概要
ブラムバルド・ミレネーとは、『テイルズオブファンタジア』に登場するキャラクター。
ユミルの森の奥にあるといわれる「エルフの里」の族長。
エルフは、人間よりも長寿で高い魔力を持つが、人間の文化的な生活には否定的であったため、森に隠れ住みながら狩猟や農業を行うなど原始的な生活をしている。
人間とハーフエルフ(エルフと人間の混血)の出入りを頑なに禁じる方針「エルフの掟」が制定されてからというもの、族長として掟を厳格に守る一方で、人間のエルフと人間の交流を積極的に進める。
本来はパーティーメンバーに加わる予定だったが、容量の都合で削除された。
リメイク版
GBA版及びPSP版ではエルヴンボウに纏わる連続イベントで彼とその恋人の物語が展開されている。
かつてブラムバルドには天才彫刻家と呼ばれた「アーシア」という恋人が居たが、彼女がハーフエルフであったことから、村の掟に従い里から追放してしまう。族長としての立場を優先した結果離れ離れになってしまったが、別れてなお二人はお互いを想い合っていた。
クレス達が壊れたチェスターの弓の修理をアーシアに願い、その代価としてブラムバルドを連れてくることを要求し、人質としてアーチェが彫像にされてしまう(最初はミントを彫像にしようとしたが、アーチェが割り込んだ)。
クレス達は急いでブラムバルドの元へ急行し彼と共にアーシアの館へ戻るが、また一緒に暮らすことを願うも族長の責務から固辞するブラムバルドに悲嘆のあまり逆上したアーシアは、アーチェの石化を解かないと言い出してしまう。そんな彼女を見かねたブラムバルドはアーチェの代わりに自分を石にするよう要求、身代わりとなって彫像になってしてしまう。
悲しみに暮れる余り一人にしてくれるよう願うアーシアに対し、クラースに率いられ、一行は壊れた弓も置き去りに屋敷を出ていってしまう。
過去編のイベントは以上で終了だが、未来編にて再びアーシアの館を訪れると、そこには石化の解けたブラムバルドと逆に彫像となったアーシアが住んでいた。
ある日、ブラムバルドが目覚めると既にアーシアは石になっており、同時にチェスターの弓を修理したエルヴンボウが置かれていたとの事。こうなって初めて、ブラムバルドは彼女の痛みを知り、その心の傷が言えるまで彼女の傍にいることを語り、アーシアに変わってチェスターにエルヴンボウを渡す。
後に物語を終盤まで進め、神聖な丸太を入手して再度館を訪れると、ブラムバルドは様子がおかしく、そこへエルフ達がやってくる。場所をアーシアの彫像前に移して話を聞くと、彼は里のエルフから里へ戻るように説得されていた。そしてエルフがハーフエルフを受け入れられない理由を「エルフにない能力をもつ彼らが、魔科学開発に手を貸しマナを枯渇させかけた過ちを繰り返す事を恐れる為」と語る。
罪悪感から石となったアーシアと共に暮らすブラムバルドの煮え切らない態度に、アーチェは「アーシアさんはそんな事は望んでない」「あんたのはっきりしない態度が一番むかつく」と激怒。
それを受けてブラムバルドは「アーシアを愛してることがなにより一番大事」と悟り、彼の愛をきっかけにアーシアは元に戻る。
その後、ブラムバルドは自分を連れ戻しに来たエルフの若者へもうエルフの里へ戻らないと言い、新しい族長を決めるように伝える。
そしてアーシアは多くの手間をかけた一行にせめてもの詫びとして、神聖な丸太を用いてエルヴンボウを強化する。