「これが強襲戦車競技、闘争の見せ物、野蛮人の暇つぶしよ!」
概要
今季の強襲戦車競技(タンカスロン)王者であるボンプル高校の戦車チームを率いる現隊長。「騎士団長」の異名とともに、強襲戦車競技界でその存在を知らない者はいないほど。
安全なルールにのっとった公式戦車道を「お遊戯(スポーツ)」と見下し、強襲戦車競技こそが「本物の戦車戦」であるとの認識をもつ怜悧な指揮官。その裏には、豆戦車や軽戦車(主に7TPやTKSなど)を中心とした保有戦車の貧弱さにかつて存在したポーランドの有翼重騎兵(フサリア)の突撃を再現するこだわりから、戦車道公式戦では苦戦を強いられ続けてきたという苦渋の歴史がある。現に先の全国大会でもプラウダ高校に惨敗している(ノンナが見下ろすひまわり畑で白旗を2本挙げていたあの学校)。
強襲戦車競技では戦車の性能を活かした機動力や隠蔽率を駆使し、他校の乱入まで読み切るなど、他を圧倒する指揮能力の高さと戦略眼を有するラスボス級の人物。試合では弱小チーム相手でも一切の手心を加えず、同様に率いる部隊も冷徹に運用するが、最もなりふり構わない過酷な役割を自身が担うことも織り込み済み。ポーランド有翼重騎兵の末裔を自任し、その突撃は峻烈。
強襲戦車競技への参戦を表明したプラウダの「カチューシャ義勇軍」との戦いをまたとない復仇の機会と捉え、カチューシャに指揮を任ぜられたニーナ、アリーナの二重包囲を雪中で掻い潜り、3倍の戦力差を覆してフラッグ車を撃破。カチューシャが率いるプラウダの戦闘教義を執念でねじ伏せ、「戦車の性能差が無ければボンプルは最強」という自信を確固たるものとし、ギャラリーに紛れて観戦していた有力校へ向けて高らかに宣戦布告する。
鶴姫しずかにとっては最大の敵手と目されている。
もちろんヤイカの能力を高く評価した上でもあるが、これは彼女が、アンツィオ高校との戦いに乱入したという、最低限の武士道にも悖る行為を行ったことへの、怒りの感情も込みのものである。
現に、黒森峰女学園のシュバルツバルト戦闘団との試合において、ギャラリーを巻き込んだえげつない戦いぶりを見せたしずかを、ヤイカは正しい戦車戦の作法として高く評価していたが、当のしずかは戦いの裏側で、これまでにないような苦々しげな顔をしていた。
そんな彼女も大洗女子学園の快進撃に影響を受けた一人であり、当初は大洗女子のことはほとんどが素人で貧弱戦車ばかりにもかかわらず戦車道に参戦したため快く思っていなかったが、そんな彼女達が自分達の常識をすべてひっくり返して優勝した時はさすがに動揺を隠せなかった。
だが、それによって日本中の女子高生達が戦車道に関心を示し、強襲戦車競技にも大勢参入してくれたことには喜んでいる。
そして、参戦してくる戦車道強豪チームをすべて倒した後に大洗女子と戦って勝利することを目標としている。
「大鍋(カルドロン)」では、一回戦でオレンジペコ、ローズヒップら「チンディット」と戦い、序盤は押されていたが相手チームの用心棒のルクリリの伏兵を見破って撃破し、そのまま反撃に出て勝利を収める。
二回戦では、因縁の相手であるしずかと戦うはずであったが、二回戦の特別ルールによってまさかの同盟チームとして共に戦う羽目になる。
濃い顔つきながらメイクはしておらず地顔であり、本人はコンプレックスを抱いている。
名前の由来は、ポーランド料理の「ゆで卵」(jajka)から。ボンプル高校においてはその名で呼ばれる生徒はただ一人とされている。
同じガルパンのスピンオフ漫画『プラウダ戦記』にも隊員の一人として登場。
全国大会でのプラウダ高校との対戦で窮地に追い込まれても尚徹底抗戦を主張したが、隊長のプラツキが安全を優先し降伏を判断したことで戦車道に失望。先述の通り戦車道を見下すようになった経緯が描写されている。