概要(棋士プロフィール)
豊島将之竜王(叡王)、糸谷哲郎八段、村田顕弘六段とともに「関西若手四天王」と呼ばれる棋士の一人である。
棋歴
年度 | 主な実績 |
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2000年度 | 井上九段門下として12歳・6級で奨励会に入会。 |
2008年度 | 第42回三段リーグで13勝5敗1位の成績となり、4月1日付で四段昇段(プロ入り)。 |
2009年度 | 初参加となる第80期棋聖戦においては、予選から大活躍。最終予選ではタイトル経験者でA級の谷川浩司九段、郷田真隆九段を、決勝トーナメントではこちらもタイトル経験者でA級の藤井猛九段らを破って挑戦者決定戦に進出。しかし、木村一基八段に敗れ、羽生善治棋聖への挑戦のチャンスを逃した。 |
2013年度 | 第21期銀河戦で橋本崇載八段を破り、全棋士参加棋戦優勝。規定により七段へ昇段。 |
2015年度 | 第74期B級1組順位戦で10勝2敗1位の成績を収め、A級昇級と八段昇段を決める。 |
2016年度 | 第75期A級順位戦では羽生善治三冠を撃破する活躍をし、8勝1敗の成績で初参加にして名人初挑戦を決めた(佐藤天彦名人との番勝負は2勝4敗で敗退)。 |
2017年度 | 第67回NHK杯戦で中学生棋士として話題になっていた藤井聡太四段を3回戦で破るなど順調に勝ち抜き決勝に進出するが、山崎隆之八段に敗れ準優勝。 |
2019年度 | 第69回NHK杯戦においても3回戦で当時絶好調の広瀬章人竜王を破るなどし、決勝進出するが深浦康市九段に敗れ、またもや準優勝におわる。 |
2020年度 | 第79期A級順位戦では最終成績が2勝7敗となり、B級1組への降級となった。21年3月、第70回NHK杯で斎藤慎太郎八段を破り、全棋士参加棋戦優勝。 |
棋戦優勝履歴
八大タイトル戦(登場予定も含む)
☆は永世称号資格保持
登場1回
一般棋戦
棋戦名 | 優勝回数 |
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NHK杯テレビ将棋トーナメント | 1回 (2020年度) |
銀河戦 | 1回 (2013年度) |
計2回
余談
- A級順位戦において2年連続A級に初昇級した棋士が名人戦に挑戦することとなった上に20代同士の対局だったのは、1996年の羽生名人(前年に米長邦雄名人から名人位奪取)―森内俊之八段戦以来、なんと21年ぶりとなった。
- 基本的には、角換わりや横歩取りなどを多く指す居飛車党である。 どちらかと言えば受け将棋であり、カウンターの鋭さには定評がある。
- プロフィール上の出身地は西宮市だが、幼少期に同じ兵庫の加古川市に引っ越しており、加古川市出身として扱われることも多い。2017年現在も加古川市在住で、加古川市からは加古川観光大使を委嘱されている。
- 兄・稲葉聡も同じ井上門下で奨励会に在籍していたことがある。兄は3級で退会するが、その後アマチュア選手として大活躍。若手棋士棋戦である第5回加古川清流戦にアマ枠として参加。決勝三番勝負で増田康宏四段を2勝1敗で破り、初のアマ棋士がプロ棋戦優勝を果たしている。