概要
光華容彩祭とは、原神にてVer2.6で開催された稲妻でのイベントで、稲妻実装以前の二か国にあった物と同じお祭りイベントである。
主なイベント会場は離島。
非商業作家がブースを出していたり、企業(稲妻の出版社である八重堂)のブースがあったりとイベント全体としては現代日本における同人誌即売会のようなイベントで、Google検索における予測にも「光華容彩祭 コミケ」などが入るほど。
五歌仙
元ネタは六歌仙。イベントに登場したキャラクターで描かれている。
(※ネタバレのため下記)
ストーリー
神による鎖国も終わり、稲妻が変化を迎える中、八重神子は稲妻に伝わる古い祭りを開催することを計画する。社奉行と協力し、外国からも客を招き娯楽小説をメインとする祭りが開催された。
本来の容彩祭にある「五歌仙」の物語を中心とし、目玉としてモンドの白亜を招き、毎日五歌仙の絵を公開するというものが企画された。
旅人の仲間にも数名声が掛かり、稲妻の案内をする事になる。そんな中、一向の近くに五歌仙の物語を記した紙が何枚も現れ、それが彼らと関わりのある出来事だという事に気づく。
そのヒントを元に楓原家の祖先が残した物品を探ってみると、そこには楓原家衰退の原因が隠されていた…
雷電五箇伝の衰退は、雷電将軍に献上する神刀の鍛造失敗と、その罰を恐れた刀工らの失踪によるものだと思われていた。
しかし実際には、ある傾奇者による策略だったのだ。その者は雷電将軍の筆跡を招ねて鍛造図を偽造し、失踪した刀工が逃げた証拠を偽造する事で当主を誘き出した。そして凄まじい力で刀工を斬り伏せ、ひとつずつ家系を消していったのだ。
一心伝である楓原家が狙われた際、幸いにもその当主は笠で攻撃が当たらなかった。そして楓原家当主の顔を見た傾奇者は、彼が「丹羽」の名に関する人物である事を確かめると、こんな言葉を残して去っていった。
「彼女に告げよ、我が名は「国崩」である。
この「国崩」による報復を恐れた当主は、刀鍛造から手を引く事を決めた。そして子を試すために同じ鍛造図で刀を作らせるも、それを見抜くことはできなかったため真相は生涯隠された。
この事実を知った万葉は、こう言っている。
「思うに、人にとって最も重要なものは過去ではなく、今でござる。過去の重みを背負いはしても、それによって己の追い求めるものまで失ってはならぬ。」
「それゆえ、ことの真相を知れただけで拙者は満足でござるよ。拙者は曽祖父が願ったように、前を向いて生きていく。」
実はこの紙は、神里綾人が仕組んだものだった。
楓原家の倉庫に何者かが侵入するも、何も盗まれてはいなかった。不審に思った綾人は終末番に見張らせると、侵入者は何かを物色していたようだった。しかし彼はなにも見つけられず、そのまま船で稲妻を出ていった。
その後彼が調査すると、上記の事を記した紙が見つかった。綾人は万葉に真相を知る「意志」と「能力」があるかを試すため、こういった方法で情報を残したのだ。
光華容彩祭も無事に進み、5日目の「黒主」の絵が描かれる日となった。そして黒主絵の幕を上げると… そこにはなにも描かれていなかったのだ。
黒主の身分は多種多様であり、この物語の裏の主人公のような存在である。様々な描かれ方をしている黒主は1人1人が違う考えを持っているため、皆の想像に任せると言うことらしい。
…しかし、この絵にはある秘密があった。
綾人に言われたように、旅人は黒主絵に水をかけた。
そうするとそこにはある絵が浮かび上がり……「国崩」の正体、現在の「散兵」が現れた。雷電五箇伝の消滅における黒主は、スカラマシュのことだったのだ。
(詳細は後述)
関連タグ
同人誌即売会 コミックマーケット……現実世界における類似イベント
この先、魔神任務間章第三幕「伽藍に落ちて」のネタバレ注意
後日談、もしくは前日談
「散兵」が雷電五箇伝を滅ぼしたのは、単に将軍への復讐というわけではなく、より深い意味があった。
その元凶は数百年前に遡り、彼がまだ「傾奇者」と呼ばれていた時から始まる。雷神に捨てられた彼は、たたら砂のある刀工に拾われた。彼はそこで暮らすこととなり、最高責任者の「丹羽久秀」を始め多くの刀職人と友好を築いていた。
しかしたたら砂に「御影炉心」という炉が設置されると、効率の良さと引き換えに死傷者が増えていき、たたら砂は閉鎖される事になったのだ。
その後、丹羽は罪を恐れて失踪し、心臓を欲する傾奇者の為に従者の心臓を奪って残した。
心臓は浄化装置に加工され、傾奇者はそれを持って炉心を浄化した。その後その中身と丹羽の失踪を知ると、憎悪から心臓を叩きつけたたら砂を出ていった。
その憎悪は何百年も続き、約200年後にファデュイの任務で雷電五箇伝に攻撃を仕掛けた際、復讐も兼ねて刀工を殺していった。だが結局丹羽の子孫…一心伝の末裔である楓原には刀を振れず、悪役から「国崩」の名を取って名乗った。
しかし、この復讐は根本的に虚幻だった。丹羽の裏切りは全て「博士」による偽造であり、御影炉心も彼による実験だった。丹羽は博士に殺され、その心臓を奪われた。
全ては彼の計画であり、博士が稲妻の未来に蒔いた恐ろしい種子だったのだ。
全てを知った彼は、丹羽が死ぬ歴史を変えるため自らを歴史から消した。しかし丹羽が博士に殺される歴史は変わらず、彼自身も記憶がない状態で存在し続けた。
記憶のバックアップからひと通りの自身の過去を見た「彼」は、自らの過去と罪を受け入れる事を選択し、記憶を取り戻す事を選んだ。
記憶を取り戻した後も彼の選択に変わりはなく、雷電五箇伝の末裔には歴史が変わる前の真相を伝えるべきだと言っている。「刀で僕の胸を突き刺しても構わない」とも。