概要
サーカス団で働いていた、メイトルパ出身のレビット族の少女(年齢は不明)。
オレンジの波模様が入った大きな帽子とバルーンスカートのワンピースが特徴。髪はライトブラウンのセミショート。
健気でひたむきな性格で人の役に立つことが好きだが、人一倍ドジなため報われたためしがほぼない。
一人称は「モナティ」で、語尾に「ですの」をつけて話す。
ガウムと共に召喚されたが、召喚主が死んではぐれ召喚獣となってしまいメイトルパにも戻れずにいたところ、サーカス団の団長に拾われた。
しかしサーカスでも失敗ばかりだったようで、カムラン・マーンにペットとして売り払われかけてしまうが、主人公達に助けられ、フラットの一員になった。
助けられたことがきっかけで新しい主人となった主人公の事を「マスター」と呼び、全幅の信頼を寄せている。
『サモンナイト2』では番外編専用の護衛獣として登場。主人公の二重誓約によってサイジェントから召喚されてしまう。彼女を無事サイジェントまで帰すことも主人公の旅の目的の一つとなる。夜会話の内容はモナティがマスターに向けて手紙を書いている時のやり取りになっている(主人公が出てこない話もある)。
オープニングアニメでは街で爆発が発生した直後にマグナとアメルの下に仲間が集うシーンで、駆け寄ってくるモナティの下半身が一瞬映っている。……初見で気づけた人は果たしてどれだけいるのだろうか?
兎の亜人(詳細は後述)だからか、実は嗅覚が非常に優れている。『1』では繁華街から遠く離れたマーン3兄弟の屋敷の近くにいるエルカの匂いに気付いたことで、エルカがフラットに来る切っ掛けを作っている。『2』番外編では既にキュラー達に占領されていたトライドラから漂う異臭をいち早く感じ取っていた(主人公に異変の内容を正確に伝えることはできなかったため、その後の展開はほかの護衛獣と変わらない)。
兎といえば聴覚も優れていることで有名だが、モナティやレビット全体の聴覚については今のところ特に言及されていない。
ユニット性能
PS版『1』では華奢な見た目とは裏腹に比較的前衛に向いたステータスで、物理攻撃力・防御力ともに高め。装備のグローブ(武具)が段差に弱く、移動力も最後まで3なので活かしにくいのが難点。
召喚装備数は最終的に4つになるが魔法攻撃力に関わるINT(賢さ)が低いので、召喚術はサポート用と割り切るか、前衛の道は捨ててINTを重点的に鍛えるかのどちらかになる。後者の場合はクラスチェンジで獣属性召喚術が使えるようになるカシスやクラレット、4話後に加入するミモザの存在が気にかかる。
固有スキルの「応援」はほかのキャラ1体の物理攻撃力を一時的に上げる便利な効果。召喚術の「がんばるにゃー」と違い自分にかけられず物理防御力が上がらない分、消費MPが低め。
『2』やDS版では全体的に平凡な能力に調整された。レシィと同様に「応援」(物理防御力の一時的アップに変更)や獣属性召喚術を駆使してサポートに回るのが主な役目となる。
いずれにせよ、最後までスタメンにするにはプレイヤーの愛がある程度必要になるだろう。
その他の作品において
『サモンナイト3』では、機属性の召喚獣「でんちマン」のイラストの隅にモナティがいるが、これは画集「サモンナイトコレクション」「COADVENTURE 飯塚武史サモンナイト画集」に掲載された飯塚武史氏作の漫画が元ネタ。
『サモンナイト4』ではアルバがモナティのことを話題にする程度で、本人は登場しない。
なおPSP版リメイクだと上記のでんちマンが入手できる(イラストも当時のまま)。
『サモンナイト5』には登場せず、『サモンナイト6』では『2』番外編終了後の時間軸から来たトウヤとキールの発言で名前が出るのみ。
『4』以降の時間軸である小説『サモンナイトU:X』では4巻(理想郷の殉難者たち)で初登場。マスターであるハヤトの元を離れており、再興したレルムの村の学校で保育士をしていることが明かされた。少々頼りない面は相変わらずでハヤトに心配されてしまったが。
ガウムも変わらず一緒におり、エルカとは周囲から凸凹コンビのような扱いを受けている模様。ちなみに学校の学園長は因縁のあるカムランである(天職だったようで至極真面目に運営しているが)。
6巻(響界戦争)の最終決戦では広範囲で発生している戦乱を収めるためにエルカたちとともに出撃しているが、ここで意外な活躍を見せるのでファンは必見。
余談
打撃攻撃のモーションは駄々っ子のような連続パンチで、効果音も「ポカポカ」と非常にファンシーな固有のものになっている(DS版では何故か他の武具装備キャラと同じ音になってしまった)。
このモーションと効果音は後に『4』のミルリーフにも受け継がれた。
作中でガゼルやカザミネから「タヌキ」と呼ばれる場面があるが、これはシナリオ担当である都月景氏によると「タヌキ顔」だからとのこと。→たぬき系女子
モナティの種族であるレビットはタヌキではなく垂れ耳兎の亜人であることが『U:X』4巻(理想郷の殉難者たち)で明かされている。
側頭部に垂れている部分が耳であることはPS版『2』発売当時のインタビューの時点で飯塚武史氏が明言している。
ちなみに、ガゼルにタヌキ呼ばわりされたときは無反応だが、カザミネに呼ばれたときは怒りながら訂正している(台詞量の都合か、カザミネがうっかりマスターの正体を周囲にばらしたことはスルーしている。周囲もその時点では特に気にかけないが)。
初期案ではワンピースが長袖で手袋を着用していなかったらしい。手袋をしていないイラストは一部の設定集や攻略本で確認できる。『1』OPでも手袋をしていないことが発売前のゲーム雑誌の付録で確認できるが、製品版では画面上下に追加された黒枠で隠れている。
でんちマンのイラストを出番とカウントするなら2主人公・パートナー・護衛獣達に次ぐシリーズ最多登場記録2位となる(ちなみにマスターである1主人公達と並ぶ)。
最終クラスは「プリンセス」だが、都月氏によると設定的な意味は無いとのこと。
アプリ『サモンナイト メモリーズ』(現在はサービス終了)の初期に排出されたレア度Bのモナティが相当強く、一部のマスターからは「モナティ神」と呼ばれていたそうな。