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ナイダン・ムンフバト

ないだんむんふばと

ナイダン・ムンフバトとは漫画ケンガンオメガに登場する架空のキャラクターである。
目次 [非表示]

さあ 出ておいで


プロフィール

所属団体煉獄
階級A級闘士
身長194cm
体重118kg
年齢26歳
誕生日12月29日
好物タルバガンボードグ
気ままな旅をしたい

概要

ケンガンオメガの登場人物で、煉獄が誇る最高クラスの闘士こと、A級闘士の一人。拳願会との対抗戦に際し、豊田出光の招集を受ける。

中国の内モンゴル地区にて行われるブフ、通称モンゴル相撲の衣装を身に纏う他、逆立てた髪と非常に細い目が特徴的。

恵まれた体躯と鋭い目つきから威圧感はあれど、口調や態度は非常に穏やかで、「~だね」「どうかな?」など、敵味方問わず誰に対しても柔らかい。一人称は僕。


戦闘スタイル

流儀は概要から察せられる通り「モンゴル相撲」

主に内モンゴル自治区で広まっている流派を用いており、構えはレスリングのグレコローマンスタイルに近い高めの腰の位置が特徴。

組技専門格闘家特有の「粘りつくような筋力」と独特の「響く打撃」を持ち合わせており、更には機械のように一切の無駄がない正確無比な動き、「ユリウス・ラインホルト若槻武士呉雷庵でなければ力では勝てない」と言わしめる剛力、打たれ強さも関林ジュンと同等かそれ以上を備える。

後述する「天空の眼」も合わさり攻防ともに一切の無駄も隙もなく、十鬼蛇王馬も「死ぬほど強え」と認める程の実力者。

戦闘技術

  • 「力」(フチ)

敵に組み付いて自分の方から力をかけ、相手の体の力を分散させ無力化する技。

王馬の「操流ノ型」のように力をずらして威力を流すのではなく、相手のバランスを崩して力を逃がす、言うならば剛の操流

掛けられた相手は「力がバラバラになる」感覚を味わいながら強制的に抵抗を封じられてしまう。

組みの極意である「不動」と同義であり、組みついた相手の抵抗を封じたまま投げに移行し、力を奪われ無力化された敵を地に叩き伏せる。

  • 「天空の眼」

俯瞰の視点を自由自在に操り敵の攻撃を見切る技。

発動中は幽体離脱したかのような状態となり、自分より速い相手の動きすら見切り、背後からの奇襲に対しても完璧に反撃することが可能となる。

所謂「ゾーンに入る」状態を指すが、あくまで経験則から相手の動きを予測しているに過ぎないので、予測を上回る動きをされると捉えられないことが唯一の欠点。


活躍

初登場は6巻。豊田出光の招集を受けた他の闘士と共に登場し、対抗戦当日も皆と共に入場。


第四仕合までは、我儘放題のことを言う劉東成に「君さぁ・・・」とツッコミを入れたり、理人や特殊ルールに対して的確な評価をしたりと、読者からは常識人枠と見られていた。


そして第五仕合の開始前、前までのやる気のなさから一転、燃えてきたと告げる劉が参加の意気込みをみせたが、



「――いや、僕が行く。」



と、劉の代わりに出場すると宣言。劉からは後出しだと詰られたが、"小声で何かを耳打ち"し、困惑する劉を置いてステージに立った。


そしてナイダンは龍鬼だけを見つめ、不意に右腕を胸元に上げると、血管が浮き出る程の力を込め始める。そして龍鬼は驚きに目を見開くことになる。


龍鬼の視線の先、ナイダンの掲げた右腕には――







以下、ネタバレ注意







「自己紹介は、これで十分だね。さぁ出ておいで」


"白い百足の入れ墨"が彫り込まれており、蟲の一員であることがここで明らかにされた。これまで彼の右腕が描写されることはあってもそこに入れ墨が確認されることはなかったが、彼の場合は力を込めないと浮き出てこない特殊な物となっている。

それを見た龍鬼が参加を拒絶する筈もなく、彼をステージに上がらせることに成功する。再び龍鬼が殺人を犯してしまうことを危惧する成島光我に対し、殺さないと龍鬼が告げる中、ナイダンは殺せばいいと怪しく笑っていた。


しかし、エドワード・呉と共に仕合を観戦していた夏忌は彼の存在を知らなかった。これは情報漏洩防止のために、潜入する仲間にすら互いの素性を知らせない蟲の方針が仇となっている。そして入れ墨の色によって階級が異なるらしく、ナイダンの百足の入れ墨が白いことから、彼の所属が蟲の「頭領」と呼ばれる存在の直属兵隊と判明した。


のちに語られた背景によると、15歳の頃に自らの意思で蟲に加入、ブフの達人である上級戦闘員ジャダンバに師事する。なお当時はナイダンを含め複数の弟子が居たが、基礎訓練を経て今に至るまで無事に育ったのはナイダンのみの模様。

最終的に、ジャダンバより持ち掛けた最後の試練、正規兵の座を手にする為の立ち会いの果てに彼を殺害。頭領直属兵としての立場を得る。なお、師匠に対する温情は欠片もなく、冷酷な表情のまま殺害を終えている。


龍鬼との仕合直前、「蟲」についての情報を要求する龍鬼に対し、期待しない方がいいと口にした他、「よかった、君が出て来てくれて」と意味深な言葉を口にしており、少なくとも対抗戦開始時点で龍鬼との戦いを狙っていたことが窺える。


仕合開始直後、龍鬼に奇襲を仕掛けられるが、難なく前蹴りで対応。倒されながらも起き上がり、再び突進しかけた龍鬼に組みを仕掛けて動きを止め、龍鬼を軽々と宙回転させる。

カウンターとして回転の動きに合わせて蹴りを打ち込まれたが、右腕でガード。僅か数手でありながら実力の高さを思い知らせ、龍鬼に深い警戒心を刷り込むと、自分がこれまで彼が対峙してきた「なりすまし」ではないことを告げた。


力比べでは叶わないと察し、龍鬼に新たな技を繰り出させるが、これにも対応。技を受けるどころか、発生前に技そのものを潰し切り、龍鬼の頭を鷲掴みに持ち上げる。彼の行動に対し、あまりに攻撃が直線的すぎること、プロセスの粗末さを指摘した。


指摘の終わり際、脇腹へ膝蹴りを受けたが負傷は無し。それどころか龍鬼の膝裏を持ち上げステージへ叩きつけた挙句、髪を握り掴み頬を殴りつけた。

龍鬼に"戒め"を解くようと迫り、反抗の素振りが見えた途端、その口元を押さえ、片手間に投げつける。龍鬼の復帰直後、新たな技を繰り出されるが、やはり難なく避けると再び地面に投げ倒す。


このように一方的ながらも依然本気は出しておらず、龍鬼からもこんなに強い蟲は初めてと言わしめた直後、ナイダンは龍鬼に何故蟲を殺してきたのか、理由を問い掛ける。対し、蟲は皆殺しにしないといけないからと答える龍鬼に、何故そう思うのかと質問。この質問に爺ちゃんが教えてくれた、いつだって正しい、蟲は悪だと答えた龍鬼に、その矛盾を指摘。


蟲が殺さなくてはならない存在なら、何故蟲である自分は殺そうとしないのか、蟲は悪では無かったのかと問い掛けつつ、彼が心の奥底で抱えていた間違っているのは祖父ではないかという彼の悩みを指摘。


自身の矛盾を指摘され、怒りを滾らせる龍鬼に拳を食らうが、これを防ぐと続く猛攻も数撃を除いてガード。撃ち込まれた一部にしても何の影響も受けておらず、またもや彼の頭を掴み、床へ投げつける。


が、投げつける際に踵の一撃をこめかみに受けており、仕合中に初めてのよろめきを見せた。一連の動きの内、最後の踵は見えなかったと告げ、良い意味で動きに「雑味」が出てきたと称し、不敵に笑った。


舞台が現代に戻った後、「力」と「天空の眼」を用い、一方的に龍鬼を叩き潰しつつ、本気を出さなければ殺すと言葉を掛け続けるが、死の危機が迫ってもなお一線を越えようとしない龍鬼に対し、それが環境によるものと予測。彼を変えた根幹ともいえる光我や山下の存在を知っており、排除しようと目を向けた途端、それを耳にした龍鬼に「天空の眼」を上回る速度の攻撃を受ける。殺す覚悟を決めた龍鬼に賞賛の言葉をかけ、突撃してくる龍鬼を捕らえようとするが失敗。隙を縫われ、打撃、目つぶし、背後からの猛撃を受けダウンを取られる。


レフェリーが止めるのも厭わず攻撃を続ける龍鬼に対し、そのまま攻撃し続けるよう告げながら彼の首を絞め上げ、彼が「オメガ」と呼ばれる存在であると口にし、困惑する龍鬼を放り投げ、ダウンから復帰。周囲が異様な雰囲気に気付き始める中、危機を察した劉が棄権するよう叫ばれたものの、悲し気な視線を彼に一瞬向けた後、無言で仕合を続行。


龍鬼の腕を掴み投げに入るが、自ら関節を外し、掴みを解いた彼に一撃を喰らうが、彼が関節を嵌める隙を狙い、投げに成功。馬乗りになり、首を絞め始める。

龍鬼に対し煽るような言葉を掛け続けた結果、彼により頸動脈を指で打ち抜かれたものの、その行動を称賛。頸動脈に打ちこまれた彼の手を握ると、「力」で操作して指をさらに深く急所に捻じ込み、大量の血を流しつつ「任務完了」と呟く。


駆け付けた劉によって龍鬼から引き剥がされたものの、既に満身創痍。声を掛け続ける劉に対し、「ニコラに気を許すな」と助言を与え、一年前の劉との出会い、蟲としての人生の中、彼が初めての友人であることを思い返す。そして友としての想いを馳せながら息を引き取った。


目的のためならば冷酷に殺められた師匠と違い、ナイダンは劉という数少ない友人だけは非常に大切にしていた。

彼が死亡してからの劉の怒りは非常に激しく、ナイダンが自殺を図ったことを知ってはいたものの、殺しの一端を担った龍鬼を深く憎んでおり、下手をすれば対抗戦そのものが中止となりかねない事態を引き起こしている。ナイダンの死(による一勝)を無駄にする気か、とロロン・ドネアに諭されて、劉は曲がりなりにも矛を収めたが、対抗戦が終われば龍鬼を殺すことを仄めかすなど、ナイダンの死は大きな禍根を残す結果となった。



余談

  • 9巻では実際にプライベートで劉・二コラ・飛王芳と遊ぶ姿が描かれている。

  • 煉獄闘士の中でも最上位クラスの一人でもあり、暮石光世が語った「"強い奴"と"超強い奴"」の内、後者に位置するほどの実力者。純粋な筋力・技量・経験といったどれもが総じて高く、不殺を志していた龍鬼では手も足も出ない始末であった。

しかし

・序盤の手加減

・投げ技の加減

・龍鬼の本気を煽るような言葉

・あくまで自身が龍鬼によって死ぬところまでが任務であったこと


と、仕合の流れと描写を見ていくと、彼は本気では闘っていなかった可能性が高い。


関連タグ

ケンガンオメガ モンゴル相撲


蒼国来……実在の内モンゴル自治区出身者でモンゴル相撲経験者

白鵬……好物に同じものを挙げている。また彼の本名は「ムンフバト・ダヴァジャルガル」である。

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