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概要

主人公イッセーこと兵藤一誠のライバルヴァーリ・ルシファーの父方の祖父にして、初代魔王ルシファーとリリスの実子。聖書に記された「リリン」とは彼の事であり、その所業は世界に決して無視できない被害を出した作中でも一、二を争う大悪党である。

人物

純血の魔王末裔の例にもれず悪辣。悪魔という種を飛び越えたのではないかとされる程の三人の実力者「超越者」の一人。作中では「ビビりの息子」ラゼヴァンをイラついた拍子に殺したり、そんな息子がヴァーリに対して怯えていた際、「怖いならいじめろよ」と虐待を唆す等性格は下種その物といっていい。

超越者としての固有の力は「神器無効化能力」。本作において人間が宿す異能である「神器」を問答無用で無効化してしまう特異体質。無効化にも限度が有る事から当人は超越者の中では最弱と思われるが、それでも同じ超越者であるサーゼクス・ルシファーが眷属に神器保有者を入れない程度には警戒する程度の実力を持ち、当人が王族であることから悪魔にとって無視できる相手ではない。事実本編ではこの男の来歴を利用する形で、冥界が大きく揺れる事件が起きてしまったこともある。

同時に非常に虚無的な人物だった事もあり、悪魔側で起きた内乱は早々に不干渉を決定。その後は当人曰く「生きてるといわない、ただ死んでないだけ」な生活を数百年にわたって行っており、禍の団に旧魔王血族が挙って参加した時も、碌に関わっていなかった。この為どの勢力も積極的に関与する姿勢を見せていなかったのだが……本編で奴はハジけた

経歴

切っ掛けは兵藤一誠がロキとの戦いで乳神の使いに接触を受けたこと。

これそのものは当事者の視点ではギャグのような展開だったが、異形社会においては「あるかもしれないが実在は確認されてない存在」である「異世界」の実証例。

この情報を知ったリゼヴィムは、一つの強い願望を抱く。

……異世界への侵略行為をしてみたい、と

聞くだけで呆気にとられるような考えだが、虚無的な人生を送ってきたリゼヴィムにとって、それは生まれて初めて持った夢。そしてそれを成しえる手段である聖杯及びトライヘキサの存在で現実味を帯びた結果、禍の団を掌握し、異世界侵略を実行に移す為の組織クリフォトを結成する。

そしてリゼヴィムにはもう一つ扇動の名手としての側面が有った。これが今までの睨み合いや急激な和平による不満を突く形でリゼヴィムによって過激化し、クリフォトは幾つもの無視できない事件を起こす。

これまでの虚無的な生き方とは打って変わってここまで積極的に活動するのはどの勢力も想定外だった様で、対策チームとしてイッセーたちを集めたD×Dが組織されながらも後手に回り続ける事となる。下手に刺激しないほうが安全と思われていた悪意が、全く思いもしない所で自ら動き出したこの被害は「リリンの乱」とも称される事態だった。

だが同時に、この遊び慣れてない所が仇となる。

必要でもない行動を遊び感覚で行った事もあり、リゼヴィムはファーブニルに呪われ精神的に衰弱。それを打開しようと無茶をしたことが要因の一つとなり、ヴァーリに拠点を気取られてしまう。

そしてそれぞれ別の方法で神器無効化能力に対応したイッセーとヴァーリによってズタボロにされ、最後にはファーブニルによって噛み殺された。

だがしかし、リゼヴィムは自分が死んだ際、その魂を生贄にする術式を仕込んだ事でトライヘキサが復活。それを治めるべく数多くの指導者たちがトライヘキサと共に隔離結界領域に封印される事になる。

また「行けないなら来させればいい」という発想から、異世界があると思われる座標に「思いつく限りの罵詈雑言とこちらへの行き方」を送っていたらしく、本編では既に、そうでない可能性でも30年後には異世界の邪神達が侵略活動を開始することとなる。

無邪気なまでに悪意を振るった男の所業は、未だにイッセーたちに牙をむいているのだ。

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リゼヴィム・リヴァン・ルシファー
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