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プラーナ強制排出補助機構付初期型

ぷらーなきょうせいはいしゅつほじょきこうつきしょきがた

プラーナ強制排出補助機構付初期型とは、仮面ライダー第1号の変身ベルト。
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概要編集

仮面ライダー第1号(第1バッタオーグ)の変身ベルト。

玩具での名称は、従来通り「タイフーン」。


機能編集

緑川博士が設計・開発した装置。


仮面ライダーを含む改造人間人外合成型オーグメント達は、人間に人間以外の生物の生命エネルギー・プラーナを用いた異形であり、基本的には改造後の異形の姿が基本へと変貌する。オーグメントによって人間と異形の比率は異なるが、そのほとんどが外見の時点で普通の人間ではないことがわかる。

これは本郷猛も例外ではなく、バッタオーグのマスクや手袋を外した下の身体は人間とは大きく異なる異質なものに変貌している。


このベルトは体内とエナジー・コンバーターに残留したプラーナを強制排出する事で、仮面ライダーを人間の姿に戻す事が可能

ベルト右横にあるスイッチを押すと、タイフーンの風車部分がせり上がり排出、マスクを外すことで、姿は改造前と同じ素顔に戻る。

逆に戦闘時には風を受ける事でプラーナを急速に充填し、連動するマスクやスーツの機能を最大限に発揮する形で、「変身」を行う。ただし、あくまで変身しているのは肉体(スーツの中身)であるため、本作においては基本的に人間の姿でもマスク以外のスーツは着たままであり、外見的な変化は少ない。

こうした都合上、「変身ベルト」という定義ではあるが、本来のオーグメントとしては不要なベルトであり、役割としては人間の姿に戻すための「変身解除ベルト」としての趣旨が近い。


この機能の有無がバッタオーグとそれ以前のオーグメントの大きな違いでもあるが、実際には本郷より先行したないしその技術を流用したと思われる存在も誕生している。

また、ハチオーグもマスクの着脱で顔は人間の物に戻っているが、劇中で身に着けていた着物を脱いだ資料には類似するベルトが描かれており、少なからず技術は流出し他のオーグメントにも転用されているもよう。

そして緑川博士の死後も、開閉式安全装置付初期改良型へとさらなる改良を加えられている。

一方で、オーグメントの中には人間を嫌悪しているものも多いため、人間の姿に戻る必要性自体を拒んでいる者も多く、人間の姿に戻るかどうかという点がライダーと怪人の価値観の違いとしても強調されている。


同時に開発されたシン・サイクロン号は連動式の変身補助装置も兼ねており、本郷は主にこれに乗って変身するが、必須という訳ではなく高所からの落下など体に強い風を受けられれば変身は可能(これは原典の仮面ライダー旧1号と同じ)。

左のスイッチにはシン・サイクロン号の遠隔操作機能が備わっている。

ちなみにサイクロン号がバイクなのは、本郷の趣味に合わせた為らしい。


余談編集

本作「シン・仮面ライダー」自体が初代仮面ライダーのリブート作なので当然と言えば当然だが、主役ライダーのベルトでは「キバットベルト」以来の「○○ドライバー」では無いベルトであり(例外)、令和ライダーでは初の事例である。サブライダーも含めるならば「エイムズショットライザー」や「ソードオブロゴスバックル」、「レイズライザーベルト」などの前例があるが。

更に補足するなら同じ昭和ライダーのリブート作においても主役ライダーのベルトは「アマゾンズドライバー」「世紀王サンドライバー」であり「○○ドライバー」の法則は守られていた。


上述の通り、作劇上の位置付けとして「怪人を人間に戻す変身解除ベルト」としての側面が強調されているが、これは多くの昭和ライダー及びそのリメイクが設定に準じれば本質的にはそれに近い性質を持つ。

ドラマにおいては人間の姿からの変身として描かれるが、昭和系のライダーは「改造人間」といった異形になってしまった存在であり、平成以降の強化スーツ等を装着した「人間」とは大きく異なる。

このベルトの機能が初披露・説明されるシーンが変身解除である点は、こうした原典に立ち返り、仮面ライダーの本質でもあった異形の悲哀を強調する装置としての面もあったものと思われる。


関連タグ編集

シン・仮面ライダー 仮面ライダー第1号 プラーナ(シン・仮面ライダー) シン・サイクロン号

変身ベルト ライダーベルト タイフーン(仮面ライダー)

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