ストーリー
そこは、ロックマンのすべてのワールドがクロスオーバーした世界
ロックマンたちヒーローは、Dr.ワイリーやシグマなど、歴代の悪者たちの手により時空の狭間に閉じ込められてしまった!
Dr.ライトとDr.コサックは、この危機に対して新たなロボットを共同開発する。
そのロボットは、量産型でありながら世界に散らばる「バトルメモリー」を使って、自身を強化できるという無限の可能性を秘めていた。
プレイヤーはその新型ロボットとしてこの世界で悪と戦うことになる。
自分だけのロックマンを作り、仲間とともに世界の平和を守れ!(公式サイトより)
概要
ロックマンでは初となるクロスオーバーゲーム。旧作に登場したキャラクターが敵味方を問わず「バトルメモリー」に記録されており、プレイヤーはこれを収集しながらパワーアップしていく。
また、クエスト等に登場する敵のグラフィックは一部を除き、ほぼ全て新規で書き起こされている。
クロスオーバーゲームではあるが歴代キャラクターたちとの会話はなく、各ワールドを攻略しても上記の閉じ込められてしまった歴代ロックマンたちがどうなったか不明だったが、終盤でロックマン救出シナリオが追加された。しかし、全員を救出するためにはゲーム内での体力が必要となるため、全員を救出して物語の結末を見たプレイヤーは非常に少ない。
ゲームシステムも作りが甘く、ザコ戦は自動で進むステージでジャンプとショットだけで敵を倒していくもので、ボス戦は交互に攻撃を繰り返すだけのものだった。通常攻撃の他に一切の選択肢がなく、運要素もある単調なバトルだったため評判は悪かった。
登場人物
本作の主人公にあたるロボット。ロックマンシリーズで初の量産型主人公でもある。
名前の「OVER」には「服を着込む」という意味が込められているという。実際に10種類以上のアーマーがあり、換装することでその姿と能力を大きく変化させることができる。
コサック博士の設計図を基に、ライト博士と共同で作り上げられた。そのためレプリロイドではなくロボットとされているが、姿はX時代のものを彷彿させるものとなっている。
『ロックマン4』に登場したコサック博士の娘。14歳に成長し、オペレーターとしてプレイヤーをサポートする。
新キャラクター
ロックマンXoverで初めて登場したボスキャラクターたち
ニコニコ静画で開催されたボスキャラコンテストで最優秀賞を受賞しゲーム内で登場したボス。
ボディの画面から昔のカプコンのゲームキャラクターを発射して攻撃する。
ビアンコ博士がOVER-1を参考に作り上げたレプリロイド。
ロッソ・M達四天王のリーダーで、鎌のような大剣を武器にしている。冷静な性格。
ゲーム中での攻撃はジャンプからの叩き付けとダッシュ突きからの切り上げ。
ネロの部下。巨大な腕を持つ戦闘用レプリロイド。属性は火。
敵を一瞬で灰にさせるほどの火力を持つ。性格は短期で攻撃的。
攻撃は炎を纏った拳で突進してくるもとの火の玉を発射する攻撃がある。
防御用に開発されたレプリロイド。属性は水。
無口だが常にチームのことを最優先に考え行動するリーダーのような人物。
武器はトライデント。ゲーム内では水柱を発生させる技を使っている。
調査兼解析用レプリロイド。属性は木・風。
機動性に優れている。数値に基づいた根拠がないと相手の話を信じない。
魔法の杖のような武器で竜巻を発生させ攻撃する。
後方支援の戦闘用レプリロイド。属性は雷。
チームの紅一点。ヴェルデよりも機動性が高い。
普段は楽観的だが、ミッション時は冷静。ときおり冷徹な一面も出すらしい。
武器はムチ。敵を痺れさせる機能を持つ。
ネロたちを作り上げた異次元の科学者。
作中では名前だけ表記され、姿は確認できなかった。
関連イラスト
余談
- 前述のとおり、ユーザーからのあまりの不評だったこともあってCAPCOM公式からも本作はハブられてしまっていることがある。不評の要因としては以下の通り。
- グラフィック及び曲の大半がスマホ移植版の「ロックマンX」からの流用(更に初期のボスもほとんどXシリーズからのキャラばかりだった)。
- イベント「エアーマンが倒せない」ではレベルが上がるとどのユーザーも本当に倒せない。稀に現れるレア個体の金のエアーマンは尚更である。
- 明らかに重課金ユーザーを重宝するようなシステム(アップデートを繰り返していくにつれ、その重課金ユーザーすらも見放す)。
- バレンタインに配布されたカリンカからのクリスマスプレゼント。
- ロックマン救出シナリオでも救出しても何も起こらない(更にアッシュ、グレイ、ロックはハブられている)。
- 終わらないストーリー(そもそもストーリーなんてものもなかったに等しいが)。
- 実はゲーム開始時点でライト博士やコサック博士たちは敵に連れ去られているのだが、実父なのにカリンカから心配されていないコサック博士……。
- etc。
- 不評が多い本作ではあったもののバトルメモリーで岩本佳浩先生の漫画版エックスやありがひとし先生のメガミックス版ロックマン、更に「ワンパンマン」の作画を担当している村田雄介先生の書き下ろしたロックマンのイラストが公開されており、他にもウッチー氏のメモリーなどもあり、その辺はまずまずの評価だった。
- また、「鷹の爪団」のコラボしたときにはOVER-1の恰好をした吉田君、カリンカのコスプレをした総統などの今もネタとして扱われている話もある。
- BGMも途中から改善され新規楽曲が多数追加。チーム・ネロとの戦いの際にも専用BGMが用意された。
- 実はネロとオーロはロックマンXDiVEに実装されるかもしれなかった、ということが同作のイラスト集にて判明している。