現在の岩手県盛岡市に築かれていた城。改修後は盛岡城となった。
史実の不来方城の概要
歴史
盛岡市の雅称である不来方は盛岡の旧名でありこの地に不来方城が存在した。この地を治めていた三戸南部氏の南部信直は平賀郡・鼻和郡・田舎郡の津軽三郡を津軽為信に奪われた代替地として、改易された大崎義隆の旧領だった和賀郡と稗貫郡を加増されたが、葛西・大崎一揆の戦後処理で出羽米沢から岩出山に移された伊達政宗と領土が接した。信直は九戸政実の乱後、居城を三戸城から九戸氏の居城だった福岡城(旧名は九戸城。岩手県二戸市)に南下させたが、蒲生氏郷や浅野長政からはそれでも北辺過ぎるとの助言を受け不来方の地を本拠とすることにし文禄元年(1592年)から不来方に城下町の建設を始めた。不来方には元々南部家臣の福士氏が築いた慶善館が存在していたが、九戸氏の縁戚だったため不来方から遠ざけられていた。なお、信直は居城を福岡城から南北朝時代に斯波家長が築城し奥州斯波氏の居城だった郡山城(現在の岩手県紫波郡)に仮住まいとした。慶長2年(1598年)、在京中の信直は本国にいた嫡子・利直に不来方への築城を命じたが翌年に信直は病死。利直が当主となり普請を進めた。大坂夏の陣が終結した元和元年(1615年)にほぼ完成したため高水寺城から移転した。その後の改名の経緯などは盛岡城を参照。
信長の野望などでは時代年数の関係で不来方城名義で登場している。ただし家長の子孫である奥州斯波氏が登場してからは高水寺城(郡山城の旧名)名義になっていたりする。
関連タグ
盛岡城:南部藩の居城になった改修後の城
根城:八戸市にある八戸南部氏の居城。八戸氏は利直の時代に遠野へ移され遠野南部氏になった。
ゲーム「御城プロジェクト」の不来方城の概要
人物像
御嬢時は髪をまとめ、動きやすそうな服装に身を包んだスポーティな姿をし、正義のヒーローを自称している。
城娘時は髪が伸びており、三つ編みにしてまとめ、自分の身の丈とほぼ同じ大きさの棍棒を片手で軽々と持ち上げている。子供っぽい見た目とは裏腹にデカい。
性格面は女ガキ大将と言う感じで元気いっぱいで常に天守を駆け回っては棍棒を振り回している。
良くも悪くも子供で、周りを見ず、直線上に殿がいても吹っ飛ばしかねない勢いで目的に向かって突っ走る。淑やかさや女の子らしさは全くと言っていいほど持ち合わせていない。
彼女の言う「正義」とは「鬼を倒す事」であり、そのために豆やらイワシの頭(節分に戸の前にぶら下げる鬼避け)等様々な鬼避けアイテムを常備し、棍棒を振り回して力をつけている。
しかし棍棒に関しては重くて、持っていくのを躊躇う時があったりと無理をしているところがある。しかしここは子供。無印では放置していると強がりを言ったりしていた。
なぜそこまで鬼にこだわるのかと言うと、彼女の名前である不来方は「鬼が来ない方向」というのを意味しているためである。図鑑台詞でもある通り、不来方はかつて悪鬼がいた地方であり、ある霊術師によって鬼が成敗された伝説に由来する。ちなみに彼女の鬼対策の由来は別に不来方由来ではない。
無印では改築すると盛岡城になっていたが、REでは廃止された。
つまり、ゲーム上は別人という形になったのだが、セリフはいじられていないため盛岡城の以前の姿は相変わらず不来方城ということになっている。
性能
かつては刀属性で、対空攻撃に長けた城娘だったが、REでは槌属性に変更、攻撃範囲が狭くなったかわりに多数の敵を巻き込んで倒せるようになった。
☆2の槌タイプは彼女を含めて3名しかおらず、その内、平山城の地形を持つのは三木城のみ。
こちらは特技として攻撃アップを備えており、殲滅力に長けている。細かい敵を殲滅したり、鉄砲とタッグを組ませて高耐久の敵を割ったりと正に無双の力を発揮。
☆3以上が出難く、まだ数が少ない槌という存在の中では頼りになる存在の一人。
関連イラスト
関連タグ
盛岡城(御城プロジェクト):成長後の姿。REでは一応別人。
根城(御城プロジェクト):彼女の友達