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概要

擂術 葎(するずべ りつ)とは、東方九頭龍事変 第弐章「東方矛盾葎 ~ Miscellaneous Oxymoron.」に登場する6面のボスキャラのことである。

植物のような機械でできた宇宙戦艦(?)を率いて幻想郷に侵攻してくる謎の敵。

東方矛盾葎異変にて幻想郷を滅ぼそうとしたらしく、幻想郷の外側の亜空間にて霊夢達と交戦する。

竜族以外の一切の人外・異能・術を消去するため、その侵攻を止めようとした妖怪は皆、返り討ちにあった。

名前「擂術 葎」(するずべ りつ)
二つ名「無宗教教の狂刀」(イマジン・ブレイカー)
能力「幻想を消し去る程度の能力」
種族「???」のクローン兵器
登場東方矛盾葎の6面「幻想殺しの幻想 (天城武宮)」
テーマ曲「悔恨の叡智圏 ~ Homesteading the Noosphere.」

スペルカード

No.スペルカード名使用場面スペルカード名使用場面
第1符葎符「土竜はみんな生きている」 6面:Easy / Normal核葎「土竜の太陽」6面: Hard / Lunatic
第2符弾翔「ビヤーキーエスケイプ」6面:Easy / Normal断章「セラエノフラグメンツ」6面: Hard / Lunatic
第3符爆酒「バーボンバーボンバー」6面:Easy / Normal核砲「アトミックバズーカ」6面: Hard / Lunatic
第4符土竜「スパイラルグレネードミサイル 」6面:Easy / Normal土竜「ギガドリルブレイク」6面: Hard / Lunatic
第5符隠滅「メソスフェアディザーター」6面:Easy / Normal開墾「ノアスフェアディバイダー」6面: Hard / Lunatic
第6符黄衣「キングインイエロー」6面:Easy / Normal邪神「ハスター」6面: Hard / Lunatic
最終符殲葎「真相は藪の中」6面:Easy / Normal 幻滅「イマジンブレイカー」6面: Hard / Lunatic

東方矛盾葎において彼女が象徴する形容矛盾は「無宗教教」「偽者を否定する偽者」等。

幻想郷各地に出現した、植物とも機械ともつかない物体は、彼女が送り込んだ侵略兵器。

その一部は東方矛盾葎異変が解決されても、幻想郷に残留して何かを「仕込み」続けている。

以下詳細。

名前

擂術 葎 (するずべ りつ / Suruzube Ritsu)

名前の由来は

擂術 葎(するずべりつ)

クトゥルフ神話で有名な邪神ハンター「ラバン・シュリュズベリィ(Laban Shrewsbury)」が元ネタ。

葎(りつ)

「葎」は「もぐら」とも読み、「土竜(もぐら)」に係る。

「土竜(もぐら)」も「ラバン・シュリュズベリィ」もサングラス(または盲目)のイメージ。

二つ名

「無宗教教の狂刀」(イマジン・ブレイカー)

そこいらの無宗教ではなく、強固に神を否定する価値観に由来。

「無宗教教」は形容矛盾であり[邪神]]ハンター…神殺しに係る。

「狂刀」(きょうと)は暴走状態になって、無差別に幻想世界を襲撃する擂術葎を指し、無宗教教の「教徒」に係る。

「イマジン・ブレイカー」は擂術葎の「幻想を消し去る程度の能力」に係る。

元ネタは「とある魔術の禁書目録」の主人公「上条当麻」の能力。

能力

「幻想を消し去る程度の能力」

自身を含めあらゆる神魔や異能や異世界、異質な存在法則を崩壊・消滅させる能力。

完全には制御出来ておらず、拘束具がなければ自分でさえ消し去ってしまう。

元々は外なる神々を屠るための竜族の業の一つ。

邪神ハスターやその眷属の力を利用できるのも、この神殺しの力を応用させての技術らしい。

リミッターにより竜族には効きが弱くなるため、そこをキュアノエイデス・グラナティスに付け込まれる。

本来なら霊夢達の術も全て効かないはずなのだが、キュアノエイデス・グラナティスによって、霊夢達は人ながらに竜族の力を得ているため、その攻撃を無効化しきれなかった。

幻想郷を護るには、霊夢達が擂術葎を亜空間で食い止める必要がある。

擂術葎の能力は亜空間の道でさえ、崩壊させながら突き進んでくる。

根本的に幻想郷とは相容れない能力。

種族

不明。何かの妖怪のクローン兵器らしい。

邪神ハスターやその眷属の力を使うことから、オリジナルはラバン・シュリュズベリィに由来する人物と類推される。

また、盲目アングラ繋がりで土竜(モグラ)とも関係あるらしい。

ネタ的に、クローン雑草葎(りつ/もぐら)←土竜 と係る。

弱点

自身の能力。拘束具を取ると真っ先に自分が消滅する。

生まれる前から、封印の容器の中に居たらしい。

また、リミッターにより竜族に対して、能力の効きが弱い。

故に、キュアノエイデス・グラナティスによる滅びの因果律に飲込まれてしまう(直接手を下すのは霊夢達)。

職業

邪神ハンター」

クトゥルフ神話に登場するラバン・シュリュズベリィ教授が元ネタ。

ハンターというより爆弾同然の特攻兵器。

彼女が持つ「幻想を消し去る程度の能力」は、特異な人類を含めあらゆる人外を滅ぼすためのもの。

容貌

触手

邪神ハスターを模すとも、クローンの彼女のオリジナルに由来するとも言われる。

触手は6本あり、内4本は背中、内2本は両足に着いている。

伸縮自在で、先が色んな道具に変形(?)する。

輪を成しているのは、「土竜」(モグラ)→ 世界の外殻たる大地の竜蛇「ヨルムンガルド」に係る。

青いバイザー

邪神ハスターの化身「黄衣の王」が付けている仮面に由来。

もっとも、「黄衣の王の仮面は青白く、擂術葎のは青暗い。

バイザー部分から薄っすら見える彼女の顔には、目隠しが施されている。

彼女には先天的に眼球が存在しない。

宇宙服らしきもの

全身を固めている宇宙服らしき服は、擂術葎の能力の拘束制御装置である。

これが無いと、彼女は自己崩壊してしまう。

見たことも無いテクノロジーで出来ており、悠久の時を経ても破損していない。

ヘルメットらしきもの

モグラの鼻を連想する赤いヒダと、安全ヘルメットが混ざったようなデザインのパーツ。

安全ヘルメットの十字マークを連想させるアイスリットと、その奥に輝くモノアイが特徴。

両手のシャベルらしきもの

髭の生えた顔が付いたようシャベルを両手に着けている。

ついてる顔は、「シャベルの手」→「喋る手」に由来し、その額には黄衣の王の「黄の印」が刻まれている。

全身を覆う植物らしきもの

植物にみえるが、ナノマシンの集合体で、拘束具や着る者の修復する。

形も変えることができ、また自己増殖もする。

草や苔に見えるのは、名前の葎(りつ)は雑草を意味することに由来する。

性格

一人称は「我」。二人称は「汝(なんじ)」。

自分が何者なのかという記憶を失っており、人外を滅ぼす衝動に従って活動している。

機械的に物事を判断し、融通が利かず、説得も通じない。

相手が人間だろうと、とある歴史世界の人間以外は、全て人外の類と見なす。

自我が芽生えつつある戦闘マシーンといったところの性格。

精神崩壊が始まっており、神殺しの性質を拠り所にして辛うじて理性を保っている。

しかし、それらの欠陥も予め何者かに仕組まれたものだった。

最終的には、渇望した己の存在理由も思い出せないまま、次元の渦に飲込まれて消える。

対人態度

人間への態度は、特になし。

無関心というより人間に対して無知。

邪神ハンターであり、人間達を守護する立場なのに、人間というものを知らないらしい。

早い話、戦闘マシーンで、人類とは根本から価値観が違うようだ。

スペルカード

主に「土竜」「雑草」「ラバン・シュリュズベリィ」に因んだネタで構成されている。

葎符「土竜はみんな生きている」

大量の追尾弾を下方から襲撃させる(Easy / Normal)弾幕。

葎符の「葎」は雑草と 擂術葎を、「土竜」(もぐら)も擂術葎を指す。

「土竜はみんな生きている」は、童謡「手のひらを太陽に」(やなせたかし作詞・いずみたく作曲)の歌詞の一部、「ぼくらはみんな 生きている」のフレーズに係る。

使い捨ての命を与えられたことの皮肉。

核葎「土竜の太陽」

巨大な爆発を撒き散らす(Hard / Lunatic)弾幕。

土竜はラバン・シュリュズベリィに、太陽は核兵器に係る。

ラバン・シュリュズベリィは核兵器を用いて、クトゥルフの眷属の拠点を破壊していたことに由来。

また、太陽と土竜の関係は、残酷な真実と求道者の関係を指す話としても用いられる。

太陽は、見ると狂い死にするハスターらにも係る。

また、土竜が太陽を射抜く話もある。

 昔々、あるところへ、1匹のもくろめ(もぐら)の一番大将がおって、世界中で自分より穴ぁよう掘るものはおらん。

じゃけどもが、どうも土の上に出た時分に、天道様(太陽)が照らすと背中が熱うて困るんで、

 「あの天道様ぁどうしたらのうなるじゃろうか。」

いうて言うたら、物識りがおって、

 「そりゃあ、萩の木の枝ぁ切ってからに、弓ぅこしらえて、天道様ぁ射ち落としゃあえかろう。」

 「そうか、そんならそうしよう」

いうて、一生懸命で萩の枝ぁ取って弓矢ぁこしらえて、

そして萩の根元から天道様ぁねろうて射ったところが、天道様へ穴があいて、暗うなったんですなあ。

  ・・・・それが日蝕いうもんが初めてできたときじゃ・・・・

 せえで、暗うなったんで、日が当たらんから、なんぼう土の上を歩き回ってもとても気持ちがよかった。

 ところが、その穴が治って、にわかに日が射えたら、もくろめは死んでしもうた。

 せえで、天道様ぁ射った罰で、今でももくろめが地上に出て天道様の明かりぅ受けたら死ぬるんじゃいうて。

 せえで、それまでは萩の木がとても大きゅうなって、山じゅうかぶさるような大きな萩の木があったのに、もくろめに枝ぁやったいうんで、

 せえで大木にゃあ絶対なれんようになった。

 せえで、高望みぅすな(高望みはするな)いうて、天道様は高えとこにござるでしょう。高望みぅすりゃあ罰があたる。

語り手:真庭郡落合町栗原 三浦志げ代

岡山むかし話101選<上>(立石憲利 編著)山陽新聞社より

弾翔「ビヤーキーエスケイプ」

超高速飛行して弾を撒き散らす(Easy / Normal)弾幕。

ビヤーキー(byakhee)とは、邪神ハスターの従者(奉仕種族)の有翼生物で、蝙蝠に似た翼を広げて星間宇宙を飛翔する。

巨大な翼を持ち、頭部・胸部・腰部に分かれた昆虫のような体が特徴的。

蝙蝠とも蟻ともつかないビジュアルをしている。

腰部の大きな部分にはフーンと呼ばれる常磁性器官が備わっており、これにより星間飛行を可能としている。

名はバイアクヘーとも表記される。

ラバン・シュリュズベリィ博士が著した「セラエノ断章」などの文献によると、魔力のこもった石笛を吹いてハスターを称える呪文を唱えればビヤーキーを召喚でき、任意の場所に運んでもらうことができるそうだ。

地球外の場所へ運んでもらうことも可能だが、その際は飲む者を時空の束縛から解き放つ黄金の蜂蜜酒を飲んでおかないと、生身のままで宇宙空間に晒されることになってしまう。

ハスターを称える呪文は

「Ia! Ia! Hastur!  Hastur cf'ayak 'vulgtmm, vugtlagln, vulgtmm!  Ai! Ai! Hastur!」

読みは

「いあ! いあ! はすたあ! はすたあ くふあやく ぶるぐとむ ぶぐとらぐるん ぶるぐとむ あい! あい! はすたあ!」

というものである。

ハスターを信奉する呪文を唱える以外の方法で召喚、あるいは遭遇してしまった場合は、非常に危険な存在である。

断章「セラエノフラグメンツ」

超高速飛行して暴走させた石板型魔道書をバラ無く(Hard / Lunatic)版弾幕。

セラエノ断章(せらえのだんしょう、Celaeno Fragments)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍。

ミスカトニック大学の教授・ラバン・シュリュズベリイ博士によって英語に翻訳された自筆写本が一部のみ存在する。

オリジナルはプレアデス星団の恒星セラエノの大図書館にあった破損した石板。

石板には「外なる神」やその敵対者に関する秘密の知識が刻まれていた。

内容は、旧き印や炎神クトゥグア召喚の術法、黄金の蜂蜜酒の製法が記載されている。

爆酒「バーボンバーボンバー」

酒(バーボン)と引っ付き虫(burr:バー)の爆弾(ボンバー)を散布する(Easy / Normal)弾幕。

ひっつき虫の種子を持つ道端の雑草に、ヤエムグラ(八重葎、Galium spurium var. echinospermon)というのがある。

アカネ科の越年草で、「引っ付き虫(burr:バー)」はこの「葎」に係っている。

ちなみに万葉集で和歌に詠まれた「やえむぐら」とは、本種ではなくアサ科のカナムグラと思われる。

核砲「アトミックバズーカ」

爆酒「バーボンバーボンバー」の(Hard / Lunatic)版弾幕。

ニトロプラス製作の『機神飛翔デモンベイン』に登場するラバン・シュリュズベリイ教授の声は大塚明夫であり、アニメ「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場するアナベル・ガトーと同じ中の人である。

両者とも同じ声優で、共に核兵器をぶっ放すキャラクターである。

「アトミックバズーカ」はアナベル・ガトーがパイロットの「RX-78 GP02 ガンダム試作2号機」の主武装で、作中の連邦軍艦隊に大打撃を与えるほどの威力を持つ核爆弾を発射する。

南極条約を完全に無視し、また一歩間違えば大量殺戮兵器になり得るこの武器は、当時の地球連邦の腐敗を示す一つの要素として描かれている。

土竜「スパイラルグレネードミサイル 」

螺旋弾幕及び拡散弾を纏わせるミサイルを連射する(Easy / Normal)弾幕。

元ネタは対ゴジラ兵器「MOGERA(ゴジラvsスペースゴジラ版)」の武装。

MOGERAの両腕のドリル内部から発射され、ドリルのように高速回転しながら相手に突き刺さって破壊する対怪獣兵器。

クトゥルフ神話邪神はよく宇宙怪獣に例えられる。

宇宙怪獣(スペースゴジラ)に立ち向かうMOGERAが、邪神ハンターたる土竜(葎:もぐら)に係る。

土竜「ギガドリルブレイク」

土竜「スパイラルグレネードミサイル 」の(Hard / Lunatic)版弾幕。

元ネタはアニメ天元突破グレンラガンの主人公達が放つ必殺技。

隠滅「メソスフェアディザーター」

周囲の空間ごと転移して相手をマントルの奥に置き去りにしようとする(Easy / Normal)弾幕。

この時、幻想郷に地下深遠部が破壊される。

「メソスフェア(Mesosphere)」は、マントル下部の層を指す言葉。

力学的性質に基づく分類であり、アセノスフェアと外核との間に位置する。

深度300kmから2900kmを指すが、場合によっては、アセノスフェアの下限を深度660kmにとる場合もあり、これ以深をメソスフェアと呼ぶこともある。

アセノスフェアと化学組成は同じである。高温・高圧で高い剛性を持つ層であり、メソスフェアの上部に位置するアセノスフェアのような流動性の振る舞いはほとんどない。

リソスフェアは岩圏もしくは岩石圏、アセノスフェアは岩流圏と呼ばれているが、メソスフェアに対応する共通の日本語は存在しない。

「ディザーター(deserter)」は

義務[職場, 家族]放棄者、脱走兵、 脱営者、脱艦兵、(…を)見捨てる人、 遺棄者、の意。

ここでは「遺棄者」、「置き去りにするもの」の意。

開墾「ノアスフェアディバイダー」

幻想郷を取り巻く人々の思いの渦を切り拓く(Hard / Lunatic)版弾幕。

「ノアスフェア(Noosphere)」はノアソフィア、ヌースフェアとも言い、叡智圏の意である。

ノウアスフィアは、ウラジミール・ベルナドスキーとテイヤール・ド・シャルダンが広めた「人間の思考の圏域」を示す言葉であり、近年に及んでインターネットにおける「知識集積」の比喩として用いられることが多い。

元は、人類は生物進化のステージであるバイオスフィア(生物圏)を超えてさらにノウアスフィア(叡智圏)というステージへ進化するという、キリスト教と科学的進化論を折衷した理論であった。

もちろん、今日ではその理論は科学的には否定されており、実証すらされていない。

ただ、近年インターネットの利用が普及して様々な情報がウェブという形で集積され始めると、「この集積された情報が何らかの知的進化を遂げるのでは」という予測や希望を表現した比喩として用いられ始めた。

またある者は、地球上のあらゆる生物が上位存在の「学習マシン」の一部であるという説を上げた。

この「世界のあらゆる存在が、上位存在のための学習マシンの一部」という考え方は、九頭龍事変全体に関わる要素でもある。

「ディバイダー(divider)」は分割者、衝立(ついたて)、仕切り、の意。

ここでは「集団的知性を分解・再構築する者」というニュアンス。

黄衣「キングインイエロー」

  (Easy / Normal)弾幕。

元ネタの『黄衣の王』(こういのおう、The King in Yellow)は、ロバート・W・チェンバースが著し、1895年に出版された短編集である。

ゴシック小説あるいは初期のホラー小説に属する。また同書に登場する架空の戯曲、および謎の超自然的存在も同じ名前で呼ばれる。

同書を読んだH. P. ラヴクラフトは、自身の小説に「黄衣の王」を登場させ、それはやがてクトゥルフ神話の一部と見なされるようになった。

書物としての『黄衣の王』は美しくも恐ろしい言葉で埋め尽くされた一種の詩劇であるとされ、ヒアデス星団のカルコサの地を舞台にした、黄衣を着る王の存在が書かれている。

この黄色の装丁の本は、読む者を狂気へと誘うと言われており、特に第二部まで目を通した者には恐ろしい運命が待ち受けていると言われている。

ハスターの化身としての『黄衣の王』は、ボロ布のような黄色い衣をまとい、蒼白い仮面を被った人物である。

黄色い衣は布ではなく皮膚に類するものである、ともいわれる。

古風な金の象眼細工が施された黒い縞瑪瑙の留め金「黄の印」を持つ者の下に現れ、その魂を食らう。

「黄の印」を所持する者は自分の意思でそれを捨てることができない。

またライナルト・ファン・グラーフが描いた「王国」という絵を通して、その所有者の下に現れた例もある。

「王国」には多くの人間の不幸や悲痛、苦しみが描かれており、絵を見た者はその強烈な悲しみにとらわれて失意に打ちひしがれ、最終的に絵の中心に描かれた「黄衣の王」を目にして自殺する。

邪神「ハスター」

(Hard / Lunatic)版弾幕

クトゥルフと肩を並べる知名度を誇るクトゥルフ神話を代表する神性。

原文では「Hastur」と表記されるが、読み方は一定していない。

日本では、ハスターの他、ハストゥールとも表記される。

作者や作品よって役割や性質が異なる事もあるが、近年では比較的、その行動が人間に有益に働く場合が多い。

異名には

「名状しがたいもの(The Unspeakable One)」

「名づけざられしもの(Him Who is not to be Named)」

「邪悪の皇太子(Prince of Evil)」

等がある。

基本的に見ると狂死する。

邪神ハンターであるラバン・シュリュズベリィ博士は、この神を直視しないよう自らの目をえぐったらしい。

系譜はヨグ=ソトースの息子でシュブ=ニグラスの夫とされる。

四大元素の「水」に結び付けられるクトゥルフとは半兄弟とされるが、ハスタークトゥルフは対立しているという。

ハスターはしばしば牡牛座にあるヒアデス星団およびアルデバランと関連付けられ、ヒアデス星団に存在する古代都市カルコサの近くにある「黒きハリ湖」に棲んでいる、あるいは幽閉されているとされる。

また、プレアデス星団のセラエノ(ケラエノ)もハスターの支配下にあるという説がある。

ハスターの姿がどのようなものであるかは、詳細は不明である。

目に見えない力である、触手に覆われた200フィート大の直立したトカゲである、ハリ湖に棲むタコに似た巨大生物と関連している、などの説がある。

ハスターが人間に憑依した際には、犠牲者の体は膨らみ鱗のようなものに覆われ、手足から骨が無くなり流動体のように変形してしまった。

これはハスターが去った後でも治る事はなかった。

代表的な化身は「黄衣の王」。

有名な眷族が多いのが特徴で、バイアクヘーなどは量産可能な奉仕種族に過ぎず、上位の眷属には、イタカロイガーツァールといった錚錚たるメンバーが顔を揃えている。

また、一説には、

『ハスターは一応旧支配者に分類されているが、本来は人格神ではないし、いかなる種類の知的生命体でもない。

 むしろハスターはエントロピーの力なのである。それは秩序を破壊する宇宙的な原理である。

 原子から宇宙に至るまで一切の水準でこの秩序の破壊が発生するので、

 ハスターという「神性」は現実のあらゆる水準に影響を及ぼしていることになる。

 この影響の結果は、教団がハスターを神として崇拝することから、

 現実に対する人間の認識が根本的なところで侵食されることにまで及んでいる。』

というのもある。

ファイナルスペル

戦闘中のボスのスペルカードを全てノーボム・ノーミスで凌ぐと発動するラストスペルとは違い、必ず発動する。

殲葎「真相は藪の中」

(Easy / Normal)弾幕

「藪の中」(やぶのなか)は、芥川龍之介の短編小説。1922年(大正11年)、月刊雑誌「新潮」1月号に発表されたものでもある。

「今昔物語集」巻二十九第二十三話「具妻行丹波国男 於大江山被縛語(妻を具して丹波国に行く男、大江山において縛らるること)」の説話が題材となっている。

ここでは、若い盗人に弓も馬も何もかも奪われたあげく、藪の中で木に縛られ妻が手込めにされる様子をただ見ていただけの情けない男の話で、語り部は妻の気丈さと若い盗人の男気を褒め称えて、話を締め括っている。

現在までに「藪の中」の真相を探ろうと100編以上もの論文が作られ、議論されてきたが、結論は未だ出ていない。

近年ではこの小説の題を借りて、関係者の言い分が食い違ったり証拠が不十分だったり証言者が少なかったりなどの理由で、真相がはっきりしない事を表現する言葉として使用されている。

「真相は藪の中」 は、東方矛盾葎の段階では九頭龍事変の真相は伏せられたままであることを指している。

「芥川龍之介」繋がりで妖怪の山に住んでいる河城にとりや、「大江山」や「羅生門」等のに関わる要素は次回作への伏線でもある。

「葎」とは繁茂して藪を作るという意味。

山賤のおとがひ閉づる葎かな   芭蕉 「続虚栗」

古寺や葎の下の狐穴        闌更 「半化坊発句

幻滅「イマジンブレイカー」

スコア画面をも巻き込んで周囲の空間ごと虚無に還そうとする(Hard / Lunatic)版弾幕。

「イマジン・ブレイカー」は擂術葎の「幻想を消し去る程度の能力」に係る。

元ネタは「とある魔術の禁書目録」の主人公「上条当麻」の能力。

没スペルカード

葎符「雑草という名の草は無い」

葎符「雑草は滅びない」

土竜「サンダーバーズモール」

土竜「プラズマメーサーキャノン 」

秘蜜「ゴールデンミード」 黄金の蜂蜜酒 Golden Mead

隠滅「リソスフェアディザーター」

大戮「パンゲイアディバイダー」

黒竜「ワームホールドライヴァー」

テーマ曲

「悔恨の叡智圏 ~ Homesteading the Noosphere.」

異次元でのラストバトルに合いそうな曲がいいな。

主人公の後ろには、護るべき世界があるといった感じ。

登場

東方矛盾葎の6面「幻想殺しの幻想(天城武宮)」にボスとして登場。

植物とも機械ともつかない物でできた異次元戦艦「天城武宮」(てんじょうむきゅう)にて、砲撃を掻い潜りながらの戦闘になる。

「幻想殺しの幻想」は「幻想殺し」を持つ擂術葎もまた人外(幻想の存在)だということに係る。

「天城武宮」(てんじょうむきゅう)は植物を模したナノマシンでできた異次元戦艦。

拘束具により、擂術葎の能力の対象外になっており、意図しなければ彼女の力で消滅することはない。

名は天地とともに永遠に極まりなく続くさまを表す「天壌無窮」(てんじょうむきゅう)に係る。

天壌無窮の神勅は5面ボスの:光軽巳重だけでなく、天狗達との関わりも暗示させる。

関連タグ

東方矛盾葎

東方 東方オリジナル 東方Project オリ東方

Stage05:光軽巳重

Stage06:擂術葎 ←今ここ

StageEX:鋒務 楯遁

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