優しさ見せろよ
やさしさみせろよ
※この記事にはデリケートな内容が多く含まれています。
Twitter(X)にて、2024年の5月29日に「急性骨髄性白血病の再発でもう余命があと1カ月くらいしかない息子に何かできることはないかと考えていて、仮面ライダーが大好きなので仮面ライダーに出演されていた俳優さんにお力添えをいただきたいです」とした母親の投稿が発端である。
この投稿は13万件以上リツイート(リポスト)され、様々な仮面ライダー俳優(に加えスーパー戦隊シリーズやメタルヒーロー俳優)達が反応。矢車想/仮面ライダーザビー役徳山秀典を始めに門矢士/仮面ライダーディケイド役井上正大、桐生戦兎/仮面ライダービルド役犬飼貴丈等が当少年の病室をお見舞いに訪れた。
しかし、母親が(恐らく焦りからとはいえ)手当たり次第にライダー俳優のリプ欄に当該ツイートを貼り付けていたというやり方や徳山氏が事務所を通さずに動いたことに苦言を呈する者、「本当に白血病の息子はいるのか」と疑い始める者、それに乗じて誹謗中傷のツイートを母親へ投げかける者が現れ一気に炎上していった(「一連の投稿に反応しない俳優は冷たい」という風潮が出来てしまったことも原因と思われる)。
しかしこのツイートは一部では誹謗中傷した者たちへの牽制のみならず「『今後も同じようにライダー俳優のお見舞いが来ないと駄々をこねる子供が出てこないか』という懸念や上記への事務所を通していないことへの苦言、他の善策の提案などを一緒くたに誹謗中傷とまとめて切り捨てる形で投下された」とも受け取れてしまい(名誉のために言っておくが、松田氏は当然そのようなつもりで言った訳ではなく、ただ純粋にこのような事態を一刻も早く止めるために投稿しただけに過ぎないことは留意してもらいたい。)、それを抜きにしても「優しさ見せろよ」という強い語気に不快感を示した者も少なくなかった。
そこから「優しさ見せろよ」という部分だけが切り取られてしまい、一時期軽いネットスラングとしても扱われていた。
『フォーゼ』にJK(ジェイク)役で出演した土屋シオンは「僕はライダーにおいては変身していないし13年も前の作品で少年に需要があるか分からない」としたうえで、「皆正しいし、皆間違った」と中立的な立場から意見を述べた。
2024年7月19日、井上正大氏のXアカウントにてその少年が逝去したことが公表された。
それでも尚、彼やその遺族を貶す投稿を行う連中がいたため、松田氏は初めて誹謗中傷してきたアカウントの一つをブロックしたらしく「人の命を軽く扱うのも大概にしてほしい。」と苦言を呈している。