「この転校をきっかけに、この転校をきっかけに今日から俺は…!」
概要
CV:松本保典(OVA版)
演:三橋貴志(Vシネマ)、賀来賢人(テレビドラマ版)
私立軟葉高等学校への転校を機にツッパリデビューした少年。元々はごく平凡な学校生活を送っており、どこにでもいる、ちょっとずる賢い、少しばかり二枚目の少年に過ぎなかった。シンボルカラーは金色で、コミックス第一話で金髪に染めてパーマにしてもらうエピソードがある。
偶然にも同じ日にツッパリデビューした伊藤真司とは仲の良い相棒となり、ともに学園生活を送ることになる。身長は182cmでルックスも良く、女子の評価も(意外と)二枚目である。しかしながらワガママ・卑怯・意地悪という彼の性格からくる不評が祟って、彼に近づいてくる女子は彼に惚れ込んでいる赤坂理子だけだったりする。
身内からの評判は散々な三橋であるが、喧嘩の腕は天才的で、極悪人達と対峙する分には非常に頼もしい(普通の正義の味方では打開できないような)危機的状況を前にしても、「並はずれた気の強さ」と「ずる賢さ」「驚異の身体能力」をフル回転させて突破口を見つけてゆく。
女子は近寄ってこない三橋だが、危険極まりないツッパリ達は三橋を倒せば名が上がる(特に開久の番長、片桐と互角に闘った男として驍名を馳せることになる)として、三橋に構ってもらいたくて仕方がなく、それで次々と危険人物が集まってくる。
自他ともに認める卑怯者であり、当人も「ヒキョーは俺の専売特許」「卑怯な手を使っていいのは俺だけ」と豪語しているほどで、基本的に世界は自分を中心に回っていると本気で思い込んでいる。ただ、実際に三橋がやっているのは目つぶしや不意打ちなど、どちらかと言えばコスい手がほとんどで、相良のような「本物の卑怯者」には後れを取ることもある。
ちなみに「卑怯で我儘で意地悪」というのは自認しており、「性格が悪いのではない、意地が悪いのだ」と胸を張って言ってのけるほど。
モットーは「やられたら100倍にして返す」。どんなに些細なことでも、攻撃を受けたら必ず「フクシュー」を行う自分ルールを持つ。
一方で勝利の定義は「相手に自分よりも不愉快な思いをさせる」ことであり、基本的には煽るだけ煽って言い負かすことが多い(厳密にはこれによって相手にストレスを与え、早死にさせるという気の長いフクシューだったりする)。
そんな三橋だが軟高に転校する前の高校では、別の高校の番長の弟である桐村と彼の取り巻きである田村という同級生からいじめを受けた過去を持つ(ただし三橋のモットーは「やられたら100倍返し」であり、いじめに対して容赦なく反撃を行った挙句、盛大なハッタリをかまして実質勝ち逃げした)。
両親とは不仲ではないものの、家庭も基本的に豊かでなく、父親は気弱、会社でも上司に叱られてばかりの、うだつの上がらない平社員で、息子が嘆くほど(対する母親は肝が据わっており、自分は母親似かも知れないと思っている)。更に親戚との対立も多い等、普段の卑怯かつコミカルな印象に反して悲惨な境遇も窺える。
一方で金がなくても堂々と歩ける生活力とクジ運も強く、伊藤の原付を破壊した際はクジで当てた大型テレビを彼に渡したことで弁償ができた(そもそも伊藤家は裕福なので、バイクどころか600万のシーマを壊しても、意に介しないほどだが)
ちなみに伊藤の家が豪邸だと知った直後「テメーがスゲーんじゃねーよ。親がスゲーんだよ」と妬み嫉みを爆発させてガン付けていた(ストレートな言い分に伊藤も引きながら三橋を宥める有様だった)。
尚、調子に乗り、自分のことを崩してヒーローっぽく「ミツハーシー」と自称する場面も。
酒を飲むと父親みたいに気弱で大人しい性格になるが、少し叩かれただけで激怒して暴力を振るう狂暴さを発揮してしまう。叩かれるだけでなく、仲間を傷付けられても激怒し、普段は恥かしがって言わない仲間(伊藤や今井)への想いを全面に出した熱い想いを吐露してしまう。
弱点として、怪談や祟りといったスピリチュアルなものは比較的苦手としており、道端のお稲荷さんを壊してしまったときには本気で怯え、最終的には失神してしまったことがある。
三橋の戦歴(タイマン編)
〇三橋の勝利 △決着つかず ×三橋やられる
△伊藤 1巻
助太刀にきた伊藤と何故か殴り合う。しかし互いに相手が思いのほか強いので、途中で喧嘩をやめた模様。
「「昨日からツッパッたヤローがあんなに強えーとは……」」
△今井 1巻
窓ガラスを突き破ってきた今井に殴られる。しかしその後で2発殴って今井を倒すが、あまり効いてなかった様子。
(ちなみにドラマ版では落とし穴に突き落として勝利している)
△今井 3巻
ムチをもった今井に苦戦。「スーパー不意打ちクラッシュ」で今井を蹴ってムチを奪う。しかしその後、血まみれの今井をみて気絶(狐の祟りだと思っていたため)。
今「ワハハハハ勝った!」谷「ホントにそー思ってますか!?」
〇黒川 3巻
ナイフをもっておそいかかる黒川だったが、圧倒的な反射神経で腕を封じて倒す。
〇〇相良 5巻
1回目・2階から飛んで、路上の相良をいきなり踏みつけて倒す。
2回目・相良とタイマンを張る。相良の罠をあっさり見破って殴る。戦いの詳細は描かれてないが、どうやら三橋が一方的に相良をボコボコにした模様。
「マジでやろーぜ! 俺にヒキョーな手は通用しねーぞ!」
△△△智司 5巻
1回目・智司にパンチが当たらない。逆に智司の攻撃をかわすも鼻にかすって血が噴き出る。油断した智司の顔に頭突きを入れるが、すぐに殴り返される。お巡りさんがきて中断。
2回目・一瞬の戦闘。クロスカウンター状態で三橋は蹴りを入れて智司はパンチを入れる。しかし相良の横やりで中断。
3回目・タイマンを張る。どうやら三橋の方が若干優勢であったが、またまたお巡りさんに見つかって中断。
「智司はどこだ!? 智司の野郎は今やっちまわねーと……」
×△黒崎 7巻
1回目・試合では畳をつかって黒崎をボコボコにするも反則負け
2回目・路上では黒崎が反応できないスピードで襲い掛かるが、今井に邪魔されて中断。
〇熊男 8巻
前代未聞のとんでもない攻撃力と防御力を誇る熊男であったが、三橋から正々堂々たる(?)後ろからのタックルをくらい轟沈。
「フッ……一発だ!」
△×中野 8巻・9巻
1回目・中野とはスピードでは互角だった。しかし互いに同時にパンチを入れる中で三橋の優勢が決定的に。しかし大集団の横やりで中断。
2回目・中野が裏切って後ろから三橋を襲う。さすがに何もできずに倒される。
〇相良 10巻
相良に何もさせずに、あっという間に路上に倒して蹴りまくる。
〇メット野郎 12巻
唯一の隙間であるメットの顔面部分を殴って倒す。ドラマでは更にその後「唐辛子の刑」と称して、粉末唐辛子をメット顔面部分から振りかけ顔面部分をガムテープで塞ぐというおまけ付き。
「バカか、調子に乗ってんじゃねーよ」
△△中野 13巻
1回目・不意打ち気味に襲ってきた中野に対して、先を読んで対応する。しかし中野の連続攻撃が想像以上で強烈なひじ打ちをもらう。しかしすぐに反撃。ヤッちゃんが目を覚まして戦いは中断。
2回目・ヤッちゃんとの闘いで相当にダメージを負った後で中野と対戦。(しかし三橋本人はダメージを気にしてないようにも見える)。京都の時よりも強くなっていた中野と一進一退の攻防。しかしヤッちゃん集団がきて中止。
「この野郎、前より強くなってねーか?」
〇末永 17巻
末永になにもさせず3発で倒す。
「こりゃつまんねーわ」
〇柳 21巻
ナイフを全部、卓球ラケットで受け止めた。戦意喪失した柳に一発入れる。
「テメーがどんな美学持ってよーが勝手だがよ。俺の仲間に手ぇ出すんじゃねーよ!」
〇ジャンボ 25巻
殴っても効かないジャンボにマラソン勝負にもちこみ、ジャンボが走り疲れたところで三橋が勝利宣言。
「タイマンでヤンキーレスラーを倒したぞ。スバラシイ死闘だった。俺は世界一強えー!」
〇紅野(白原富夫) 27巻
一発で吹っ飛ばし戦意喪失させる。
×〇樹茂 29巻
1回目・試合では空中に飛んでるところを蹴られ、バランスを崩して落下。意識を失う(寝てる?)
2回目・ゲーセンでは同じ状況になるも態勢を変えて樹茂を蹴る。計2発で沈める。
△伊藤 35巻
不本意ながら伊藤との戦いへ。不意打ちで2発入れて伊藤を倒すも、あっさり起き上がってしまう。そこから殴り合いへ。三橋が若干優勢だったようだが、いくら殴ってもかならず伊藤は殴り返してくる。想像を超えた伊藤の粘りに、何かしらの理由がある事を察知。わざと伊藤の攻撃を受けて負けようとするが、同時に伊藤も同じ事をやっていた。和解。決着はつかず。
〇北山 37巻
北山は今井を圧倒するほどのチンピラであり、さすがに三橋も最初は苦戦を強いられる。
そこで「左腕しか使わない」と言いながら思い切り北山を蹴る。その後は一進一退の攻防がつづくが三橋の優勢が決定的になる。北山は銃を持ち出して中断となるも、事実上の「負けを認めた」と三橋に見透かされる。
「弱えー男だよ、テメーの方がよっぽど。今井は最後まで意地張ったぜ」
拳銃対策として用意していた灯油をぶっかけることで北山の切り札を封じ、最後は己の拳で決着を付けた。
後日談を除けば三橋が倒した最後の敵となる。
×相良 38巻
ラストバトル。理子を人質に取られ、呼び出された先に向かう途中で車に撥ねられ戦闘不能。
手錠で拘束されるも右手の肉をそぎ落として無理やり脱出、理子の盾になっているところに同じく負傷した伊藤が現れて相良を叩きのめした。
「来たじゃねーか……」
〇東北の不良たち 38巻特別編
後日談のケンカ。正真正銘最後の戦い。
今井に絡んでいた不良たちの前に現れ無双。
「正義の味方、ミツハーシー参上だ」
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窪谷須亜蓮(斉木楠雄のψ難)…他作品のヤンキー&実写版の俳優繋がり。ただしこちらは三橋とは違い(伊藤のように)正々堂々とケンカをするタイプのツッパリ。