概要
大盗賊団「銀の衝動(シルバリズム)」の頭で、ハルの親友……なのだが、作中ではハルを含む仲間たち全員からファミリーネーム(苗字)である『ムジカ』で呼ばれている。彼をファーストネーム(名前)である『ハムリオ』と呼ぶのは、祖父のガレイン・ムジカだけ。
左眉の上の丸い3連ピアスと、首から下げた銀のドクロがトレードマーク。設定上、公式のイケメンキャラである。(作中で『色男』と呼ばれる描写がある)
初登場時はサラサラのロン毛だったが、再登場時には長い髪をバッサリと切って、ツンツン頭になって登場。ちなみに、アニメでは初登場時は茶髪、再登場時は黒髪である。幼少期は黒髪であるため、地毛は黒髪である模様。
銀を自由自在に変化させる能力を持つ銀術師(シルバークレイマー)である。
初登場は第9話「伝説の鍛冶屋(ブラックスミス)」。0048年5月20日生まれ。女好きでプレイボーイな性格だが、義理堅く男気溢れる、義侠心に厚い性格。
元来『RAVE』は主人公が金属を自在に曲げて戦わせるという設定になるはずだったのだが、結局ボツになりそれが元で生まれたキャラクター。つまり、『本来なら主人公が使うはずだった力』を用いて戦うキャラクターである。
刀匠の一族・ムジカ家の末裔で、犯罪結社「デーモンカード」に家族を殺され、放浪していた所を銀術師のリゼに拾われた。リゼのもとで修行を積み、天性の才能も有って銀を自身の意志で変形させる能力を持つようになった。
バトルでも自身が持ち歩いている銀を自在に変化させて戦う。基本は槍だが、ムチやハンマーなど形状は自由自在。槍だけでも十字槍や方天戟など様々なバリエーションがあり、技の豊富さや様々な武器の扱いの習熟度に関してはチームメンバー随一を誇る。
他にも、必殺技のひとつ『破壊の銀』のように、『銀を決まった形にせず、生き物のように扱う』という事も出来るため、銀の扱いに対するコントロール能力の高さも見て取れる。
また、ハルたちと行動するようになってからは窃盗行為などは殆ど行わなくなったものの、清濁織り交ざった思考や抜け目なさは健在であるため、腹芸があまりこなせない面子に代わって、汚れ役や言葉での駆け引きなどをこなすことも。
ただ、魔法の才能はない模様。(もっとも、銀術師の連携による無属性魔法に近い妙技をこなす潜在性はある)。
ついでにダンスもハルと同レベルで下手。
怒らせた時の恐ろしさは仲間内では間違いなくトップクラス。それを語る上で欠かせないのはブルーガーディアンズに捕らわれたナギサ・アンセクト救出時のエピソードだろう。ナギサがブランチ(デーモンカードの部隊長)によって凄惨な拷問(全裸にひん剥かれた上に身体中に酷い傷を負わされた)を受けたのを目の当たりにした際にはブランチに対し「全く同じ事してやろうかっ!?」とブチギレ、更にその勢いのまま船内の敵をかたっぱしからボコボコにし、怒りのあまりに敵の眠らせる能力すら効かないほどだった。
コラボ企画『RAVE×FAIRYTAIL』では顔が似ているグレイ・フルバスターと絡んでいる。グレイが近所の雑貨屋で買ったアクセサリーがレイヴそっくりなのには興味を引かれていた。
またジュビアを見て、グレイに「かわいい女じゃねーか。大事にしろよ」と本編でのムジカの女性関係のエピソードを知っていると非常に重い意味を持つ激励をかけた。
女性関係について
本編では女性関係において不幸だったムジカだが、
- 本編開始前にはメロディアと言う元彼女との交際経験がある。
- ソラシドの妹レミに度々言いよってはいたがレミ本人からは特に拒絶はされていなかった(シスコンなソラシドからは度々殺意を向けられた)。
- 悲恋に終わったものの、六祈将軍の1人・レイナと利害の一致での共闘の末互いに惹かれ合う。
- 解放軍のメンバー、ナギサ・アンセクトを気にかけた末に良い仲になりかける。
…と、女性とのロマンスはかなり多く描かれていたのだがハル、レット、シュダなどと異なり最後まで恋人と呼べる存在はできなかったある意味不遇なキャラクターとも言える。
中でもレイナとのエピソードは作者自身も「本当ならレイナを生存させる方向で話を作りたかったが話の都合上どうしてもできなかった」と語っているなど思うところがあったようである。
レイナの死の間際「もしもムジカとレイナが結ばれていた場合」のIFが描かれている辺りも切なさを際立たせる。
本編終了後はそれなりに幸せになっている模様。