ラブチャン
らぶちゃん
「不法投棄…。テニスに愛された男、ラブチャン! 何故私がそんなアンフェアな事をされたのでしょう?」
演:佳久創
飛電インテリジェンスが開発したテニスコーチ型ヒューマギア。
選手の目標に合わせた練習メニューを作成し、マンツーマンで練習に付き合ってくれる。
元々は梅ヶ丘圭太というテニス好きの少年のもとにいた(所有契約は母親)が、機能停止後に不法投棄されていたところを飛電製作所に回収された。
圭太曰く、「彼女が遊びに来た時、ラブチャンが部屋にいるのが怖い」と言われたのが理由とのこと(ちなみにイズはその様子を想像してビビっていた)。
シンギュラリティに達しているのかは不明だが、熱血気味ながら過ぎたことを引きずらない、暑苦しくもさっぱりした人格を持つ。モットーは「夢は叶う」。
グランドスラム出場を目指して圭太を鍛えていたため、本人は投棄された理由がわからずにいたが、後半で判明した。
実は、圭太はプロになりたいわけではなく、単純に楽しくテニスがやりたかっただけであり、プロテニスプレーヤーを目標としたトレーニングを課すラブチャンを重荷に感じていた。
そのため、機能停止しても母親がまた再起動させてしまうのではと不安になった圭太は飛電インテリジェンス買収に伴うヒューマギアの機能停止を機に捨ててしまったのである。また、圭太が話した彼女云々の話は嘘であった事も判明した。
ただし圭太は、ラブチャンの設定した大きすぎる目標に辟易していただけで、決してラブチャン本人を嫌っていた訳ではなく、不法投棄に関しては罪悪感を抱えていた模様。
再起動後に一度は圭太のもとに戻ったが、その後理由が判明した際には少なからずショックを受けてしまうも引きずらず、今度は自分でグランドスラムを目指すことに目標転換しようとしたが、ヒューマギアゆえにスポーツ選手にはなれずいきなりアウト(身体能力が違いすぎるため当然ではある)。
そこに圭太が訪れ、テニスコーチ募集の広告を渡されたことで、「グランドスラムに出場するプレイヤーを育てる、世界一のテニスコーチを目指す」という新たな目標に向かって再出発することになった。
名前の由来は恐らく、テニスへの「愛」を意味する英単語「love」とテニスにおいて0点の状態を表す「ラブ」のダブルミーニングであり、「チャン」はテニス繋がりでマイケル・チャンが元ネタ。
放映回では刃唯阿が「テクノロジーは人に寄り添ってこそ意味がある」と語り、ZAIAエンタープライズジャパンに反旗を翻していたことから、「自分の夢を押し付けて利用者に寄り添わないテクノロジー(ヒューマギア)」とどう向き合うのか問われていると思われる。
また、彼の熱血指導キャラについては恐らくこの人がモデルと考えられる。
ちなみにその御仁の出演するCMがエピソード放映直後に流れた。
カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー:4年後のスーパー戦隊作品に登場する中の人繋がりのキャラクター。