概要
日本で活躍する動画制作者。
主に小説家になろうに投稿されたネット小説や、「なろう」発の書籍化されたライトノベルや漫画、成人向け漫画などのレビュー動画を投稿している。
しかし、その内容はレビューと称するにはあまりに過激、あるいは罵倒の連続と言ったいわゆる「炎上系」のスタンスであるため批判も多いほか、度々動画削除を受けている。
時折り、他のレビュー系動画の動画制作者ともコラボして、動画を上げることがある。
来歴
中学生の時に2002年版Kanonを視聴して、初めて深夜アニメの存在を認識したという。
ただし、魔法騎士レイアースを30年前に見ていたという発言もある。
どちらにしろ2020年頃にアラフォーを迎えた世代なのは確実のようだ。
かつては変態糞コモンを名乗ってニコニコ動画でMTGのゆっくり解説を投稿していたが、過激な罵倒動画が炎上、さらにエアプを指摘された結果視聴者に逆切れを起こす等、様々な騒動を起こし引退。
その後、一般サイコパスを名乗って『異世界はスマートフォンとともに。』のレビューを投稿、その主人公である望月冬夜の画像をアバターとして使用し続けていた。
サイコパスを自称しているのは、スマホ太郎の蔑称で知られる彼を始めとした「なろう系」主人公の精神性がサイコパスのそれに近いと評されたことに由来する。
変態糞コモン=一般サイコパスは視聴者の憶測であったが、後に本人も認めている。
以降はなろう系およびエロマンガレビュアーとして活動するが、動画が削除理由を提示されずに管理者権限で削除されたことをきっかけに、運営や出版社への批判をしてこれらの会社に問題視され始める。
複数回の動画削除により投稿不能になったアカウントを捨て、新規アカウントによる動画投稿を繰り返していたが、後に活動の主軸をYouTubeに変更。
その際、Vtuberとしてのデビューを計画し、試行錯誤の末に「サイコパス子ちゃん」というアバターを作成するが、アバターのベースになったフリー素材の作者に注意勧告を受けて使用を停止した。
同じくなろう系レビューを主軸にしていたVtuber「N.e.M.o.42」のライブ配信に招かれ、初の生声トークを披露した。
一度は収益化が認められるが、相次ぐ動画削除によりチャンネル閉鎖に追い込まれ、新規アカウントを作成して動画投稿を繰り返している。
動画内容の傾向
基本的に、投稿者がつまらないと感じた作品に対し「クソ」「ゴミ」「ゲロ」といった過剰なまでの罵倒や煽りを用いてひたすらこき下ろすといった内容が大部分を占めている。
作品の罵倒表現に必ずと言っていいほど嘔吐を用いており、ニコニコ動画時代はサワー沢口の「すごくリアルに吐く人」の映像を挟んでいたが、活動の主軸をYoutubeにしてからは字幕やピクトグラムで嘔吐を表現する程度に留めている。
また動画内に下ネタ系の用語を要所要所で差し挟む癖があり、動画内のテロップでは『テンポ』と書かれているのに、音声では『チ○ポ』と言う様なネタを多用する。
また、成人向け漫画や18禁の同人系の造詣に深く、そのネタを動画内で差し挟むことも多い。
その余りにも言葉を選ばず、喧嘩上等の動画内容のスタイルは当然ながら反感を招いている。その中でも月夜涙やkt60の作品は問答無用で親の仇かのように罵倒する。
後者については人型蛆虫と呼び中傷する。本人から苦言を呈されるとレスバトルを仕掛けに行くなど問題行動に走るケースも見られた。
同じようなスタンスでクソラノベレビューを投稿していた幽焼けに対しては、kt60に擦り寄られて落ちぶれた元大物Vtuberという見当違いかつ大変失礼な見識を広めている。
ニコニコ動画時代は本人基準での高評価と低評価のなろう系漫画レビュー動画を基本交互に投稿し、動画の後半に名作エロ漫画紹介を合わせて入れ、先に紹介したなろう系漫画との比較による批判点・評価点等を補足するスタイルであった(ただし、あまりに評価の低い漫画は比較を放棄することもあった)。
Youtubeに活動の主軸を移してからは上記のスタイルは用いず、1つの作品のみを紹介するスタイルに変化している。
Youtubeでは面白い作品のレビュー動画はほとんど投稿されなくなったが、極まれに投稿することもあり、内容も漫画として何が面白いのか、面白い漫画とは何ができているから面白いのか、小説として完成度が高い理由はどこにあるのか、といった作品の魅力に自分なりの分析を加えた上で評価している、とは本人の談。
ただし、かつて投稿されていた『転生したらスライムだった件』のレビューをはじめ、本編の内容を間違えているレビューが存在することから、本当に読んでいるかについて疑問の声も出ている。
なお、『転生したらスライムだった件』のレビュー動画は既に削除されているが、視聴者からの指摘を受けた際はTwitter上にて「トラックにひかれたと言っていますが実際は刺されたですね。」と間違ったレビューをしていたことを認めている。
また、本人曰く作品の内容に関しては非常に明確な基準が存在しており、とにかく『作品として基本的なことができているかどうか』を重点的に分析しているとのこと。また、成人向け漫画は性描写を楽しむものだから通常の作品では気になるところも気にならない、とも語っていたが、ノクターンノベルズ(『小説家になろう』内の男性向けR18部門専用のサイト)の作品に対しては過度には粗探しを行っており、こうした一貫性のなさも指摘されている。
傾向として、およそ以下の様な内容で評価している。
- キャラクター
キャラクターがストーリーの展開を作るだけの存在になっていないかどうかや、人格や思考が理解できるキャラクターであるかどうかを基準としている。特にヒロインに関して、出会ってすぐに主人公に惚れるような中身のないキャラクターの場合はダッチワイフやマネキン人形と呼ぶ程嫌っている様子ある。また、暴力系ヒロインを時代遅れと評している。
- ストーリー
総合的なもので言うと、『読者に物語を楽しませる努力をしているかどうか』に注目している。
より具体的には、
・ストーリーの目的が読者に伝わるもので、それを読者が共感できるかどうか
・主人公の目的や行動、思考がきちんと理解でき、それが共感できるものであるかどうか
・小説の場合、文章の内容や科白が矛盾したものではなく、読者にわかりやすく内容を伝えている物であるかどうか
・世界観がきちんと説明・描写されており、作者と読者が世界観を共有できるものであるかどうか
といった要素に着目している。
また、世界観に関しては、なろう系特有の「ゲームのように数値化されたステータスやスキルが何の説明もなく当然のように存在する」という前提の作品はかなり嫌っているが、ステータスやスキルに関してきちんとした理由付けや説明がなされている場合は、逆に良い評価の対象としている。
- 出版社への評価
「なろう」発のライトノベルは内容をコミカライズされるケースが多く、こうした作品に対しては小説版と漫画版を同時に読んでレビューを行っている。その際、コミカライズのタイミングから出版社が作品をどういう対応で売ろうとしているかも評価する。
具体的には、単にPV数だけを見て発売したり、コミカライズと書籍化のタイミングを合わせたりなどの、金だけを稼ぐようなやり方を嫌っており、その場合は作品だけでなく企業に関しても非常に叩く。
Youtubeでの活動を主軸に映して以降は、紹介する作品のAmazonレビューでの不審点により企業の工作があると訴えている。
(具体的には、数百件の高評価を取っていても、コメント付きのものが非常に少ない、コメント付きのものだけを抽出すると評価が非常に低い、などの点が見られると工作であると主張している)
しかしいずれも確証としては根拠に薄い上にあくまで本人の検証でしかなく、さらに後述するトラブルや削除要請を行った特定の出版社に対して邪推することも多いため「単なる本人の私怨ではないか」という声も多い。
動画削除
好評価の内容の動画であっても動画はたびたび削除されることがある。
一般サイコパス氏自身は企業側がYouTube運営に申告して動画を削除したことを訴えており、そのことをたびたび糾弾するものの、残念ながら外野側からはこれ以上の内容は不明。
当初は漫画の画像を直接引用する形で制作していたが、権利者から権利侵害の訴えが相次いだことで『いらすとや』の素材を使用する方針に変更した。
ただ、2020年8月には、フリー素材であるいらすとやの素材を使って製作された動画を、著作権侵害の疑いで削除されてしまっており、利用規約を守っているのに動画を削除されたとして、抗議している。
さらに後日いらすとやがとある企業から商業作品を制作した際には「いらすとやは企業の手先だったから自分を排斥した」とまで主張。
ただ、本人は自身の動画を収益化の対象としているため、他者の著作物・出版物を利用した無許可の営利活動と判断され削除申請を行われるのは不自然ではない。
また、いらすとやの利用規定に「素材のイメージを損なうような攻撃的・差別的・性的・過激な利用」は禁止されていることが明記されており、作者や作品、出版社をこれでもかと酷評する動画内容が規定に抵触していたのは想像に難くない。
一応補足すると、動画内でレビューしている作品を揶揄するためにいらすとやの素材を使用しており、批判的な内容を喋らせていたのはSoltalkことゆっくりである。
しかし、氏の過去の動画で使われていたゆっくりは東方Projectの博麗霊夢を基にしたものが多く、一次創作者にあたる上海アリス幻樂団のガイドラインに「その他過剰な性的表現や、特定の個人、団体などを中傷する内容等、こちらで社会通念上著しく不適応だと判断した場合」においては制限されていることが明記されており、これは規約に引っかかる可能性がある(実際に引っかかったのがしまむらいだー)。
こうした背景があってか、現在はいらすとやの画像は用いておらず、自作と思わしきピクトグラムで表現しており、ゆっくり霊夢もアバターをゆっくり風に改変したものを用いるなど、他者の著作物を素材として一切流用しないレビュー動画を投稿するスタイルに変化した。
関連チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCV86Y_uxfMDzYX9bvJbpZcw