概要
漫画第336〜339訓(アニメ第239・240話)に収録された銀魂の中短篇の一つ。脚本は銀魂の諸悪の根源大和屋暁で、別名六股篇とも呼ばれている。
その名の通り、銀時が起こした不祥事を巡って巻き起こるドタバタ劇を描いており、銀時のギリギリを行く六股交際や服部全蔵のオネエ言葉、そして待ち受ける衝撃のラスト等々目が離せない内容となっている。
あらすじ
アニメ銀魂が無事1年を迎え、忘年会を開いた万事屋一同。「無事1年越えられたからって調子にのるな、気を引き締めろよ。」という銀時だったが、酒が進むことでだんだん箍が外れていき、2・3・4次会と足を延ばしていく・・・
翌朝、目を覚ますとそこはピンクのダブルベッド。そして彼の隣には毛布に蹲る謎の生命体が。自分がいる今の状況を理解して恐る恐る毛布をめくると、そこには全裸のお登勢が。
当然認められるはずもないが昨夜完全に酔い切っていた銀時は何も思い出せない。さらに酔っていた時の自分の行動を忘年会に参加していた面々に聞くも、お妙はそっぽを向いて目を合わせようとはせず、九兵衛は昨夜の一件で男を捨てかわいらしい着物でめかし込んだ姫に変わり東城歩からは柳生家次期党首ともてはやされる、さっちゃんからは自身の純潔を捧げたと爆弾発言される、更には月詠が雅な花魁姿となって吉原を出ることを決め銀時に2億円を徴収しようとする始末。
一夜にしてとんでもない不祥事を起こしてしまった銀時は長谷川に縋り付くも、「酒飲んで忘れろ。俺も、忘れるよ。昨夜のことは。」と衝撃の発言をされてしまい彼は5人の女たち+1人のおっさんと酔った勢いで大人の関係を持ってしまっていたのだった。
そして彼はそれらの責任を取るべく、服部全蔵の力を借りて天文学的数値のミッション・イン・ポッシブルを成し遂げようと奮闘する・・・
登場人物
今回の主犯。人に注意しておきながら酒に飲まれた結果5人の女+おっさんとヤラかしてしまったどうしようもない主人公。
被害者1人目。途中で具合が悪くなったところで銀時同伴でトイレに向かいそのまま帰宅。10分後に顔ツヤツヤの銀時が戻ってきた。
被害者2人目。途中で具合が悪くなったところで銀時同伴でトイレに向かい(ry。10分後に顔ツヤツヤの銀時が(ry。
被害者3人目。途中で具合が悪くなったところで銀時同伴で(ry。10分後に顔ツヤツヤの(ry。(但し彼女の場合、描写を見る限りまんざらでも無かった模様)
被害者4人目。ただし彼女はこの時ひどく悪酔いしていたようで、銀時を気絶させてトイレへ連行後、10分後に服がボロボロになった銀時が泣きながら戻ってきている。むしろ加害者?
被害者5人目。途中で具合が悪くなったところで(ry。因みに戻ってくるまで20分も要したようで、2R分楽しんだ(?)様子。
被害者6人目。酔いつぶれたところを銀時に担がれ、日の出の町へと消えていった。
銀時の協力者。6人を対等に扱うために長屋に住まわせるよう差し向けたり、忍び糸を用いた銀時人形を操ったりなどで銀時をサポートする。だが彼自身どこかこの状況を面白がっていたりもする。
関連タグ
カーニバル・ファンタズム:話の一つにこの短篇と酷似した話が存在する。
その後女たちを対等に扱うために服部の指示で長屋に住まわせるのだが、何故か5人(長谷川には後編でバレた)とも「7日にデートしたい」と言い出した(断ろうとすれば暴力を振るわれそうになったor振るわれた)ため、デート当日は服部特製の銀時人形(目が死んでいるうえにたらこ唇という本人とは似ても似つかない代物)4体を使って乗り切ろうとする(オリジナルはお登勢担当)。
そしてデートスポットのプラネタリウムを舞台にとうとう天文学的数値のミッション・イン・ポッシブルが始まった。
最初こそ順調に進んでいると思われたが、途中で服部が持病のイボ痔により途中退席してしまうアクシデント発生。幸いにもお登勢が居眠りしていたため仕方なく本人が四体分の忍び糸を操ることに。
だが忍び糸初心者の銀時が使いこなせるはずもなく、さらに予め用意していた人形用の音声データにまともなものがなかったことも相まって人形軍団は全員撃沈。もうどうすることもできないと判断した銀時はハイハイでその場から逃げようとするが・・・
お登勢「ちょっと、どこ行くんだい?銀時・・・」
眠れるババアの目が覚めると同時に銀時は終焉を迎えた。
それから2週間後、どこかの木に縛り上げられていた銀時を服部が見つけ出す。銀時曰く「自分たちを弄んだ罰としてキ○タマを6つに分けて世界中にばら撒く」というおぞましい提案をされたそう。そして道具の持参と称して女性陣はそのまま帰ってはこなかった。
ならばどうして銀時は2週間も放置された状態で生き永らえることができたのか。それはこの2週間の間にどこからか食料が目の前に置かれていたからだった。ある時はお萩を語るダークマター、ある時は鍋、またある時はカレーといったように。それは彼女らを長屋へ泊まらせていた時に彼女らが銀時のために作ってくれた思い出の料理だった。
銀時は今回の一件で痛感する。自分は彼女たちのことなど微塵も考えず自分の保身にばかり走っていたと。そして服部から渡された酒を地面に流しながら彼は決意する。「もしも許されるのであれば禁酒ぐらいいくらだってやってやる」と。
それを聞いて満足そうな笑みを浮かべた服部は銀時に手渡したお椀の内側を見るよう指図する。そして銀時がお椀を覗き込むとそこには・・・
この先、不祥事篇最大のネタバレにつき注意!!!
「ド ッ キ リ 大 成 功 !!」
銀時「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
服部「お前今、酒止めるって約束したよな?」
新八・神楽・お登勢・東城「だぁーっはっはっはっはっはっはっは!!!」
新八「やめてー!www苦しい、テレビ消してー!wwwダメだわ!この顔はダメだわ!!www」
お登勢「いやぁ~見事に引っかかって約束しやがったねぇー!www」
九兵衛「しかし、これはやりすぎだったんじゃないだろうか。酒を辞めさせるためとはいえ、僕らと間違いを犯したなんて、全くのブフッwww」
お登勢「無実なんかじゃないだろう?忘れたのかい?忘年会、しつこい絡み酒に、あたしたちに散々嫌がらせしてきた上、酔って暴れて壊した店の修理費、みんなで割り勘させられたんだよ!?」
そう、銀時は誰とも不祥事を起こしてなかったのである。全ては彼が二度と悪酔いしないよう決定的な弱みを握るために服部の力を借りてメンバーが行ったドッキリであった。
その夜、不祥事ドッキリの一件で静かに怒りを滾らせる銀時は居酒屋やキャバクラの店員の勧誘も無視して夜の街を練り歩いていた。そして通りかかったおでん屋台で長谷川から酒を勧められるも、「俺を嵌めた奴らの顔、復讐するまで忘れるわけにはいかないから」という理由で怒りの籠った遠慮をする。すると長谷川はこう言った。
「俺は嵌めちゃいねェ。銀さん、
ハメたのは・・・・
オメエじゃねェか・・・(ポッ)」
それを聞いた銀時は徐々に加速しながら居酒屋へと走り叫んだ。
「親父ィィィィィ!!!!この店で一番強い酒、全部持ってきてェェェェェェ!!!!!」
銀時は不祥事を起こしていた。それも、一人のオッサンと。