概要
2017年発売。
デザインは2012年にデトロイト・モーターショーで発表されたLF-LCというコンセプトカーが元になっている。当初開発陣からは「このデザインで市販化するのは技術的に無理だ」と思われていたが、客からは大好評であったため、頑張って市販化までこぎ着けた。
ヤマハ発動機と共同開発した、現行の国産唯一のV8自然吸気である2UR-GSEを搭載した『LC500』と、同じエンジンで2020年6月に追加されたオープンカー仕様の『LCコンバーチブル』、THS-Ⅱ(トヨタ・ハイブリッド・システムⅡ)とトヨタ純製のV6自然吸気+アトキンソンサイクルの8GR-FXSを搭載した『LC500h』の3種類がある。プラットフォームはGA-Lで、5代目LSや15代目クラウンと共用している。
LC500hは疑似10段変速の「マルチステージハイブリッドシステム」を同社で初採用している。
性格としてはFRで2tもの車重のラグジュアリークーペで、官能的なデザインやエンジンサウンドを楽しむものであり、ホンダ・NSXや日産・GT-Rのような4WD+ターボで武装する同価格帯のライバルと比べると速さでは全く敵わない。
しかしSUPERGTのGT500では2017~2019年にLEXUS GAZOO Racingのベース車両として採用され、デビュー戦でレクサス全6チームが1〜6位独占、その後も表彰台独占を連発するほどの圧倒的な強さを誇るという、市販車とは逆の光景が見られた。
ニュルブルクリンク24時間レースにも市販車の技術を開発・テストするという名目でSP-PRO(プロトタイプ)クラスに参戦しているが、具体的に何をテストしているのかは謎に包まれている。しかし、2022年に発表されたGR GT3コンセプトに関するインタビューで、GT3コンセプトは既にニュルブルクリンクでテストを行なっている旨の記述があり、そのテスト車両ではないかとの噂がある。
パトカー
2020年9月に栃木県警に会社役員の県民から寄贈された。
価格は驚きの1740万円。
…ちなみにこの寄贈した人は他にもGT-RパトカーやNSXパトカー、フェアレディZパトカーを寄贈しており、SUPERGTがツインリンクもてぎで開催される際に栃木県警が公開しているので運が良ければ今後この超高額スポーツパトカーが並んでいる姿を見られるかもしれない。
フィクションでの扱い
MFゴーストでE・ハンニネンがLC500を採用している。しかし性能調整(グリップウェイトレシオ)があるとはいえ、同じエンジンで300kgも軽いRC Fがあるのに、なぜLCなのかは謎である。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
RC F…LC500と同じエンジンを積むスポーツクーペ