「会いに来たぜ、愛しのリアス。」
声:子安武人
概要
元72柱フェニックス家の三男で、リアス・グレモリーの婚約者だった上級悪魔。
人間年齢に換算すると、20代前半らしい。
出生率が低い純血悪魔の中では珍しく兄弟が多い一族で、父は現当主のフェニックス卿、母はフェニックス夫人(名前は不明)、長兄は次期当主のルヴァル・フェニックス、まだ名前が出ていない次兄は冥界メディアの幹部、妹はレイヴェル・フェニックス。家族中は良好らしく、レイヴェルが禍の団に誘拐されたときは眷属を連れて助けに来たほど(ついたのはすべて終わった後だったが)
公式のレーティングゲームにも出場しており、第2巻時点では10戦中8勝2敗で、2度の敗戦はお得意先だったため、わざと負けていた。このため、公式戦では実質無敗であった。ゲームに関しては真摯に対応しており、非公式であるリアスとのゲームであっても、敵であるイッセーに忠告をしているほど。ゲーム中に行方不明にあったあげく何かしらの不正が行われていると知らされたイッセーたちは速攻で対戦相手(ゲームランキング一位のカリスマプレイヤー)が不正したと考えている。
眷属は15人全員が美女・美少女でハーレムを築いており、イッセーと同等のスケベ根性の持ち主。
元婚約者であるリアスのことも、婚約を差し引いても少なからず愛していた様子。ただし、リアスからは「グレモリーのリアス」としてと判断されており、「リアスという個人」を愛してほしい彼女のお眼鏡にはかなわなかった。
能力
- 不死の力
フェニックス一族が持つ特殊能力で、どんな傷もたちどころに治る。
しかしその力は決して絶対ではなく、使い続けると次第に再生能力が鈍っていく。
肉体へのダメージは早く回復できるが、精神へのダメージまでは追いつかない。
また、ライザーは上級悪魔であるため、悪魔の弱点であるロザリオや聖水などの聖なる者にも若干の抵抗力がある。
- 炎の翼
フェニックス家は炎と風を司る一族で、炎の温度は太陽並に高い。
- フェニックスの涙
フェニックス家が製造する回復アイテム。
フェニックス一族、それも直系にしか作れないため希少価値が高く、高値で取引されている。
このフェニックスの涙のおかげで、家は儲かっている。
来歴
初登場は第2巻。
グレモリー家の父と兄サーゼクス・ルシファー、フェニックス家の父が決めた縁談に基づいて
駒王学園旧校舎に現れたが、リアスが婚約を拒否したことで、レーティング・ゲームで勝負を決めることとなった。
ゲームではイッセーたちの爆発力と自分達の戦術が悪い意味でかみ合って眷属の大半を撃破されるが、経験と不死の力でリアス達に勝利。しかし、その後の婚約パーティーに乱入したイッセーとリアスを賭けて勝負することとなる。
不完全ながらも禁手に一時的に至り、更にその代償を逆手に取ったイッセー相手に十字架で殴られて苦戦。何とか禁手の解除まで粘るも、能力を高めた聖水をかけられたことで大ダメージを負い、イッセーのとどめの一撃を受けて敗北し、縁談は破談となった。
この敗北のショックで、ライザーは引きこもりとドラゴン恐怖症を発症してしまう。
しかし、ライザーの父は息子にはいい経験になったとして、破談になっても咎めることはなかった。
第13巻に収録されている短編「蘇らない不死鳥」では、ドラゴン恐怖症を克服するために無理矢理イッセーに雪山に連れて行かれるが、持ち前のスケベ根性でどうにか復調。イッセーと再戦もあったが、引きこもっておきながら真っ向から渡り合った。
……というより、むしろ前回より善戦している。
具体的に言うと、かつての戦いでは十秒しか使えず不完全な状態の禁手を、イッセーは30分以上使えるようになっており、しかも地力も大幅に向上している状態。加えていうとライザーは上記の通り引きこもっており、ドラゴン恐怖症の克服のためにドラゴン達にしごかれるという精神的に最悪な環境での戦いである。イッセーは聖水と十字架こそ持ち込んでなかったが、聖剣アスカロンを保有しているうえに、優れた修行によって若手上級悪魔をほぼワンサイドゲームで蹂躙できるほどにまで強くなっている。インフレの激しいハイスクールD×Dにおいては、すさまじい快挙といっても過言ではない。
ただし、この戦いはリアスたちが入っている温泉(露天風呂)を覗こうとした結果生じた者である。すなわちスケベ根性であのイッセーに食い下がったというわけで、激戦なのは間違いないのだがすさまじくシュールな光景である。本人たちが大まじめにやっているのが笑いを誘う。
グレモリー眷属がサイラオーグ率いるバアル眷属とゲームを行うことになった時には、先輩としてアドバイスを送っている。
この時にはイッセーとの仲も以前に比べて良くなっており、「レイヴェルを泣かせたら焼く」とイッセーに一言言った。
イッセーに負けてからは才能を過信していたことを改め、サイラオーグを呼んで自らを鍛えている。
短編集「ハイスクールD×D DX1」では、互いの成長を確かめる意味で再戦が行われた。
アザゼル杯においては参加することに意義を感じて参加するも、残念ながら予選落ち。ただし本戦入りした兄のチームに参加することになったらしい。また、おっぱいドラゴンに敵役「フェネクス元帥」として出演し、割と人気を得ている。
眷属
上記の通り、15人全員が美女・美少女というハーレム。
レイヴェルは母とトレードしたため、現在は「僧侶」が1つ空いている。
「女王」:ユーベルーナ
炎の魔力を得意とする「爆弾女王」(ボム・クイーン)。
初登場時ではリアス達の前でライザーとディープキスをした。
上空からの爆発で小猫・木場を撃破し、朱乃との魔力合戦ではフェニックスの涙を用いて勝利した。
再戦時では、朱乃に敗れた。
「僧侶」:美南風(みはえ)
十二単を来た女性。
再戦時では、ロスヴァイセとギャスパーに敗れた。
「騎士」:カーラマイン
騎士道精神の強い武人肌の女性。
校庭で木場と戦うが、イッセーの譲渡の力に敗れた。
再戦時でも木場と戦い、当時は覚醒できなかった聖魔剣に敗れた。
因みに以前イリナと戦ったことがあり、再選時にはその縁から彼女が助っ人になっていた。
「騎士」:シーリス
カーラマインと同じ剣士で大剣を振るう。
「戦車」:雪蘭(シュエラン)
手足に炎を纏った、カンフーのような体術を得意とする。
ミラ・イル・ネルと一緒に体育館に現れ、小猫と戦うも敗北した。イッセーの「洋服破壊」は喰らっていない。再戦時でも小猫と戦い、敗北する。
ちなみにゲーム版ではイッセーと戦うので「洋服破壊」もしっかり食らい消滅する。
「戦車」:イザベラ
半分に割れた仮面をつけた女性で、接近戦が得意。
しかし、「洋服破壊」で裸にされてしまい、ドラゴンショットを受けて敗北した。
若手悪魔の会合では、レイヴェルの付き添いで登場していた。
再戦時でも洋服破壊で脱がされた。
「兵士」:ミラ
棍を持った少女。ライザー曰く「俺の眷属で一番弱い」が、初登場時はイッセーを圧倒していた。
しかし、ゲームでは棍を折られ、イル・ネルと共に「洋服破壊」最初の犠牲者となってしまう。
再戦時ではイッセーに一撃で倒され、また、「おっぱいドラゴン」のファンであることが明らかになった。
「兵士」:イル&ネル
チェーンソーを振り回す双子の少女で、体操着とスパッツを着ている。
ミラと共に「洋服破壊」で裸にされ、朱乃の雷で体育館ごと撃破された。
再戦時では、当時いなかったゼノヴィアと戦うも、為す術なく敗れた。
「兵士」:シュリヤー・マリオン・ビュレント
ミラ達と別行動を取っていた3人。
しかし、トラップにはまってしまい、3人とも木場に倒された。
再戦時では、当時いなかったロスヴァイセとギャスパーのコンビネーションに敗れた。
猫耳が生えた双子の少女で、近接格闘が得意。猫又だが、小猫とは別の種族らしい。
イッセーの譲渡の力で、「騎士」2人・美南風と共に倒された。
再戦時では当時戦わなかった小猫と文字通りキャットファイトを繰り広げた。
元眷属「僧侶」:レイヴェル・フェニックス
グレモリーとのレーティングゲームでは傍観者という立場で参戦しなかった。
ライザーの眷属になったのは、「妹をハーレムに入れるため」というのが理由だった。ただし、当人はシスコンの気はあるが背徳的な趣味はなく、一種のコレクター精神によるものらしい。
母親からはレイヴェルの覇道の資質を制御しきれないとみられており、縁談が破談になった際に母の「僧侶」となった。
再戦時では、チームのアドバイザーを務め、代わりに紫藤イリナがゼノヴィアと戦った。
余談
婚約者の前で女性を侍らかしてキスをするなど女性にだらしないことは確かだが「グレモリーのリアス」として見るのは貴族としては間違ってないと指摘する声もあり、原作でもイッセーやリアスもある程度は理解を示している。