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テンコマンドメンツ

てんこまんどめんつ

『RAVE』に登場する聖剣。メイン画像に登場する11本の剣がそれであるが、剣が11振りあるのではない。
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概要編集

聖石レイヴのマスターが持つことを許された、10の形態を持つ聖なる。正しくはテン・コマンドメンツと表記する。

打ったのは稀代の刀匠ガレイン・ムジカハムリオ・ムジカの祖父)で、レイヴを埋め込むことにより10の形態に変身できる。レイヴの力により、この剣(以下TCM)はあらゆる攻撃をもってしても破壊できないダークブリングを破壊できる。

レイヴマスターはいきなり全ての形態を使用できるわけではなく、レイヴを集め勇者として成長していくことにより徐々にその全貌を明らかにすることが出来る。

当初は老いた初代レイヴマスター・シバが保有していたが、レイヴマスターがハルに切り替わった事を受け、主人公のハル・グローリーに継承された。※シバも気づかないうちにシバがレイヴを使用できなくなり、ハルがレイヴを使用できるようになっていた。レイヴを使用できるのは世界でただ一人だけのため。

一度シュダとの戦いで折れるも、ガレインにより新たに打ち直される。

便利且つ有能な能力に溢れた武器ではあるが、同時に癖のある形態の剣も多いため、形態によっては初登場以後、使用頻度および活躍の場に恵まれなくなるという不遇な面もあったりする。


『テン・コマンドメンツ』とは十戒英語読み。


デカログス編集

デーモンカード総帥のキングの持つダークブリングの剣。キング曰く最高傑作。劇中の数年前のエンクレイム(ダークブリング生成の儀)で手に入れた。

能力はレイヴと同じ10の形態に変化させるもの。実質疑似的なレイヴマスターになれると言ってもいい。

見た目の違いは、レイヴがはめ込まれている位置にデカログス本体に当たるダークブリングが埋め込まれ、色はレイヴの方のテンコマンドメンツのものが反転しているといったもの。(ただし、サクリファーについてはダークブリングが描かれておらず、どこに表れているか不明)


「デカログス」も十戒をギリシャ語読みしたもの。

キングの死後は、ハジャによって息子のルシア・レアグローブが受け継いだ。

しかし21巻でのハルとの闘いで、ハルの素手による鉄拳で砕かれてしまう。

(本来ダークブリングはレイヴとプルーの鼻?(角?)以外では破壊されないのだが、あくまで壊されたのは刀身の部位に当たるため矛盾しない。が、それでも鉄の剣を砕いたという人間離れした怪力に劇中のムジカも戦慄させられた)


その後、ルシアは10個のダークブリングで各剣の能力を極限まで極めさせた「ネオ・デカログス」を所有するようになる。



形態編集

の剣『アイゼンメテオール』編集

通常の形態。ただの大剣であるが、RAVE世界においては魔法は完全に科学的な力(物理攻撃等)は防げないため、結界を突破できる。

通常形態が後述の第10の剣レイヴェルトにさし代わった後も、ハルはこの剣を使用することがあった。

刻まれている♪マークはグローリー家(シンフォニア王家)を表す。


爆発の剣『エクスプロージョン』編集

刀身が接触した際に破壊力のある爆発を起こす。そのため切断に使用することはできない。爆発によって攻撃力こそあるが、同時に爆発の反動も起こって負担が生じるため、体力が切れかけた状態で使用すると危険。序盤のハルの切り札的存在。


音速の剣『シルファリオン』編集

極めて軽く鋭い剣となり、使用者が非常に速く動けるようになる。そのため一瞬のうちに相手を滅多切りにすることができる。作者曰く流石にマッハ1は出ていない。

この剣を振るっている間、体重は実質0kgになるほど身軽になるため、移動手段にも用いられるが、一撃の威力は非常に低くなる。


封印の剣『ルーン・セイブ』編集

物質以外の切れないものを切り封印する非常に使い勝手のいい形態。その代わり人間の肉体等の物質は触れることさえできないが、それが逆に使いやすい要因にもなっている。自分の心すら封印できる。

劇中ではジークハルトの魔法を無力化したり、エリーの暴走し始めたエーテリオンを封じ込めた。


⑤双竜の剣『ブルー・クリムソン』編集

この形態のみ二刀流となる。片方は冷気、片方はを司る。

レット(半竜化)との闘いにおいて彼の鉄拳『天竜琥珀』でテンコマンドメンツがへし折られたかと思われたが、その際にこのブルー・クリムソンが初めて出現し、ハルの勝利に貢献した。

ハルは右利きなので100%使いこなすことは難しい。


真空の剣『メル・フォース』編集

気圧を自在に操る剣。暴風を放ったり、自らをに載せたりできる。攻撃力はないが、使いこなすと風圧のみで相手の動きを封じてしまうことが可能となる。

劇中でこの剣を初めて使ったのはハルではなく、デカログスの所有者であるキングである。


重力の剣『グラビティ・コア』編集

③シルファリオンとは逆に途轍もない重さの剣。破壊力は高いが、本人の腕力が上がるわけではない。その重さと破壊力のため、扱いは非常に難しく、頭上から振り下ろす際の一撃にしか使えない。

重いものを軽々と持てるだけの腕力を持つハルでさえ使いこなしきれなかったが、その重さを利用して水中でのミサイル攻撃をかいくぐるというトリッキーな使用方法に用いられた他、ドリューの剣『漆黒丸』、ブルーガーディアンズの要塞『アルバトロス』の外壁破壊にも用いられた。


太陽の剣『ミリオンサンズ』編集

光属性を持つことによりのエネルギーをかき消す力を持つため、ドリューのような闇属性の敵にとって最大の脅威となりえる。目くらましにも使える。


羅刹の剣『サクリファー』編集

闘争心以外の感情を全て封じ、全能力を引き出す魔剣。

劇中でハルが使用した際は、ルシアのマザーダークブリング『シンクレア』の能力で圧倒されかけるはずのところ、雄叫びを上げるだけでその能力をかき消し、(恐らく格上の実力だった)ルシアを、逆に一方的に蹂躙するほどの力を見せつけた。

しかしあまりに凶悪すぎるため敵味方の区別もつかなくなり、そのうえ剣そのものが使用者を飲み込んでいくためいずれ使用者の命を奪いかねない狂戦士と化してしまう。

なぜこのような危険な剣をガレイン・ムジカが仕込んだのか不明であったが、もともとテンコマンドメンツ自体がシバ用に開発された剣であったため、シバにしか扱えないことが判明した。

一方、悪の心に染まり切っていたルシアはこの剣を制御できていたがそれでも「これ以上使うのはさすがにやべぇ」という発言から彼でも長く使えば暴走する可能性があるようだ。(シュダ曰く、「蛇の道は蛇」)

この剣を最後に、テンコマンドメンツの新形態は終盤までお預けとなった。


⑩第十の剣編集

この10番目の剣は、使用者自身が見つけ出さねばならない。

  • シバ:『聖剣スターレイヴァー』。シバ専用のテンコマンドメンツ最終形態。シバだけのために作られたため、テンコマンドメンツ第10の剣は実質存在しない(ハルには使用すること自体ができない)ことが判明する。サクリファーの暴走はその兆候として表れたものであると後にムジカは気づき、ハル専用の第10の剣を急遽制作することとなった。
  • ハル:『聖剣レイヴェルト』。破邪顕正の光の剣。ハル専用のテンコマンドメンツ最終形態にして最強の剣。ハムリオが新たにレイナの絆の銀を使って継ぐことで完成させた。テンコマンドメンツの製作者であるガレインですら、最強の剣と言わしめた。

四天魔王である絶望のジェロの邪悪な魔力をかき消す等、悪しき闇の力を払う力がある。

単純な攻撃力や使いやすさにおいてもハルが使ってきた剣の中で最大の力を引き出しており、これまでの剣のメリットのみをリスク一切なしで引き出せるという、まさにこれまでの剣のいいところだけを切り出したようなもの。

  • ルシア:『ダークエミリア』。レイヴェルトの真逆を行く闇の剣。ハルとの決着をつける際にこの剣を使用した。キングも使用できたのかどうかは不明。エミリアとは、キングの妻でありルシアの母

の名前から付けられた。



余談編集

FAIRYTAIL』においてはエドラスのエルザが使用する魔鎗として使用。そもそもアースランドのエルザも「様々な能力を持つ武器や鎧を召喚して戦う」魔法を使用するのでレイヴマスターと戦い方が似ており、コラボ企画においてはナツがTCMを「エルザの魔法に似ている」と見抜いている。


関連項目編集

RAVE 聖剣 変形


バッボ:様々な形態に姿を変えられる主人公の武器繋がり。

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