データ
性別 | 牡 |
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欧字表記 | Hukum |
生没年 | 2017年4月2日 |
父 | Sea the Stars(IRE) |
母 | Aghareed(USA) |
母の父 | Kingmambo(USA) |
毛色 | 鹿毛 |
オーナー | Shadowell Estate Company Ltd |
調教師 | O.Barrows(GB) |
経歴
生い立ち
ハイクレアの血筋で、遠い親戚にディープインパクトらがいる。
2歳時
9月、ニューバレー競馬場7Fのノーヴィスでデビュー。ここは3着に終わるが、2ヶ月の休養を挟んで出走したケンプトン競馬場8Fのノーヴィスで勝利を挙げ、2歳時は2戦で終える。
3歳時
初戦、ロイヤルアスコット開催での12Fのハンデキャップ競走キングジョージ5世Sを勝利すると、休養を挟んでジェフリーフリアS(G3)で重賞初勝利。
その後セントレジャーでGI初挑戦となるが、ここは5着と敗れ、3歳時を終える。
4歳時
初戦のタップスターS(L)を勝利すると、続くハードウィックS(G2)は3着に敗れるが、シルバーC(G3)、連覇となるジェフリーフリアS(G3)と重賞連勝。
続くセプテンバーS(G3)は2着に敗れるが、アスコット12FのカンバーランドロッジS(G3)では2着に6.1/2馬身差を付ける圧勝で4歳時を終える。
5歳時
前シーズン末に全弟バーイードが無敗でGI連勝を始めた中初戦のドバイシティオブゴールド(G2)を勝利。
その後メイダンで転戦しドバイシーマクラシックに参戦するがここは7着と敗れる。
その後2ヶ月の休養を挟みダービーウィークエンドのコロネーションカップで復帰する。
まずまずのスタートから好位に付け、直線では前年の同レース勝ち馬パイルドライヴァーとの追い比べになるが、ラスト2F付近で一気に抜け出ると、4.1/4馬身差を付けてGI初勝利を挙げた。
KGVI&QESや凱旋門賞挑戦のプランを立てていたが、レース後故障が判明し年内休養となる。
6歳時
11ヶ月の休養明け、ブリガディアジェラードS(G3)で復帰。ここでは前年のダービー馬デザートクラウンが人気を集めていたが、後方待機から先に抜け出したデザートクラウンを差し切り半馬身差で勝利。
続いて前年出走できなかったKGVI&QESに出走。ここでは英愛ダービー馬オーギュストロダン、前年の愛ダービー馬にして今シーズンGI3戦全てで連対しているウエストオーバー、そのウエストオーバーをコロネーションカップで破っているエミリーアップジョン、前年覇者パイルドライヴァー等豪華なメンツが揃った。
スタートは五分に決め、中団後方から追走。直線外に持ち出して先に抜け出したウエストオーバーとの激しい追い比べを繰り広げ、アタマ差凌いで3連勝でG1・2勝目を挙げた。
この勝利により、ロンジンワールドベストレースホースランキングにて128の評価を受け、129のイクイノックスに次ぎ、モスターダフと並ぶ2位タイとなった。
そして本命格として凱旋門賞に挑む。しかし、フクムには不安があった。それは馬場状態であった。例年は雨が降りドロドロの重馬場になり日本馬に限らず多くの名馬を悩ませてきたパリロンシャンの馬場が、この年に限って快晴続きで時計の出る馬場に変貌していたのだ。その具合は凱旋門賞当日に開催されたジャンリュックラガルデール賞で改修後の2歳トラックレコードが記録されたほどで、重馬場とタフな展開が得意でありバローズ師をして「馬場が悪ければ悪いほどいい」と言わしめるフクムにとっては悪い報せに他ならなかった。更には枠順抽選にて不利とされる外枠(15頭立て14番枠)を引いてしまい、いい条件とは決して言えなかった。とはいえ、12Fでの実績が非常に良好な上コロネーションカップは良馬場で制しているため評価は高く、ウエストオーバーと並ぶ2人気となった。
確たる逃げ馬がおらず探り合いになる展開の中、好スタートから少し促して外目の2番手に付ける。そのままじっと2番手で控えるが、直線手前でやや手応えが怪しくなり、直線に入るともう全開での追い出しとなってしまう。しばらくは粘っていたが300mを切ったあたりで失速、キャリア最低着順となる9着に沈んだ。
その後、馬場状態次第でチャンピオンSへの転戦もプランに入れていたが結局出走せず、10月17日にシャドウェルから引退・ダーレー・ジャパンでの種牡馬入りが発表された。