「ようこそアクション仮面。私がブラックメケメケ団首領、メケメケZだ!」
概要
アクション仮面シリーズの初代ラスボスであり、クレヨンしんちゃんに登場する劇中劇のキャラでアクション仮面の最強の敵である。
厳格だが啀み合う幹部を「仲間割れはその辺にしておけ!」と一喝して制したり、倒された部下(一般怪人や戦闘員まで)の数を1桁まで正しく把握している等、彼なりに部下を大事にする一面があり、コレだけでも上に立つ者として不足は無いだろう。当初は表舞台に立たず、強力な4名の怪人「ウミウシ長官ビジョー」「チンパン総督モンキッキ」「カマキリ将軍ギリギリ」「イグアナ大臣ズビズバ」からなる幹部「ブラック四天王」にアクション仮面討伐を任せ自らは通信で指示を与えていた。
尚、ビジョーとギリギリは女性幹部であり、幹部が男女同数の悪の組織と言うのは放送時(90年代前半)を考えても珍しくその点でかなり先進的といえる。幹部全滅を受け、本格的に自らが動き出す(この時、幹部4名、怪人52名、戦闘員739名がアクション仮面に敗れたと述べているため、ここまでが約1年間ほどの放送期間だったのでは?という推測も)。
姿を現した時点からタバコをよく吸う愛煙家でもあり、アニメで彼が登場する時には大抵はタバコを咥えている。そして挑発のつもりかこれ見よがしにタバコをポイ捨てする為アクション仮面から「タバコのポイ捨てはやめろ!!」と如何なる場面であろうと怒鳴られている。因みに「私は帰って熱いコーヒーが飲みたいのだよ!」と言うセリフがあるあたりコーヒーも嗜んでいるらしい。
外見
見た目はキカイダーのような左右非対称カラーをした骸骨顔。胸に赤色の「Z」が描かれてるのが特徴である。カラーリングは右半分は少し淀んだ黄色で、左半分は紫色である。
顔の表情は、白い歯がむき出しで妙に笑ってるように見えるが、目尻は下がっててどこかもの悲しげに見ているようなデザインをしている。因みに口(歯)の開閉は可能でありそれでタバコを加えたり煙を吐いたりすることが可能である。(ただし喋る時は開閉しない。)
戦闘力
悪の組織の首領だけあって、アクション仮面を幾度も苦しめるほどの戦闘スペックを誇る。
移動、攻撃共に極めて俊敏であり、その素早さは目で追うことすらままならない程である。
- ブラックビーム
両腕を前に突き出して、両腕に展開される発射口から放たれる黒色の電撃光線。
アクションビームを相殺し、圧倒する程の威力がある。
- 加速による分身(仮称)
高速移動を最大限に活かした分身で最大7人分まで増やすことが可能である。しかし、3人までしか分身出来なかったアクション仮面との戦闘で分身は途切れた。ただ、その後も苦しむ素振りを見せていないため肩慣らし程度だったのだろう。
- ブラックビーム・ボール(仮称)
メケメケZの人差し指からノーモーションで放たれる黒色の光弾。
アクションビーム・ボールを放とうとしたタイミングで放ち、
誘爆させてアクション仮面を壁に激突させる程の威力を持つ。
- 変わり身の術
木(丸太)を身代わりにした護身術。
これを使ってアクション仮面との戦闘を離脱するといった活用をしている。
劇中の活躍
ブラック四天王を全て倒したアクション仮面に通信を送り、直接対決を宣言。自らの基地に招き入れる。アクション仮面が基地に乗り込んで来た際に初めて姿を現して対峙。ここで一騎討ちを繰り広げる。
最初は遊んでいたためアクション仮面との戦いを楽しんでいたが「もう飽きた」と言ってからは終始圧倒。アクション仮面がアクションビーム・ボールをチャージすると、ブラックビーム・ボール(仮称)をアクションビーム・ボールにぶつけて誘爆させ、一挙にアクション仮面を追い詰める。
しかし立ち上がって来たアクション仮面はミミ子の協力によってふたたびアクションビーム・ボールをチャージして放つ。しかもミミ子の力を合わせたためビーム・ボールは普段よりも大きく強かったためメケメケZは驚愕、攻撃を受け止めきることが出来ず、腹部を貫かれて敗北。貫かれた腹部からはメカ部品が覗いていた。その正体がロボットであったメケメケZはそのまま倒れ爆発四散した。かくしてテレビ番組・アクション仮面は最終回となる…。
…と思われたが、実は自身より遥かに力が劣る(メケメケZ曰く自分の1割の力しかない)身代わり(コピー、レプリカ)のロボットに過ぎなかったことを巨大立体映像で明かして、本人はその場を去っていった。…好評のために番組延長ということだろうか?
次なる展開ではミミ子を拉致しての再登場を果たす。
ここでもアクション仮面を相手に優位に立つが、最後の激突の際に変わり身の術を行い、アクション仮面が倒したものは丸太であり、メケメケZは再会を期す言葉を残し、さっさと姿を消してしまった。
メケメケZとの決着は映画版で描かれている。前日譚におけるヒーローショーでは、飛び入りで乱入してきたしんのすけに戦闘員共々呆れるというコミカルな一面が見られた。
側近であるメケメケYの犠牲によりアクション仮面のパワーアップユニットを手にし、それを用いて強化変身を果たす。最早アクション仮面では太刀打ちできないほどの強さとなり、一方的に蹂躙して勝利した。
そして夜の街にてアクション仮面と再戦。ここでも圧倒するがミミ子の援護によってアクション仮面もパワーアップを果たし、アクションウルトラハイパースペシャルビームとの鍔迫り合いとなる。
一気に力を炸裂させたアクション仮面に押し切られ、最期は「見事だよ、アクション仮面…!」とアクション仮面を称えながら光線に飲み込まれ消滅した。
余談
アクション仮面の敵の中でハイグレ魔王やパラダイスキングと比べるとやや劣るが人気のあるキャラであり、アニメや映画でもちらほら彼の姿が見られる。
その他にもクレヨンしんちゃんの公式グッズ化もされている為、伊達にアクション仮面のラスボスを演じてはいないのかがよくわかる。
関連イラスト
関連タグ
スカルマン:おそらく元ネタ。
- スカール:立場的にはこちらの方が近い。『スカルマン』と同作者の漫画『サイボーグ009』の敵組織の骸骨姿のボス(正確には、さらに上の存在がいる)。ちなみに、アニメ『スカルマン』では、スカルマンがスカールになる描写がある。
- デストロン首領:倒されても本当は倒されていなかった等身大特撮の悪のボスという点で、立場的に、先のスカール以上に近い。『スカルマン』と同原作者の特撮『仮面ライダーV3』の敵組織の骸骨姿のボス。