
- シンカリオン グレートドクターイエロー
全高:29.5m 全長:9m 重量:155t
(4:43まで)
1号車が変形した通常のドクターイエローと2号車、7号車がそれぞれ変形し、3両合体した形態。
3両合体ということでシンカリオンSRGの設計を踏襲しており、ほぼ同様の機構と出力を持つ。なお、1編成内で完結するためかSRGの名は持たない。運転士3名の息を合わせて絶大な力を発揮する一方、その性質上性能が不安定なSRGに対し、こちらは運転士1名で安定した高出力を発揮できる。
右腕・右脚を1号車(ドクターイエロー本体)、左腕・左脚を7号車、頭部〜腰部・両腿とグレートホセンシールドを2号車が担う形となっており、頭部は2号車に内蔵された専用のものとなる。
武装はケンソクブレードの刀身を延長した「グレートケンソクブレード」と左前腕に装備する大型シールド「グレートホセンシールド」。額にバイザーと検測センサーが追加され、敵の弱点を見つけ出す。グレートケンソクブレードの必殺技も強化され、金色の斬撃波は4回連続で重ねがけする蒼白色の巨大な斬撃波となる。
第30話での大成イナと高輪カドミチの会話から、適性値が従来より高い状態で無ければ変形は不可能である模様。
初陣では、モリトの感情の昂りによって適性値を向上させたことで合体を解禁。かつてSRGですら一時は劣勢だったハーデスシンカリオン デストロイフォームを相手にパワー勝ちする程の性能を発揮。E5はやぶさ トレーラーフォームとの連携で反撃を尽く防ぎ、隙を突いてグレートケンソクブレードによる必殺技を放ちクリムゾンインフェルノを左前腕ごと爆砕。損傷なくハーデスを撤退に追い込み、勝利を収めた。SRG戦の損傷を修復したばかりのハーデスを再び部位欠損に追い込んでおり、その高い性能がうかがい知れる。
しかし、ハーデスがファントムシンカリオンらと3両合体したカオスシンカリオン相手には機体性能・運転士の経験共に劣勢で、いとも簡単に攻撃をいなされ吹き飛ばされた。性能差が大きいと判断したため、本格的な激突に際してはユナイトシンカリオンへの合体を選択した。
通常のドクターイエローと比べ単純に図体が大きくなったため小回りが利きにくくなったというデメリットは生じているが、それ以外の点では完全に上位互換である。加えて本機が相対するのは強敵が多く、モリトの適性値が下がるといった事態も起きなかったため、初登場以降全ての戦闘でグレートドクターイエローへ直接変形している。
- ユナイトシンカリオン
「「ユナイト!シンカリオン!!」」
グレートドクターイエローの状態でE5はやぶさと合体した形態。ERDA側最高戦力。
SRG胴体・腕部アーマーに変形したE5に、グレートドクターイエローが四肢と背部キャノン砲を構成する形で合体し、バイザー付きの頭部追加ユニットを被ることで完成する。
武器はグレートケンソクブレードとグレートホセンシールド、加えて2号車が変形したキャノン砲『バラストキドウホウ』。
さらにE5のグランクロスは『ユナイトグランクロス』にバージョンアップされるが、安全面では相変わらず負担が伴う危険な技のまま。
第34話でE5と合体して初登場。
SRGすら赤子の手を捻るが如く圧倒するカオスシンカリオンに対抗する為に合体。お互い一歩も譲らぬ大激戦の末に、バラストキドウホウでカオスの右腕と武器を破壊するも、そのまま肉薄されグレートケンソクブレードを折られた上にバラストキドウホウを破壊され、一度はダウンしてしまう。
しかし、イナが訴え掛けている最中にタイセイのみで再び立ち上がり、渾身のユナイトグランクロスを放った。
左腕ごとカオスキャノンを吹き飛ばされ、なおもその光を受けたカオスは崩れ落ち、完全に沈黙。
しかしこちらもタイセイの気絶と共に倒れ込み、結果は相打ちとなった。
ちなみにユナイトは団結という意味なので、大成タイセイとモリトとの友情が込められたネーミングとして相応しいだろう。
また、第36話から更新されたOPにおいてE5 トレーラーフォームに代わり終盤に登場、E5に酷似した謎のシンカリオン─────オルタナティブシンカリオンと激突した。なお、本編では対峙していない。
余談
- 923形ドクターイエローは2編成おり、今回どちらの編成がモデルかは公式から説明はないが、車両形状からJR東海のT4編成とわかる。
- モデルの923形ドクターイエローT4編成は2025年1月に引退したため、これが引退前最後のシンカリオン出演となった。
- 内部フレームの色は1号車(博多方先頭車両)が濃い目のブルー、2号車(中間車両)がゴールド、7号車(東京方先頭車両)がブラックとなっている。意図したものかは不明だが、これまでのシリーズのドクターイエローの内部フレームと一致しており、1号車はシンカリオンZ ドクターイエロー、2号車が923ドクターイエロー、7号車が5両合体仕様のドクターイエローと同じ色となっている。
- 過去作でのドクターイエローの運転士(923ドクターイエロー以外)は、N700A/N700Sのぞみの運転士と兄弟関係にあったが、今作ではこの要素は採用されていない。
- グレートドクターイエローは合体機構の都合上、シンカリオン史上初めての胸部に先頭車両が無いシンカリオンとなった。また、初のゴーグルタイプのフェイスのシンカリオンでもある。
- 厳密には1作目のドクターイエローがレーザースキャナーを展開した際にゴーグルフェイスになるため初ではないが、「常時」ゴーグルフェイスは本機が初。
- 7号車も変形できるというギミックが玩具版で公表された当初は7号車にイドが搭乗するのではないかという予想がなされていたが、実際には初陣の相手であるアンノウン33の正体がイドで、本機が撃破するという展開であった。なお、先述したように7号車の変形は未登場で終わっている。
- タカラトミー系ロボットアニメでは実に約26年振りのグレートを冠する合体であり、一般商品としては2006年発売のマスターピース グレートエクスカイザー 以来19年振りの商品である。
関連タグ
ドクターイエロー(シンカリオン) 923ドクターイエロー ドクターイエロー(Z):過去作のドクターイエロー。