概要
1973年から公演されているイギリスのミュージカルを映画化。スタッフやキャストの多くは原作のまま。
20世紀フォックスの配給で盛大に公開されたものの、内容はアブノーマルそのもので当初は惨敗したそうな。しかし……
上映会
初公開から1年後、アメリカで上映を深夜帯に切り替えたところ、驚異的な中毒性が一部の観客をリピーターに変えていき、やがてコスプレをした観客がパーティー気分で映画館に集うようになる。
そして台詞や振り付けを丸暗記&完コピ、スクリーンの前で披露し、観客がみんなで特定の箇所に実況を入れて一体感を味わう「上映会」が大人気を博す。そのカルト宗教じみた愛され方は映画界にカルト映画というくくりをもたらした。
観客参加型の舞台や映画はかねてから存在していたが、もともと評価の芳しくなかった作品が観客の熱狂的な支持で伝説に押し上げられたのは他に類を見ない。ゆえに今作は代表的なカルト映画として必ず挙げられる。
「上映会」はいまだ、世界のあちこちで行われている。
赤い唇
トレードマークの赤い唇はオープニングに登場し、「Science Fiction, Double Feature」を歌う。
あらすじ
友人の結婚式でブラッドはジャネットにプロポーズをする。
恩師のスコット博士に婚約を報告するため出かけた二人は、山奥で雨に降られ、電話を借りるために近くの屋敷を訪れる。
そこではフランクン・フルター博士をはじめとした、奇人変人たちによるランチキ騒ぎが繰り広げられていた。そしてその夜は人造人間ロッキーのお披露目が行われた。
奇天烈な音楽を聞かせられるままにジャネットとブラッドは、屋敷で一晩を明かすことになる。しかし両刀使いフルターの夜這いに遭い、両者とも処女・童貞を卒業するのだった。
ナビゲーターは犯罪学者のおっさん。
キャスト
フランクン・フルター博士 - ティム・カリー
ジャネット・ワイズ - スーザン・サランドン
ブラッド・メイジャース - バリー・ボストウィック
リフ・ラフ - リチャード・オブライエン
マジェンダ - パトリシア・クイン
コロンビア - ネル・キャンベル
スコット博士 - ジョナサン・アダムス
ロッキー - ピーター・ハインウッド
エディ - ミート・ローフ
犯罪学者 - チャールズ・グレイ
スタッフ
監督 - ジム・シャーマン
脚本 - ジム・シャーマン / リチャード・オブライエン
製作 - マイケル・ホワイト
製作総指揮 - ルー・アドラー
音楽 - リチャード・ハートレイ
撮影 - ピーター・サシツキー
編集 - グレーム・クリフォード
製作会社 - ルー・アドラー=マイケル・ホワイト
配給 - 20世紀フォックス
データ
公開 - 1975年8月14日(イギリス) / 1976年8月7日(日本)
上映時間 - 99分
製作国 - イギリス
言語 - 英語
関連タグ
映画 / 洋画 / ホラー映画 / カルト映画 / 映画の一覧