概要
初出はダンボール戦機WARSより。
前述の通り、シナリオ中盤より登場する機体である。
主人公の瀬名アラタが使用する(ゲーム版では主人公のアバターも所持する)LBXであり、アーマーフレームのタイプはブロウラーフレーム。
特殊能力「オーバーロード」に目覚めたアラタの能力へ対応する新機体である。
仮想国「ジェノック」が所有する(ゲーム版ではハーネスも所有している)機体であり、海道ジンから渡された設計図を基に、細野サクヤと古城タケルが共同で開発した。
(漫画版ではアラタのアイデアを元に、サクヤが個人で開発している)
英字表記は「DOT-BLASTRIZER」。
「ドット」部分は不明だが、「ブラスライザー」の部分は「blast」と「riser」を掛け合わせたものであり、訳すならば「凄まじい勢いで飛翔する者」のようなニュアンスと思われる。
主な装備はドットフェイサー同様にマルチギミックサックが採用された「ブラストソード」シリーズ。
変形・合体することにより下記三形態の武装配置となる。
・双剣「ブラストソード」
・二丁銃「ブラストマグナム」
・ビーム槍「デュアルブレード」+盾「ブラストガーダー」
また、他の機体とは異なる機能として、後述の特殊形態への移行が可能となっている。
劇中での活躍
アニメ版では22話で初登場。
新型機製作の情報を嗅ぎ付けたバンデットの妨害を受け、一度は製作が中断されてしまうものの、ジェノック・ハーネス連合メンバーの必死の防戦とサクヤの奮闘で遂にロールアウト。
運用テスト等を一切行っていない完成直後の出撃にもかかわらず、グルゼオンらバンデットのLBX達を単機で圧倒し撤退へと追い込む初陣を飾った。
その後もジェノック・ハーネス連合、更には世界連合の主戦力として様々な戦局へ参加し、後半の主な敵であるエゼルダーム、そしてそれらを率いるセレディとの激闘を繰り広げて行く。
終盤となるロストエリア攻防戦では、最奥部にて後述のジーエクスト形態でディ・エゼルディと交戦。
ハルキら仲間達の支援を受けながら戦いを挑み、撃破へ成功している。
(ゲーム版はプレイヤー=ゲーム版主人公と共にセレディとキョウジへ相対し、これを撃破している)
アニメ版のラストでは、アラタが神威島を去る事になった為、サクヤが預かる事になった。
アラタの専用機として開発されたとはいえ、本機は学園の所有物品である為、外部への持ち出しが許可されなかったと思われる。
「オールスターフォトバトル」のスペシャルアニメでは、諸事情で神威島に戻ったアラタが一度だけ使用したが、山野バンの駆るオーディーンに完敗した。
後日談にあたるDVD-BOX特典小説『神威島奇譚』では、金箱スズネの愛機として再登場している。
ラグナロクフェイズ
「RAGNAROK PHASE!!」
本機はオーバーロード能力者の使用を前提としている為、通常形態でも汎用機を凌ぐ性能を誇るが、この他に「ラグナロクフェイズ」と呼ばれる高出力形態が存在し、短時間ながら機体性能を大幅に向上させることが可能である。
発動時は全身各部の装甲が展開し機体のシルエットそのものが大きく変貌する他、単体での飛行能力が追加され、マルチギミックサックに加えてマニピュレータ部に展開されるビームクロー「ヴァリアブルクロー」も武器とし、拳を使った至近格闘が可能になる。
なお、ゲーム版では体力が25%以下で無いと使用できない。
ゲーム版には本機以外にもラグナロクフェイズを搭載したLBXが何種類か存在しており、「ジル・グレイブ」、「レオローダー」、「ヴェスパー」及びそれらの派生機体が該当するが、外観が大きく変化するのはドットブラスライザーのみ。
ジーエクストモード
「DOT-BLASTRISER G-EXT!!!」
さらに、サクヤが開発した支援機「ドットフェニックス」との合体機構を持ち、
合体後は「ドットブラスライザー・ジーエクスト」となる。
この形態ではドットブラスライザーの装甲が赤く染まり、装備はドットフェニックスのパーツが分離して槍と盾になる他、副装としてレールガン(ゲーム版ではオーヴェインのオーキャノン同様、チャージ攻撃で発射可能)とミサイル(ゲーム版では必殺ファンクション「スティンガーミサイル」扱い)が搭載される。
ゲーム版ではラグナロクフェイズへ移行した後、更にCゲージが3以上無ければ合体出来ない為、発動条件が少々厳しめ。
また、僚機は一度戦場からいなくなる。
アニメ版で一度だけドットブラスライザーから直接ジーエクストになった際は、ノーモーションでラグナロクフェイズに移行してからDBクリムゾン化・ドットフェニックスとの合体を行った(ちなみにこのとき、ラグナロクフェイズ移行時に機体が熱を帯びているような演出がある)。
専用必殺ファンクション「真刀カムイ」の威力は強大であり、アニメ版ではエゼルダームの空中要塞「ドル・ガルーダ」やラージドロイド「サイロンガーダー」を真っ二つにした。
(この技はゲーム版とアニメ版でモーションに違いがあり、ゲーム版では直前にレールガンとスティンガーミサイルを撃つが、アニメ版ではそれがない代わりに振り下ろす前に大きく振りかぶるといった違いがある。)
小説「LBX烈伝」では、大破した機体群の強化改修の際にパーツが使用されることになる(使われたのはドットブラスライザーのコアスケルトンとドットフェニックス)。
派生機体
ゲーム版で生産可能となる別機体。どちらもジーエクストになれない為、プラモデルをリペイントする等して再現するしかない。
また、デフォルトでラグナロクフェイズとなっている。
DBクリムゾン
前述のジーエクスト状態におけるカラーリングのドットブラスライザー。
ジーエクストからドットフェニックスの武装を取り除いた姿そのものであり、アニメ版ではディ・エゼルディの攻撃でドットフェニックスの武装が破壊された際にこの姿となった。
本機のカラーリングをベースにクリアパーツで構成された限定版のプラモデルキット「ドットブラスライザー・ラグナロクフェイズ クリムゾン」が発売されている。
DBサイファー
ゲーム版にのみ登場する、黒中心のカラーリングに両肩の炎のマーキングが映える機体。
「裏ランキングバトル」でアラタが使用する機体であり、
難易度とドロップ率の悪さから、入手にはかなりの手間がかかる。
基本装備は、ブラストソードを強化したマルチギミックサック「ブラストソードⅡ」。
ただし、ここでアラタ機が装備しているのは「ハニカムスピアⅡ」という別のマルチギミックサック(テルミティーの基本装備)であり、武器だけは同じ裏ランキングバトルのヒカルから入手する必要がある。
ちなみに金箱スズネが使用した際に専用のセリフがある。
『装甲娘』において
装甲娘としては未実装で、ゲーム終了に従い実装の可能性はTCGだけとなった。
2020年の12月に行われる「連合イベント」にて、WARS機体初のACCMとして実装。
ラグナロクフェイズ状態で登場、サマーソルトからの「マキシマムチェイン」で敵全体に120%の射撃ダメージを与え、まれに長時間ヒートを付与する。
ちなみに開発指揮を行っているのは、神威島に研究拠点を移した山野淳一郎博士。
関連タグ
ダンボール戦機ウォーズ LBX ブロウラーフレーム 瀬名アラタ 金箱スズネ
ドットフェイサー:前段階機。使い手は鹿島ユノに変わり、カラーリングを変更された。
同じくジェノックに配備された機体。こちらはマルチギミックサックはオミットされている。
同じシステムを搭載している他、特定のキャラが使うと専用のセリフをしゃべる事がある。
ちなみにレオローダーはスズネが対応している。
ドットブレイズ:ドットフェイサーのもうひとつの後継機。
ディ・レギウディア:リンク先ネタバレ注意!!
ユニコーンガンダム:姿を変える特殊形態を持つ点が酷似している。
ダブルオーガンダム:支援機との合体でパワーアップする点で共通している。
歴代アラタ機