概要
イタリア北部にある都市ラヴェンナ(Ravenna)で、1512年3月11日にとある修道士夫婦の子として生まれたといわれる、上半身は人に似るが一本角を持ち、両腕は鳥か蝙蝠の翼で、下半身は鱗に覆われた鳥のようなかぎ爪を持った一本足、もしくは二本足で片足が鳥のような膝の部分にも目玉があるという怪物で、英語圏においてはラヴェンナ・モンスター(Ravenna Monster)とも呼ばれる。
書籍においては、1554年に出版されたヤコブ・ルーフ著の『人の起源と系譜(De Conceptu et Generatione Hominis)』が初出であるとされ、この目撃談はイタリアのみならずドイツやフランスにも伝わって記録に残された。
生まれて程なくしてラヴェンナはフランス軍に攻め込まれ戦場と化した(イタリア戦争)ので、この怪物は災厄の前兆であったといわれた。
日本では昭和期に書かれた『吸血鬼百科』において、カナダに棲む吸血鬼ラベナとして紹介されている。