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ラバン・シュリュズベリィ(Laban Shrewsbery)


表記ゆれ

ラバン・シュリュズベリイ

ラバン・シュリュズベリー

シュリュズベリィ

シュリュズベリイ

シュリュズベリー


とは、クトゥルフ神話に登場する架空の人物のことである。

物語によって様々な表現をされるが、

盲目(あるいはサングラス)の博士(あるいは邪神ハンター)として描写されることが多い。



ラバン・シュリュズベリィとは編集

ラバン・シュリュズベリイ教授ラバン・シュリュズベリイ教授

 アーカム、カーウェン・ストリート93番地に住んでいた学者。

神秘思想の研究家、オカルト学の講演家、哲学教授、古代人の神話と信仰の権威を兼ねる学者であり、

ミスカトニック大学で教鞭をとる傍ら、

『ルルイエ異本を基にした後期原始人の神話の型の研究』『ネクロノミコンにおけるクトゥルー(未完)』を著し、

世界中に広まるクトゥルフ崇拝の脅威を記した。

 しかし、1915年のある日、路上にて突如姿を消し、1935年にまったく歳を取らずに現れた。

博士が語るところによると、セラエノにおり、〈旧神〉から盗まれた書物や象形文字を収める太古の巨石で作られた大図書館にて、

禁断の知識を学んでいたという。

行方不明になったのはクトゥルフの眷属に追われていたためと推察されるが、シュリュズベリイ博士は両の眼球を失っており、普段は黒眼鏡でそれを隠している。

 地球に帰還してからは、ハスターの眷属たるバイアクヘーの力を借りながら、世界中に崇拝が広まり、復活が間近に迫っているクトゥルフを封印するために奔走することになる。


 1938年、アンドルー・フェランとともに、太平洋南緯49度51分、西経128度34分にあるルルイエの一部の洞窟を爆破し、

1940年にフェランをエイベル・キーンのもとに遣わしてインスマスにおける深みのものの蠢動を阻止、

クレイボーン・ボイドに指示を出してサラプンコ奥の湖を爆破、

ネイランド・コラムとともに無名都市を訪れてアブドゥル・アルハザードの亡霊からクトゥルフの位置を聞き出す。

さらに、ホーヴァス・ブレインを加えた6人で、

ホルバーグ准将率いる米軍とともにクトゥルフの復活しつつあるルルイエに核兵器を投下してその復活を防いだ。

 クトゥルーの復活は阻止されたが、シュリュズベリイ博士はそれを祝うことなく、クトゥルフ生存の可能性をほのめかして弟子たちを解散する。


 普通の人間が怪異に巻き込まれた感のあるアーミティッジ博士と比べ、シュリュズベリイ博士は禁断の知識と魔術に通じ、怪異との戦いに人生を捧げている。

ヘンリー・カットナーの作品に登場するマイケル・リーの発展系に近く、後のタイタス・クロウにも通じるものがあるだろう。

 しかし、シュリュズベリイ博士はフェランとの邂逅以前の経歴に始まり、一際謎めいた得体の知れない人物として描かれている。

また、失われた両眼とそれの暗示する壮絶な過去、最終的にはクトゥルフを滅ぼすには至らないと自ら暗示しており、

その結果として共闘した弟子達も命を落としてゆく、などの暗い側面を負っている。

 日本の神話作品に登場するシュリュズベリイ博士は、

最終的な敗北の予感、酷薄な面などの暗い顔を有していることが多いが、こうした要素に由来するものだろう。

しかし同時に、邪神との対決という神話作品群の新局面を開きつつも、原神話の暗澹たる様相を体現している興味深い人物ともいえよう。


登場作品

A・W・ダーレス  『アンドルー・フェランの手記(The Manuscript of Andrew Phelan)』

          『エイベル・キーンの書置(The Deposition of Abel Keane)』

          『クレイボーン・ボイドの遺書(The Testament of Claiborne Boyd )』

          『ネイランド・コラムの記録(The Statement of Nayland Colum)』

          『ホーヴァス・ブレインの物語(The Narrative of Horvath Blayne)』


ニトロプラス

          『機神飛翔デモンベイン


矢野健太郎     『邪神伝説シリーズ』


渋沢工房      『エンジェルフォイゾン』



デモンベインのシュリュズベリィ編集

「では講義の時間だ」

CV:大塚明夫

ミスカトニック大学の教授であり、セラエノで知識を得て翻訳を行う、両の目が無い盲目といったことは共通している。大十字九郎を指導したこともある。

深きものの眷属を殴り倒す、ミイラを破壊するなど格闘技術に優れている。

生徒たちを引き連れて怪異への対抗策を教えているが、魔導書といった外道の法を用いての対抗ではなく、科学技術や人の意思での対抗を行っている。

魔導書セラエノ断章により呼び出した魔翼機バイアクヘーと機械神アンブロシウスを用いてルルイエに繋がる祭壇の有る洞窟を航空爆弾での空爆により破壊、黒いファラオの王墓に試作品のバンカーバスターを打ち込み破壊、ハイアイアイ群島を核兵器で焼き払うなども行っている。

自身が書き上げた魔導書セラエノ断章の精霊ハヅキを連れている。

ハヅキからはその出自から「ダディ」と呼ばれている。

ドクター・ウェストがアーカムへと来ることになった原因でもある。


しかし、何故か彼の執筆した魔導書である「セラエノ断章」はアンチクロスであるクラウディウスも所持している。

呼び出される鬼械神は魔術師としての位階・属性・能力の関係からシュリュズベリィのほうが格上である。

鬼械神アンブロシウスは登場の際に術者を強化しなくては制御が出来ず、その負荷に耐えることも出来ない為に黄金の蜂蜜酒を服用しバイアクヘーが頭部に変形し合体することで完成するという特殊なものになっている。

また、この機体のみスペースミードという燃料で稼働しており燃料切れ=戦闘不能である。


スーパーロボット大戦UXでは登場こそしないがドクターウェストがクラウディウス

のことを「あの男の足元にも及ばない」と称しておりUXの世界にもいることが示唆されている。

声優ネタでアナベル・ガトーを彷彿とさせるセリフを言うことが希にある。


関連タグ編集

ラバン・シュリュズベリィに関係するタグがありましたら、紹介してください。

クトゥルフ神話 ラバン・シュリュズベリィ ハスター バイアクヘー

機神飛翔デモンベイン 大塚明夫 黄衣の王

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