概要
スコットランドでは冬の女王ベイラとして知られているケルト神話に登場する女神の一柱。
太陽神ルーの正妻とされる地母神にして全ての神の母とされる母神であり、土地の守護神。
アイルランドの南西の地を司る女神で、カリアッハベーラと同一視される場合もあり、マリック地方の妖精の丘の女王でもあり、水を司る力を持ち、動物たちを使い魔とする代わりに育てて養い猟師たちから守る動物の守護者としても側面も持っているとされる。
丘と谷を作るためのハンマーを持っており、アイルランドの南西土地を創ったのは彼女だとされ、伝承によれば山を創ろうとしてケリーの西にある岩山をエプロン、籠、あるいはバスケットに入れて運んでいる途中で大地を跨いだ際に誤って落としてしまった結果、ミースの岩山が出来上がったとされるほか、別の話では踏み台とする為に意図的に山を創ったともいわれている。
また、夏を司る女神ブリギッドと入れ替わりでサウィン祭(11月1日、若しくは冬の第1日)~ベルテーン祭(5月1日、あるいは夏の第1日)をアイだの冬の季節を支配する季節の神、若しくは精霊としての一面もあるといわれている。