概要(棋士プロフィール)
棋歴
年度 | 主な実績 |
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2013年度 | 9月に宮田八段門下として11歳6級で奨励会入会。 |
2020年度 | 第67回三段リーグで15勝3敗1位の成績を収め、10月1日付で四段昇段(プロ入り)。 |
2021年度 | 第52期新人王戦決勝三番勝負で古賀悠聖四段を2連勝で破り、棋戦初優勝。第81期C級2組順位戦にて9勝1敗3位の成績となり、順位戦初参加のために51位という低順位ながら見事C級1組への昇級を決め、規定により五段昇段。また、年度成績は45勝10敗(0.818)となり、勝率8割台にて2021年度将棋大賞の勝率1位賞と新人賞を受賞した。第63期王位戦では予選でタイトル保持者である永瀬拓矢王座を下すなどし、自身初となる王位リーグ入りを決めた。王位リーグ紅組では3勝2敗の成績を挙げたものの、惜しくもリーグ陥落となった。 |
2022年度 | 第35期竜王戦ランキング戦6組決勝で同世代の高田四段を下し、6組優勝を達成した。第48期棋王戦では予選を通過し、挑戦者決定トーナメントに進出。挑決トーナメントでは前期挑戦者の永瀬王座を破りベスト4入りと健闘するも、準決勝では羽生善治九段に、敗者復活戦では藤井聡竜王に敗れた。また、第81期順位戦は昇級争いのトップを走っていたが、最終戦で阪口悟六段に敗れ9勝1敗(4位)の成績となり、前期順位の関係(伊藤は前期C級2組から昇級してきたため、順位が低い)で頭ハネとなった。これは奇しくも藤井聡太七段(当時)の頭ハネと同様である。 |
2023年度 | 第36期竜王ランキング戦5組準決勝で藤森哲也五段に勝利。4組昇級を決めるとともに、規定(竜王ランキング戦 連続2期昇級)により六段に昇段した。そして決勝で服部慎一郎六段との初手合を制し、ランキング戦5組優勝と2期連続の決勝トーナメント進出を決めた。挑戦者決定トーナメントでも出口若武六段、大石直嗣七段、広瀬章人八段、丸山忠久九段、稲葉陽八段と1組在籍棋士を含む5人抜きを達成。挑戦者決定戦三番勝負でも永瀬王座を2連勝のストレートで下し、5組優勝者が竜王挑戦を決める史上初の快挙を成し遂げた。また、規定により七段に昇段した。藤井竜王との七番勝負は4連敗のストレートで敗退。第49期棋王戦では本戦で広瀬章人八段に敗れる(なお広瀬はこの勝利で勝数規定により九段昇段)も、敗者復活戦で豊島将之九段、本田奎六段に勝利。挑戦者決定戦変則二番勝負で本戦優勝の広瀬九段に2連勝で勝利し、藤井棋王への挑戦権を獲得した。藤井棋王との五番勝負は開幕戦が持将棋となるものの、0勝3敗1持で敗退。第82期C級1組順位戦では、序盤で早くも2敗を喫するものの後半で立て直し、最終成績8勝2敗(3位)でB級2組への昇級を決めた。 |
2024年度 | 第9期叡王戦では段位別予選の六段戦から勝ち進み、挑戦者決定戦で永瀬九段を下し、自身3回目のタイトル挑戦を決めた。藤井叡王との五番勝負はフルセットの末に勝利、藤井聡太の八冠独占を終わらせるとともに、21歳8か月でのタイトル初戴冠となった。 |
棋戦優勝履歴
八大タイトル戦(登場予定も含む)
☆は永世称号資格保持、※は現在保有タイトル
獲得数:1期 (登場3回)
一般棋戦
棋戦名 | 優勝回数 | 備考 |
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新人王戦 | 1回 (2021年度) |
計1回
余談
- 藤井聡太とはライバル関係である。小学3年の全国大会で対局し、負けた藤井が大泣きしたことから「藤井を泣かせた男」の異名を持つ。また、藤井聡太の八冠独占を終わらせたことから、「藤井八冠を崩した男」ともいわれる。
- 中日ドラゴンズの熱狂的ファンであるが、最近は封印中。本人曰く「実は最近ほとんど見ていないんです。将棋に集中したいと思ったので…」。
- 2012年1月に行われた第9回小学館杯争奪全国小学生将棋大会では、伊藤と藤井が準決勝で対局し伊藤が勝利している(伊藤は2位、藤井は3位)。
- 2021年の第4回ABEMA将棋トーナメントでは「チーム藤井」の一員として参戦。見事優勝を果たした。
- 2022年第5回ABEMA将棋トーナメントでは「チーム三浦」の一員として、2023年のABEMA将棋トーナメント2023では「チーム羽生」の一員として参戦した。
- 父親は弁護士の伊藤雅浩。
関連リンク
三浦弘行 タイトル独占をブレイクした棋士。こちらは羽生善治から棋聖を奪取した。