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概要
『ヒーリングっど♥プリキュア』に登場するテアティーヌとパートナーだった先代のプリキュアの名前。第20話でのテアティーヌのセリフにて確認できる。
(ラスト近くで石像の前で「ありがとう、フウ」と呟くシーンがある。ため息を発したようにも聞こえるが、文字放送字幕では明確に名前とわかるようになっている)
この「フウ」という名前がプリキュア名なのか変身前の名前なのかは現在のところ不明だが、「キュアフウ」では語呂が悪いので、変身前の本名と思われる。
風鈴アスミ/キュアアースは彼女の姿をモデルにして生み出された精霊である。
そのため一部視聴者からは「先代キュアアース」などと呼ばれることもあるが、仮に「フウ」が彼女のプリキュア名ではなく本名だったとしても、先代のプリキュア名が「キュアアース」だったかに関しては不明である。
単独で戦っていたようなので、単に「プリキュア」としか名乗ってなかった可能性もある。
「先代のプリキュア」の存在は作中では第1話より示唆されており、まず第1話冒頭でテアティーヌがヒーリングアニマル達を送り出すシーンで、これみよがしに人間の女性の石像が立っている。
また、キュアグレースのデビュー戦ではダルイゼンが「大昔のプリキュア」の存在について語っており、第二話ではビョーゲンズのボスであるキングビョーゲンの口から「かつてプリキュアと戦って敗北した」ということが語られている。
その後、第14話で風のエレメントさんから「すこやか市があるこの地にはかつて、竪琴の音色で地球と人々を癒す少女がいた。それがあなた達の前のプリキュアです」と語られている。またその話を聞いたラビリンは「テアティーヌ様が若かりし頃は、人間界で一人の少女をプリキュアのパートナーとしてビョーゲンズと戦っていたと聞いている」と補足している。
歴史上の存在であるため本人は作中に登場しないが、第39話のキングビョーゲンの回想シーンでは若い頃のテアティーヌと共に生前の姿が描かれている。
そのシーンで描かれた姿とは、顔立ちこそアスミと瓜二つだが、目の色は薄紫色であり、服装はシンプルな白いワンピース姿であった。
余談
先代プリキュアであるフウがいつの時代の人物なのかは明言されていないのだが、風のエレメントさんが先代プリキュアのことを語る場面で、現在のすこやか市にあたる場所の当時の風景がイメージ映像として写っている。
これが、水田の周囲に竪穴式住居が立ち並ぶ光景だったので弥生時代との予想がされている。
古から続く戦いの結末と、地球の未来
現代のプリキュアとヒーリングアニマル、地球に生きる人間や動物達の力でネオキングビョーゲンは浄化され、フウの時代から続くキングビョーゲン一派との戦いは終わった。
しかし、フウは知る由もない。
彼女が生きていた時代にも人間は生きるために狩猟をし、田畑を作るために開拓をしていた。しかし数千年の時が経ち、人間の文明は遥かに進化し、人間達が便利で豊かに生きるために自然は破壊され、動物達の住処は奪われ、生きる以上の限度を越えて地球を汚すようになった。
ヒーリングアニマルのサルローは「地球を蝕むという視点では、今の人間たちもビョーゲンズとそう変わらない」と指摘する。
人間による地球環境の破壊が続き、地球の存続が危うくなれば、いつかヒーリングアニマル達は人間を見放し浄化に踏み切るだろう。
その時は、ヒーリングガーデンに佇む彼女の像も壊されてしまうのだろうか…。