『オレは目の前で母親を殺され10年間も暗い牢獄に幽閉されていたんだ!!!! こんな世界が正しいわけねぇ!!!!』
人物像
プロフィール
概要
真島ヒロの漫画『RAVE』に登場するキャラクター。17歳。「金髪の悪魔」の異名を持つダークブリングの使い手。
デーモンカード最高司令官の「キング」ことゲイル・レアグローブの息子で、幼いころに帝国軍にとらえられ、砂漠の地下に幽閉されていた。
キング死亡後は脱獄し、デーモンカードの二代目最高司令官に就任する。
エーテリオンを持つエリーを執拗に狙っている。エリーのファーストキスも奪った上、並行世界(RAVE本編の舞台)を滅ぼし現行世界に辿り着いた矢先にはエリーを妻にして子孫を残そうと目論むなど少年誌にあるまじき野望を抱いていた。エリー個人に対しても愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。
何のためらいもなく罪なき人を殺傷する残虐にして卑劣な性格の持ち主で、心に一欠けらの善意すらないと称される。肉親に対しても『親父の死に何の感情も抱かなかった』と口では言うほどだが、実際には後述で語った通り、両親への情は残っている。
兵士を数百人単位で過労死させながら城を築くなど人使いが恐ろしく荒いが、その凶暴さとブレなさすぎる信念故に高いカリスマ性を持つ。最終的に、エンドレスの復活が確定した途端に新生DCを自らの手で滅ぼしている。DCの下っ端の皆さんにとっては、首領直々に親子二代にわたって煮え湯を飲まされたとも取れる。
その根底には目の前で母エミリアを殺され血筋だけで自己を否定した世界に対する憤怒と憎悪、絶望と諦観に満ちており、最終決戦ではハルに対して上記の発言の後に世界を滅ぼす事が自分の全てだと涙ながらに吐露した。
最後は最終決戦でハルに敗れ、肉体も跡形も残らず消滅し死亡した。
ルシアが死亡したことにより、レアグローブの血縁は完全に途絶える事になった。
アニメ版では登場こそするものの、シンフォニア編までの映像化だったため正体と名前が判明したタイミングで物語が終了してしまった。
劇中世界に登場した漫画家シマヒロが執筆した漫画内には該当するキャラとして金髪の悪魔ルチャが登場しているがニコニコな表情で金髪のおかっぱ頭というやはり本物とは似ても似つかないビジュアルになっている。
DB
デカログス
かつて父・キングが保有していた「十剣」のDB。テンコマンドメンツと同じ十の形態を持つ。
ルシアにとってはキングの形見であり、ハルに破壊された際には「よくも親父の剣を」と怒りを露わにしていた。
ハルとの2度目の戦いで破壊されたことに伴い、10個のDBを埋め込んだ魔剣ネオ・デカログスとして新たに作り直された。技のはじめに「闇の(テネブラリス)~」が付く。
シンクレア
世界に5個しかないマザーDBの一つ。自身の周囲を消滅させる爆発を引き起こす。爆発能力と剣の形をしていることから、おそらくハルの持つ十字型のレイヴの対となっている。能力の違いとしては、十字型レイヴと違って遠くの物体にも効果を表すというもの。
この『シンクレア』という名称は、ルシアの持つマザーDBの固有名なのだが、登場してしばらくの間『マザーDBという種としての通称』として用いられ、微妙にややこしくなった。(後に種名が『マザーDB』に統一され、『シンクレア』はルシアの持つマザーDBの固有名となった)
関連項目
ゼスト・グレアム:「亡国の王子」「大切な人たちを理不尽に殺されたことで狂気に染まる」「世界を滅ぼしかねない存在を復活させようとする(あえて祖国の仇を神へと昇華させ、自分と渡り合えるようになったら倒す)」「主人公の宿敵」「一度目の戦いでは圧倒する」「女主人公と関りがある(拉致しただけでキスはしていない)」「禍々しい外見の大剣を使う」など類似点が多い。
A・Iが止まらない!:同じく「ヒロインに会っていきなり唇を奪ったラスボス」が存在する週刊少年マガジン作品
オリヒメワルド、ヒコボシワルド:「中の人つながり」「悪役」「7月7日」と妙に共通点が多い。また、なんの因果かハルの中の人も複数のワルドを演じている。