概要
NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のチームの1つで、ウェスタンカンファレンスのサウスウェストディヴィジョンに所属する。ニックネームはGrizz(グリズ)。
本拠地はアメリカ合衆国テネシー州メンフィスのFedExフォーラム。
NBA史上2人目の日本人選手、渡邊雄太が在籍していたチームとして知られる。
歴史
NBAのカナダ進出の一環として、1995年のエクスパンションでブリティッシュコロンビア州バンクーバーを本拠地とするチーム『バンクーバー・グリズリーズ』として創設され、トロント・ラプターズと共に1995-96シーズンから参入。当初、チーム名はマウンティーズが候補だったが、王立カナダ騎馬警察からクレームが入ったために使用できず、ブリティッシュコロンビア州に多く生息する熊の一種グリズリーをチーム名に採用した。
バンクーバー時代の6シーズンはミッドウェストディヴィジョンの最下位がほぼ定位置で、1度もプレイオフ進出を果たせなかった。
当時のコミッショナー、デイヴィッド・スターンはカナダでの興行成功に拘り、球団がバンクーバーに留まることを求めていたが、成績の低迷に加えてカナダとアメリカとの間の通貨(ドル)の格差の問題で赤字経営が続いていたことからチームは2001年2月に移転の可能性を表明。セントルイス、サンディエゴ、バッファロー、ニューオーリンズと云った過去にNBAのチームが存在した都市などが候補に挙がったが、最終的にメンフィスが移転先に選ばれ承認された。
メンフィス移転後、2003-04シーズンの初進出から3年連続でプレイオフ進出を果たすも、何れも初戦敗退し通算で12連敗を喫する。
2010-11シーズンのプレイオフで初めて1回戦を突破。
2012-13シーズンのプレイオフではカンファレンスファイナルまで勝ち残ったがスパーズに敗れNBAファイナル進出を逃した。
2021-22シーズンに、球団創設から27年目で初の地区優勝を果たした。
2022-23シーズンも地区優勝しウェスタンカンファレンスの第2シードを得たが、プレイインを勝ち上がって来たレイカーズに2勝4敗でプレイオフ1回戦敗退となった。
2024-25シーズン前に、Bリーグ横浜ビー・コルセアーズに所属していた河村勇輝とのエグジビット10契約に合意した。その後、グリズリーズと河村との契約は2Way契約に切り替えられた。
2024年時点でNBAファイナル優勝どころか進出すら未だに無く、NBAカップとモーリス・ポドロフ・トロフィーも獲得したことは無い。
ホームアリーナ
- GMプレイス (1995-2001)
- ピラミッド・アリーナ (2001-2004)
- FedExフォーラム (2004-現在)
永久欠番
番号 | 人物名 | ポジション |
---|---|---|
6 | ビル・ラッセル | NBA全球団共通の永久欠番 |
9 | トニー・アレン | シューティングガード/スモールフォワード |
33 | マルク・ガソル | センター |
50 | ザック・ランドルフ | パワーフォワード |
番号なし(マイクロフォン) | ドン・ポイアー | ブロードキャスター |
※トニー・アレンの背番号『9』は2022年1月28日に永久欠番になる予定だったが、アレンの要請もあって式典が2025年3月15日まで延期された。
この他、永久欠番となる予定とされる番号がある。
- 11 マイク・コンリーJr.
日本人選手
関連項目
- テネシー州に本拠地を置いているチーム
- 熊に因んだ名前を持つチーム
- カナダからアメリカへ移転したチーム
- ワシントン・ナショナルズ (元モントリオール・エクスポズ)
- コロラド・アバランチ (元ケベック・ノルディックス)
- アリゾナ・コヨーテズ (初代ウィニペグ・ジェッツ、2024年に活動休止)
バンクーバー・カナックス (NHL)