概要
アメリカ合衆国南部の州。州都はナッシュビル市で、人口の最も多い市はアーカンソー州との州境にあるメンフィス市だったが、2010年以降はナッシュビル市が逆転した。ほかの主な都市にノックスビルとチャタヌーガなどがある。
8つの州と州境を接し、北側のケンタッキー州と最も長く州境を接する。
歴史
18世紀にイギリス軍が進出したのを皮切りにヨーロッパからの入植者が続き、1796年6月1日に16番目の州に昇格した。
アメリカ南北戦争(1861~65年)でテネシー州はアメリカ連合国(南軍)と軍事同盟を結んだが、州内の両勢力は拮抗しており、大きな戦いが続き、いずれも北軍が勝利した。
1933年、フランクリン・ルーズベルト大統領がニューディール政策の一環として「テネシー川流域開発公社(TVA)」を設置し、世界初の地域開発が行われた。
第二次世界大戦中、TVAによる豊富な電力を生かし、原爆開発(マンハッタン計画)の拠点となった。
地理
農業の盛んな州で、綿花、大豆、肉牛、競走馬、タバコなどの生産で知られる。
州内に本拠地を置く企業には、フェデックス、ギブソン、ジャックダニエルズなどがある。
ナッシュビル、メンフィスを中心に音楽活動が盛んで、ロックンロールやブルース、カントリー、ロカビリー、ソウル・ミュージックの聖地とされる。
スポーツ
北米4大スポーツではNFLのテネシー・タイタンズ、NBAのメンフィス・グリズリーズ、NHLのナッシュビル・プレデターズが本拠地を置いている。