概要
表現規制を皮肉った作品、もしくは特定ゲームのプロデューサーへのヘイト作品にタグ付けされる。
いずれも他者の作品に付けることは推奨されない。
表現の自由と不快な表現
特定の人物や団体が、問題のある(と見なした)表現に対し、「不快である」として取り下げやゾーニングを求めることは、よくあることである。「不快な表現」とみなされやすい表現としては、性的な表現、政治的な表現、残酷な表現などがあるが、「さくら荘のペットな彼女」のサムゲタンなど、思わぬところで炎上することもある。
表現規制論の多くは、「子供の教育に悪い」「犯罪を誘発する」などをしばしば表向きの名目とするが、客観的な論拠を示すことはなく、結局は「この表現が嫌い」という感情論に基づいているとして、「不快な表現」という言葉は使われる。なお、「差別的表現」もしばしば「不快な表現」と見なされるが、上記の「さくら荘サムゲタン事件」に関しては、抗議者の根拠自体が陰謀論(ステマ疑惑)と結び付いた韓国への差別的感情に基づくものであった。
「不快な表現」といっても人それぞれであり、クレーマーの抗議に応じていちいち取り下げていたら、何も表現できるものが無くなってしまいかねない。とはいえ、ヘイトスピーチや誹謗中傷など、特定の人を狙い撃ちして「不快」にさせるような表現は正当性が認められにくい。また、過激な性描写や残酷描写など、多くの人が不快に思う可能性が高い表現に対し、人目に触れる機会を減らそうとするゾーニングも重要な論点となっている。
人間の役に立つ不快な表現
ちなみに「不快な表現」は実は人知れず人間の役に立っている。
世の中の危険を知らせるデザインは人間の不快を刺激するように出来ているのだ。
2023年には世の中を良くする不快のデザイン展なる企画展が開催されている。
不快な表現(艦隊これくしょん)
艦これのプロデューサーに対する批判・中傷の隠語。由来はニコニコ動画において【田中謙介】タグが登録できなくなり、その理由に「不快な表現」という説明がなされたことによる。
それ以降、ニコニコの「表現規制」への皮肉を込めた同義語として【】がネット上で使われることになった。