概要
身の丈6.9m、目方5.5tの巨体を有し、外見はザンバラ髪をした尾羽のあるゴリラやサルのような姿をしている。
大型魔化魍の多くがCGで表現される中、着ぐるみが存在する珍しい魔化魍。奥多摩の個体は前髪で顔が全て隠れているものの、小菅の個体はその嘴がある猿顔が明らかになっている。その外見から一説にはサルが変化した存在ではないかともされている。
山に向かい「ヤッホー」と言ってしまう人間の習性を利用し、山彦を返して相手の向きをその優れた耳で確認すると襲撃し、声帯をえぐり抜いて捕食する。
巨体から繰り出される殴る蹴るを得意とするが、怒ると口から毒性の怪音波を放ち、動植物を腐食させて死滅させる。
『小説 仮面ライダー響鬼』でも江戸時代に出現した。
生育環境
気温は2.0度、湿度は55%以上の環境が生育に適している。
各個体の活躍
奥多摩のヤマビコ
童子たちが山中で襲った人間の声帯から作り出した塊を食べて成長。
童子らが倒されて人里へ降りようとするが、仮面ライダー響鬼と対決。踏み潰そうとした所を掬われて横転し、「音撃打・火炎連打の型」を受けて爆散した。
なお、響鬼にとって本個体は6年ぶりに討伐した4体目となる。また、4話から見て去年の11月に青森に出現し、現地担当の凱鬼がヤマビコを撃破している。
小菅のヤマビコ
怪童子たちとの交戦中に仮面ライダー弾鬼が遭遇した個体。
乱れ童子の出現を受け、妖姫が呼び出すものの妖姫を押し潰してしまい、乱れ童子に左目をやられて倒された。
生死は不明。
元ネタ
山や谷で大きな声を出すと、少し遅れて声が返ってくる現象をおこすといわれた山の神、もしくは妖怪。
山姥が山に入って山彦になるという伝承は作中世界では童子たちの姿の目撃談が合わさって出来たものだと考えられている。
別名の呼子や木霊は本作では別種の魔化魍という設定で、三十八・三十九之巻にヨブコ、四十・四十四之巻にコダマが登場した。
余談
デザイン上のモチーフは「猿まね」からの猿と、「オウム返し」からの鸚鵡。
着ぐるみはテングに改造された。なお、こちらも劇中では猿が変化したという説がある。
関連項目
マダコダマ、妖怪ヤマビコ:同じ東映特撮に登場する山彦繋がりの怪人達。