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マクロスVF-X

おぺれーしょんおるふぇうす

1997年にバンダイビジュアルより発売されたプレイステーション専用ソフト。制作は有限会社UNiT。ちなみに正式名称は『マクロス デジタルミッション VF-X』である。
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概要編集

マクロス』シリーズを題材にした3Dシューティングゲーム

過去のアニメ作品をゲーム化したものではなく、ストーリーや設定はゲームオリジナルとなっており、『マクロス7』の1年後となる西暦2047年が舞台となっている。『マクロス』シリーズのゲーム化作品としては初めて3Dポリゴンを使用した本格3Dシューティングとして企画され、当時のゲーム機ではポリゴン描画能力に優れたプレイステーションがプラットフォームに選ばれた経緯がある。


本作は『マクロスプラス』、『マクロス7』、そして実現しなかった実写版マクロスなどと同様に企画された1990年代の「マクロス・プロジェクト」のひとつであり、開発は1995年には始まっており、長らく発売日未定のソフトとしてゲーム雑誌の発売予定表に姿を見せていた。開発には河森正治(バルキリーデザイン、スーパーバイザー)や宮武一貴(艦艇メカデザイン)、美樹本晴彦(メインキャラクターデザイン)といった「マクロスシリーズ」本編のメインクリエイターが関わっている。


あらすじ編集

西暦2047年 地球標準時0723.1920、次期ゼントラーディ戦のサウンドプロジェクトに参加する予定だったアイドルグループ「ミルキードールズ」の5人が地球統合軍・創立記念セレモニーの会場から何者かによって誘拐された。犯行グループは謎の宇宙戦艦で逃走、超空間跳躍航法「フォールド」によって銀河の辺境の惑星エリュシオンに逃亡する。事態を重く見た地球統合軍の首脳部は宇宙軍所属の強襲潜行母艦ヴァルハラIIIにミルキードールズの救出命令を出す。

―オペレーション・オルフェウスの発令により、主人公(プレイヤー)は「ミルキードールズ」救出に駆り出される。


ゲームシステム編集

プレイヤーはゼントラーディ軍に拉致されたミルキードールズを救出すべく全9ミッションを戦い抜く。搭乗可能なバルキリー(後述)は『超時空要塞マクロス』~『マクロスプラス』までに登場した主要機体が使用可能だが、ミッション中に敵の攻撃を受け機体が破壊されると再スタート時にその機体は修理のためにしばらく使用不可能となる(VF-1X-plusのみ例外)。


使用可能な武装は接近戦時に有効な弾数無制限のガンポッドとロックオン後に敵を追尾する有限武装のミサイルの2種で、この他にもポイントを消費することで発動する必殺技が各機体ごとに用意されている(ポイントの最大値は敵機の撃破数に応じて増加)。


バルキリーを語る上で外せない3段変形も再現されており、各形態ごとに一長一短がある。

  • ファイター

高速移動が可能な形態。ミサイル・ガンポッド共に使用可能だが、敵との距離の維持が難しく主に移動や敵の追撃などに用いられる。

  • ガウォーク

推力を下方に向けることでホバリングを可能とした形態。敵との距離を維持しながらの攻撃に向き、地形や障害物が多いエリアなどで有効。

  • バトロイド

地上戦用の人型形態。この形態に限りガンポッドがオートで敵を捕捉するようになるが、ミサイルは使用できなくなる。移動力も上2形態より低下するが、接近戦では前述のガンポッドのオートエイム機能も相まって威力を発揮する。


使用可能機体編集

初期のゲームということもあり、後年の『マクロス』のゲームに比べて使用できる機体は少なく、使用可能になるのが終盤になる機体もある。

初期から使用可能な旧式機。この機体のみ、ミッションで大破しても引き続き使用できる。(他の機体は修理のためにしばらく使用できなくなる)また、大気圏外限定でスーパーパックを使用できる。

最初のミッションをクリアしてから使用可能になる。大気圏外での運用に向くが耐久性に難があり脆い。それまでは変形機構を持たない機体という設定だったが、本作にて改めてガウォーク&バトロイド形態がデザインされた。

当時期における主力の一機であり、癖のない機体。ミッション3クリア後に使用可能になる。

重武装と重装甲が特徴の強襲型。ミッション3クリア後に使用可能になる。

型番こそ正式採用型のものだが、カラーリングは『マクロスプラス』でイサムが搭乗した試作型のYF-19のものとなっている。機動性は高いがプレイヤーに要求する技量も大きい玄人向けの機体。ミッション6クリア後に使用可能になる。

VF-17の後継機。VF-19と並ぶAVFであり、高レベルでまとまった性能で扱いやすい機体。ミッション6クリア後に使用可能になる。


登場人物編集

ヴァルハラIII編集

  • プレイヤー

軍を退役後に恒星間即配バルキリーのパイロットをしていたという設定。名前はゲーム新規開始時にプレイヤーが登録することになるが、容姿は名前登録画面で映される虹彩認証時の目のアップしか明らかにされておらず、ゲーム中は一言も台詞を発することはない。

プレイヤーが着任するヴァルハラIIIの艦長。ゲーム中ではブリーフィングでミッションの解説をする程度の役割だが、元エースパイロットという過去がある。

『マクロス7』にも登場したオペレーターで、マクロス7船団からヴァルハラIIIに転属となった。髪は以前よりも短くなっている。

フランス人女性でヴァルハラIIIのオペレーターの中では最年長の24歳。

オペレーターの中では最年少となる10歳の少女。制服の上にエプロンを身に着け、ピコタンという名のぬいぐるみを肌身離さず持っている。

ヴァルハラIIIの整備士を務める東洋系の17歳の女性。


ミルキードールズ編集

最終ミッションクリア後に救出することになる14歳の少女。控えめでおとなしい性格。

ミルキードールズの中では最年長の19歳。メンバーのまとめ役。

アメリカ系の血を引く勝ち気でじゃじゃ馬気質な16歳の少女。

寡黙でクールな印象を与える18歳の少女。フリージアの姉だが似ても似つかない。

17歳の少女でビオレッタの妹。ガウォークを「変なガチョウさん」と呼ぶなどおっとりとした性格。

敵勢力編集

先の戦いで倒されたボドルザーのように通常のゼントラーディ人よりも大きな身体を持つ敵側の司令官。ミルキードールズ誘拐事件を引き起こした張本人。

ゼントラーディ軍のパイロットで、正々堂々と戦うことを好む武人気質。最終ミッションではエネミーバルキリーを駆り、アオイ救出のために艦内に乗り込んできた主人公と対峙する。


音楽編集

OP:TRY AGAIN

作詞 - K.INOJO、福山恭子 作曲 - 福山芳樹 編曲 - 田中祐千 歌 - Fire Bomber


Only You

作詞・作曲- 飯島真理 編曲 - 清水信之 歌 - MILKY DOLLSミルキードールズのテーマ曲。リン・ミンメイを演じた飯島の提供楽曲で、編曲を務めた清水はかつて飯島が歌った『愛・おぼえていますか』の編曲を務めた。


ED:虹のパレット

作詞 - 山口宏 作曲 - 山川恵津子 歌 - MILKY DOLLS


関連タグ編集

マクロス シューティングゲーム

マクロスVF-X2:本作から3年後を舞台とする続編。システムをはじめ大きくブラッシュアップされている。

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