万戈イム-一ノ十
じょうぶつにせん
〆ドレー2000での熾烈な争いを切り抜けた主人公だったが、もはや今の主人公には戦う力どころか生きるための生命力すら残されていなかった。
そうしてリコーダーの音色と共に今までの戦いの思い出が走馬灯のように蘇っていき、主人公の眼前には天の使いが現れた。
ドンだーよ⋯⋯天に還る時が来たのだ。
太鼓の達人のナムコオリジナル曲にして、2000シリーズ第16弾。
曲IDが示す通り、2000シリーズを締めくくる曲として作られた。
Wii3が初出で、ACではソライロから隠し曲として登場。
段位道場十段の合格か解禁者から伝導してもらうことで解禁できた。ちなみに、ソライロ~モモイロではその十段の課題曲の一つでもあるため周囲に合格者がいなければ実質段位限定譜面であった。伝導方式により解禁者がかなり増えたので、話しかければ気軽に伝導してもらえるだろう。
レッドVer.以降はショップで買うこともできるようになった。
現在は一般解禁されている。
肝心の曲はなんとも言い難い仕上がりになっている。
不穏なリコーダー(「別段『太鼓の達人』とは関係なく以前から一度やっておきたかった」らしい)の音ともにフランス語で囁かれる「3、7、5、6、4」、中国語の呟き、中盤の意味深な歌詞、火のはじける音、衝撃音と共にまるで昇天するかのようなリコーダーの長音…
その不気味さと後述の難易度による知名度からホラーな音ゲー曲の代表格や検索してはいけない言葉の一つに数えられることもあり(本家wikiではサブコンテンツのみの掲載)、ホラー・トラウマ系動画や人類滅亡シリーズのBGMとして使われることもある(個別記事がある項目では東方異形郷など)。当然怖さのほど自体には個人差があり、同じ2000シリーズ内でもより具体性のある後輩の方が苦手という声もある。
当時は中盤しか歌詞が判明しておらず(フランス語の37564は聞き取りでほぼ確定したが)、日本語で「父さん」「会いたい」と聞こえるような部分もありさらに不気味だった。当タグに投稿された作品もこの空耳が前提になっていたりいなかったりする。
サウンドトラックでは中盤の公式意訳に加え、歌詞の前後に意味深なあらすじらしき文が書かれている(当記事のあらすじとは無関係)。
読み方
- 「万戈イム-一ノ十」:2文字ずつ区切る
- 「万戈」「イム」「-一」「ノ十」:前半は左右、後半は上下にくっつける
- 「成」「仏」「二」「千」
- 「成仏二千」
読み方については、【太鼓の達人Wiiみんなでパーティ☆3代目!】でこの曲が出現した時に届くメールから確認できる。
ちなみに、この解読結果そのまま「成仏二千」と略されることもあるが、公式Twitterやブログ等ではこの略はほとんど見られず「成仏2000」表記の方が圧倒的に多い(正式名称や「成仏」「万戈イム」表記のこともそこそこ多い)。非公式でもどちらかといえば後者が優勢か。
〆ドレー2000とは違った角度から太鼓の2000シリーズの曲のフレーズを集めた
『もうひとつの集大成』。
(ただ⋯リコーダーの音色に気をとられて気づけなかった人が多いが。)
全コースに譜面分岐が存在するが、どれも(譜面をひとつでも拾えば)強制的に達人行きとなるので気にする必要もない(十露盤2000のリスペクトと語られている。ちなみに他の譜面をつまみ食い演奏等以外で全く見ることができないおに譜面は編集時点でこの曲のみ)。
ちなみに、HSも全コース共通であり、HS0.5→1→0.5→0.75→1→0.5→1→3→1→2→1.3となっている。
かんたんからむずかしいまではコース最高難易度というだけあり、手応えのある譜面となっている。この曲より未来に存在するどっかの初見難易度最凶や公式最難関ほどむずかしいわけでもないので、腕に自信があるなら挑戦してみるのも良いだろう。
そして、この曲の本領は「おに」譜面で発揮される。何を隠そうこの曲は、歴代の公式最難関譜面のひとつなのである。
開幕からゴーゴー直前まで、約60小節に渡り220という高BPMにもかかわらず休みがほとんど存在しない。
当然密度も凄まじいものである。他の譜面に例えるなら【きたさいたま2000】のゴーゴーをさらに鬼畜にしたものが終始流れて来る感覚。
途中4回出てくる24分は秒速22打。これは初出当初は最速の密度であった。
ゴーゴーに入り、HSも開幕と同じ0.5にさがり(はたラク2000要素と思われる)、やっと休みかと思ったその矢先。音ゲー史上トップクラスのリズム難に襲われる。このリズム難はDEBSTEP!に匹敵するレベルであり、並のドンだーどころかランカーすら可を量産させられる恐ろしい地帯である。なおトップランカーは安定の模様。この地帯を含め一部の譜面はドラムの音を全て拾った譜面となっているが、このドラムはマスブチが依頼されて作られたものを作曲者がさらに編集したもの。
ゴーゴーが終わったあとは開幕と似て非なる譜面がながれてくる。当然きたさいた(ryを鬼畜にしたような譜面である。
ラストにはHS2で大音符が流れてきたあと、間に縁を挟んで面が3・7・5・6・4の配置で流れて来る。歌詞にも37564がフランス語(仏語)で繰り返し歌われており、譜面も合間って死を連想させる曲である。第六天魔王(表譜面)にも似て非なるギミックがある。
この難易度故に、当時はどうしようもないものと呼ばれていた。時代が今や懐かしく思える。
関連曲のフレーズを引用ではなくオマージュしている(と思われる)譜面としては後に「わら得る2000」「憎悪と醜悪の花束(裏譜面)」「たいこの2000」「SUPERNOVA(裏譜面)」「神竜_~Shinryu~」などの後輩が登場する(なお、この曲の初出は2010年だがこれらの曲の大半はニジイロVer.以降に登場している)。
非常に多岐に渡る地力を要求される太鼓の達人屈指の総合力譜面の一つであり、それを示すようにおに譜面に限れば段位本編使用回数最多タイである。公式最難関であることを意識してかこの曲を超える曲が出て以降もキミドリ以外は3曲目(トリ)で採用されている。
ソライロVer.ではかなりの期間CS限定譜面だった中「十段」にサプライズ登場し衝撃を与えた。続くモモイロVer.でも続投。上述の通り付近に合格者がいなければ特攻するしか練習方法がなかった。(のちに正真正銘通常プレイ不可能の曲も登場するのだが)
キミドリVer.では「達人」1曲目での登場(この曲が十段3曲目だと達人が難しくなりすぎる、達人3曲目だと簡単すぎると判断されたのだろうか)。解禁条件はグリーンまで変わらず十段合格だったため、まだまだとんでもない難易度ではあったが解禁前に段位でこの曲を突破しないと解禁できないという異常事態は解消した。
ムラサキ~イエローでは課題曲が一新されたレッドを跨いで「超人」3曲目に3回採用されている。段位数の増加に伴い十段の難易度が下がったため間接的に正攻法取得者も増えたか。
ブルーVer.以降は十段以上の3曲目に全て新譜面が使用されるようになったためほぼ毎回3曲目を維持していたこの曲の復活は絶望的と思われていたが、2024年には本編採用こそされなかったものの前年から登場した「課題曲候補リスト」に登場、同年の外伝「夢奏!TWCS'24 決勝戦 予備曲」に採用される(=その名の通り、世界大会決勝の予備曲でもあった)など復活を匂わせるような動きもある。ちなみに、10年前の「ドンだー!日本一決定戦2013」では本当にこの曲が決勝戦で使用されており、この曲のカリスマが垣間見られる。
音源
この曲がトリを務める公式DJMIX。MVらしき映像が専用に作られている(汎用ムービーの曲もある)。
譜面と当初判明していた歌詞
サントラでの歌詞(動画は非公式。中盤以外の訳は投稿者によるものと思われる。前述のあらすじも確認可能。)
太鼓の達人 ナムコオリジナル曲 2000シリーズ ラスボス どうしようもないもの 検索してはいけない言葉 みんなのトラウマ
エゴエゴアタクシ 音虫をつかまえろ! 音虫を響かせろ! 彁 ミーナのおやしき ラ・モレーナ・クモナイ テルミン狂想曲 第42楽章 悲愴 クレイジービューティー マジカル・パフェ クルクルクロックル トンデ・ミテ wonderful ROUTINE 1stpai(ホラー要素のあるナムコオリジナル曲たち+α※2000シリーズを除く)
2000シリーズ
ナンバリング順
〆ドレー2000+→万戈イム-一ノ十→またさいたま2000
初出順
「ハラヘッタ⋯」
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こんにちは、黒さんです。 可哀想なお嬢様のお話です。 日常をぶち壊す過去編です。成仏しません。 ついに忙しくなったので更新ペースが遅くなります。 でも、なるべく投稿するので…頑張ります。 追記 1/26 アンケート締め切りました。ご協力ありがとうございます。5,053文字pixiv小説作品