お前はワイルド・ドッグ!
タイムクライシスシリーズに登場するボスキャラクター。C96を愛用する。
※3ではファングと共に20連マガジンを装着したM712を使用。クリエイターのこだわりか、場面によってはセミ・フルの切り替えスイッチも確認出来る。
1ではちゃんと両腕があったが、2ではガトリングアームになって以降、毎回パワーアップしている。3では火炎放射器やロケットランチャー、4ではフック付ワイヤー、トラクタービーム(物を引っかけるビーム)もそれぞれぶっ放せるようになっている。
タイムクライシスシリーズの世界では有名な凶悪犯罪者。本名、国籍等は一切不明である。
ただ、2ではワイルド・ドッグという名前が本名だとされている。
『ワイルド・ドッグ(野良犬)』という劇中の呼称から、プレイヤーからは『犬』とか『ワンちゃん』など、犬に関するあだ名で呼ばれることもある。
彼がかかわった事件はVSSEによって阻止されていることから、彼はVSSEを目の敵にしている(また、VSSE側もワイルドドッグを宿敵と認識している)。
3までは英語だったが、4では英語と片言の日本語を喋っている。4ではアメリカ人声優デイブ・マロウ氏が演じた。(ドラマCDでは谷口節)5では大塚雄史郎氏が演じており、ようやく日本語を喋るワイルド・ドッグがやってきたと称賛するファンが多かったに違いない。
3からは弟子のワイルド・ファングが登場。
なお、ワイルド・ドッグ戦のBGMは後のシリーズでのワイルド・ドッグ戦でもアレンジされて使われており、非常に人気が高い(関連動画参照)。
シリーズを通して髪型はオールバックで丸っこいサングラスをかけ、茶色系統のトレンチコートを羽織り、その下はカッターシャツとネクタイ、ズボンにサスペンダーといったファッションである。
トレンチコートは戦闘開始時には自ら脱ぎ捨てる。
自爆
このオッサンはいつも負けると自爆する。(1は事故、プロジェクトタイタンのみ自爆無し)ある意味この自爆が生存フラグとなる。まるでどっかの誰かさんである。
なお毎回自爆の威力もパワーアップしているがそれでも生きている。
ジンクス
1で自分の組織が壊滅したため2以降は傭兵として活動しているが、シリーズ毎に彼を雇った組織の計画が失敗、更には雇い主が死亡して組織そのものが壊滅していることから『ワイルド・ドッグを雇った組織は必ず不幸になる』という黒い噂が裏社会に広まっている。
関連動画
ワイルド・ドッグ戦 BGM
活躍
時系列順に紹介。
タイムクライシス
ステージ3のボスエリアにて、ラスボスとして登場。当時はるろうに剣心のあの人のような顔つきのオッサンだった。
国際犯罪組織『ワイルド・ドッグ』のボスで、セルシア国の王政復活を目論むシェルードに雇われていた。
ステージ2にてシェルードが先に死亡した後は、セルシア共和国大統領令嬢レイチェルを人質にとり、レイチェルを自身の仕事に利用して儲けようと企み逃亡。しかし部下たちはリチャードに悉く倒され、最終的に旧ガロ王家の玉座の間の上の屋上ヘリポートまで逃げるも、リチャードに結局追いつかれる。そこでワイルドドッグは城を爆破してリチャードを始末しようとし、自身はレイチェルを連れて奥のヘリポートにある組織のヘリで逃亡しようと企むも、その隙を見てレイチェルがワイルドドッグの腕を振り払い逃げた。しかし直後に彼女に向けて向けてすかさず発砲(幸いなことに弾はかすっただけで、命に別状はなかった)。レイチェルを介抱するリチャードはワイルドドッグに怒りを露わにし、ここでステージ3のボスエリア開始となる。
最初は隠れつつ出現直後にすぐさま命中率が高い2丁拳銃で攻撃し、途中ではマシンガン兵が落としたマシンガンをも使う。その後部下は全滅し、一騎打ちとなった後は前述の二丁拳銃に加えて、手榴弾を直接投げたり、手榴弾でオブジェを爆破し、それに巻き込もうとしてくる。また、格闘攻撃も繰り出す。
最後は撃たれた拍子に城の爆破スイッチを落としてしまい、その時にスイッチが押され、城の爆発に巻き込まれてしまった。
シリーズ恒例の爆発オチ誕生の瞬間である(ただし、他作品では自爆だがこれは事故)。
タイムクライシスプロジェクトタイタン
ステージ4のエリア3にて、ラスボスとして登場。
チタン製のアーマーをつけたロボット、ダイモスとフォボス(同作品ステージ4エリア2のボス)の量産計画、通称『プロジェクトタイタン』を目論んでいた。そのため、カルバ共和国のリオ・オロ島のチタン鉱脈に目をつけていた。
前回の事故が原因で失った左腕は、ガトリングガンを仕込んだ義手になっている。攻撃手段はその左腕のガトリングガンのみ。
今作だけ戦闘時にはいつものBGMは流れず、コートも登場時から着ていなかった。
死闘の末に部下は全滅(これにより組織も壊滅)。追い詰められた彼は先述した鉱脈から大量に不法発掘したチタンで密造した大量のロボットを地下倉庫から起動・そこのエレベーターも作動させ、自身はヘリにて逃亡を試みるが、リチャードに拳銃の弾2発をヘリのローターに見事狙撃され、ヘリはそのロボットが集まる地下倉庫内に墜落、ロボット諸共爆発した。
タイムクライシス2
ステージ3のエリア1後半、エリア2にてボスとして登場。ネオダイン社に雇われていた。
プロジェクトタイタンの時に負ったものか、顔には傷がある。
2人のエージェントを始末しようとするが手こずり、その後はディアズと手を組みエージェントたちに襲い掛かってくる。
今回は右手ではおなじみのモーゼルC96再び使用。しかしメインはやはり左腕の義手のガトリングガンを使って攻撃。
その他、不意をついてのパンチやジャンプからのキックで攻撃する。
途中からは雇い主であるラスボスのアーネスト・ディアズ会長もロケットランチャーを装備して加勢する(雇い主と共闘する作品はこれが唯一)。
最後はエージェントたちに追い込まれるが、捨て台詞をはき自爆した。
このシリーズから、ワイルド・ドッグの自爆は定番となった。
因みにワイルド・ドッグのガトリングガンを仕込んだ義手のスペックは全長415mm、重量5230g、銃身長は270ミリ、口径は7.62mmの5連装である。使用弾丸は専用のケースレス弾で装弾数も見た目以上にある(データはAC版タイムクライシス2公式サイトより)。
タイムクライシス3
「Surprise, Surprise? (驚いたか?)」
ステージ3のエリア1のボスとして登場。ザゴリアス連邦軍に雇われていた。
今回は弟子のワイルド・ファングを引き連れて登場し、戦闘では2人を同時に相手にすることとなる。
髪の毛が白髪交じりになっていることから老化していることが分かり、またそのためか、パンチやキックといった格闘攻撃は行わなくなっている(代わりに弟子のワイルド・ファングが格闘攻撃を行うようになった)。
攻撃手段はおなじみのモーゼルC96及び左腕の義手のガトリングガンに加えて、本作ではその義手に火炎放射器、ミサイルをも換装して使う。
因みに上記の台詞を言った後、アランからは「まぁだ生きてやがったのか」と呆れられている。
最後はエージェントたちに追い込まれるが、捨て台詞をはき、またも自爆した。
余談だが、老化したにもかかわらず弟子に引けを取らない跳躍移動を行う。
タイムクライシス4
「A bunch of annoying little flies... (コウルサイ蝿ドモダ!)」
ステージ3のエリア1の最後と、エリア2のボスとして登場。アメリカ軍のハーメルン大隊に雇われていた。
エリア1では主人公たちの乗っているヘリにフックショットを引っかけ、ヘリを墜落させようとしたが失敗。鉄塔を爆破してヘリの墜落を図り、近くの格納庫に逃げ込んだ。
その後主人公たちと戦うことになる。髪の毛はほぼ白髪となり、顔には皺が見られ、前回よりも老化が進んでしまった。なお、顔がたけしっぽくなっている。
攻撃手段はおなじみのモーゼルC96や、義手のガトリングガン、そして格納庫にしかけた罠で攻撃する(罠の中には3方向バトルが起こるものもある。このバトルは回避不能)。
終盤になると義手にトラクタービーム発射装置を換装、そのビームで近くの物体を操り、ぶつけたり振り回したりしてくる。
最後は暴走したトラクタービームが大量に引き寄せた周りの物体に押しつぶされた。……が、やはり生きており不敵な笑い声を上げながらスイッチを押し三度自爆した。
因みに今作ではワイルド・ドッグは片言の日本語を話し、字幕もひらがなの部分がカタカナになっている。なお、弟子はラッシュ大尉と戦闘している。
タイムクライシス5
「How nice of you to come! (よく来たな!)」
ある機密事項が渡ることを阻止しようとするVSSEから追われる。
今までのシリーズとは異なり前半のボスキャラになっている。
ステージ1ではケースをちらつかせて自爆……と思いきやジェットパックで逃走。
ステージ2では列車に乗り込み応戦するも高火力のヘリの攻撃で破壊されたミサイルの誘爆に巻き込まれ木端微塵……と思われたがトレーラーで逃走。
ステージ3でバイクチェイスの果てに、トラクタービームで戦いを挑むも追い詰められ義手ごとケースを飛ばし今回も自爆した。
ルークとキース(VSSEエージェントで2の主人公の1人)からはそれぞれ『犬』、『狂犬』呼ばわりされている。
秘密の工場を所持していたり多くの部下を引き連れたりとプロジェクトタイタン以来久々に軍団を形成している。また、弟子も後半のステージに登場する。
これまで以上に口数が多く、肌が黒ずみ、髭を生やし髪型も大胆に変わっており、ファンからは「誰や、このおっさん」と言われている。(ここまで変わってしまったのは改造の影響とのこと)
日本語もある程度喋れるようになったがかなりカタコト。
国際犯罪組織『ワイルド・ドッグ』
初代とプロジェクトタイタンでのみ登場した自身の名を冠している国際犯罪組織。表では傭兵部隊としているが、実際にはどう見ても傭兵部隊とは思えない奴らが勢ぞろいしている。しかし先述した2作にわたり、VSSEのエージェント(つまり主人公)のリチャード・ミラーによって組織は壊滅してしまった。
以下にその組織の構成員を紹介する。
戦闘員
青兵
青の制服とベレー帽を着用した一般兵、拳銃を武装している。ゲーム序盤に最も多く登場する兵士。
彼らの撃ってくる弾は命中率が低い(がランダムで命中弾も混ざる為、侮れない)。後半では機関砲を操作している。
赤兵
青兵と同じく一般の兵だが、突然現れるや否や命中率が高い弾を撃ってくる。赤兵の初弾は命中率が高いという、シリーズ通してのお約束を作り上げた敵兵。なお、1では敵の銃撃が赤く表示されない為、画面でプレイヤーを狙っているかどうかは判断できない。
後半では砲台と機関砲も操作している。
黄色兵
黄の制服とオレンジ色のベレー帽を着用した一般兵で他の一般兵同様拳銃を武装しているが、他の兵とは違い画面に現れてはすぐに消えるいわばボーナスキャラクター。撃つとタイムボーナス獲得となり、次の攻撃ポイントに移った時に制限時間が増える。
隊長
茶の制服と赤いベレー帽、ベージュのズボンを着用しており、拳銃を武装している隊長。
青兵よりも若干命中率が高い。1-3の終盤では1名が砲台も操作している。
衛兵
盾を持ち、拳銃を武装している兵士。青紫のズボンに紺色のジャケットを着用。
盾は弾を完全に防ぐので、盾から身を出した時がチャンスだが、盾を構えていても頭が少し出ているため、そこを撃って倒せる。ステージ3-3の最後(旧ガロ王家の玉座の間)では大量に出現するが、ここの衛兵は何故か皆、盾を装備していない。
手榴弾兵
手榴弾を投げてくる兵士。黄の制服と緑のズボンを着用している。投げてくる手榴弾は銃で爆発させることができる。
格闘兵
見た目は手榴弾兵と同じだが、突然眼前に現れて鉄パイプで殴ってくる兵。
バズーカ兵
バズーカで攻撃してくる兵士。オレンジ制服を着用している。着弾は遅いが命中率は極めて高い。一方で倒すとバズーカが暴発して大事故を引き起こし、周囲の敵を一度に始末できることがある。
マシンガンを武装している兵士。緑制服を着用している。命中率は高めだが、マシンガンの反動に弄ばれて狙いを付けることが出来ない者も居る。
親衛隊員
白制服を着ている。ワイルドドックの精鋭部隊であり雇い主、シェルード・ガロを警護する近衛兵。シェルード・ガロ戦であるステージ2-ボスエリアで初登場し大量に出現。以降も3-3〜ボスエリアでも大量に出現する。攻撃方法は拳銃の他に、マシンガン、手榴弾、ナイフ投げ、鉄パイプ殴打とさまざまなパターンがある。親衛隊だけあって、そのどれもが命中率が高かったり、動作が速く攻撃の際の隙も無かったりと戦闘能力が極めて高い強敵。
ムササビ
後述する幹部のMOZの部下の忍者部隊。外見はMOZと同じだが鎧の色が銀色。MOZ同様、アクロバティックな動きで相手を翻弄して鉄爪で斬りつけてくる。
MOZ(モズ)
ステージ1のボス。仮面と胸当てを装着し、右腕に巨大な赤い鉄爪を装備した忍者部隊ムササビのリーダー。自身は金の胸当てと金の靴を装着し、部下のムササビは銀の胸当てと銀の靴を装着している。
ステージ3で中ボスとして再登場するもワイルド・ドッグ戦で死亡。