概要
和名 | マユタテアカネ |
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学名 | Sympetrum eroticum eroticum |
分類 | 蜻蛉目 不均翅亜目 トンボ上科 トンボ科 アカトンボ亜科 アカネ属(アカトンボ属) Sympetrum eroticum種 マユタテアカネ亜種 |
体長 | 3~4.3cm |
分布域 | 日本(北海道~九州・南西諸島)、朝鮮半島、ロシア、中国、台湾、リトアニア(種としての分布) |
概要
トンボ科アカネ属に分類される赤とんぼの一種。
名前の眉立は、顔に眉毛の様に見える二つの紋(眉状班)がある事に由来する。
よく見られるアカトンボの一つだが、関東地方では数が減っている。
形態
未成熟期の体色は黄褐色で、オスは成熟すると胸部が焦げ茶、腹部が濃い赤色に染まるが、メスは黄褐色のままの場合が多く、まれに赤くなる個体が現れる程度。
頭部には名前の由来となった眉状班を持つ。
メスには翅の先端にノシメトンボ等に見られる褐色紋(熨斗目模様)を持つ個体が存在する。
オスの腹部の先は強く反り返り、腹部に黒斑を持たず、メスは横から見た時に胸部に太い黒線が入らない事などで、他のアカネ属との識別が可能。
分布・生態
日本では北は北海道、南はトカラ列島まで広く分布し、成虫は低山地~平地の、周囲に薄暗い樹林がある池沼、河川敷、用水路、水田等やその周辺の林縁で見られ、ヤゴは止水域で育つ。
成虫は年1化性で、6月下旬~12月上旬頃まで見られる。
中国南部と台湾には別亜種のオオマユタテアカネ (タイワンマユタテアカネ) S. eroticum ardensが分布する。