制服のマネキン
せいふくのまねきん
「制服のマネキン」は、乃木坂46の4枚目シングル。2012年12月19日発売。センターは、1stシングル「ぐるぐるカーテン」から3rdシングル「走れ!bicycle」までセンターを務めた生駒里奈が引き続き務めた。また、本作から秋元真夏が活動を再開し、初の選抜入りとなった。
しかし、秋元が選抜入りかつ福神入りをしたことによって西野七瀬が3列目へ移動し、中田花奈が選抜落ちするという玉突き衝突が起こった。このとき、西野は極めて不満そうな顔をしており、秋元も涙が止まらなかった。その後、西野が一方的に秋元を避けるという形でしばらくの間、西野と秋元は不仲であった。白石麻衣と秋元のようなビジネス不仲ではなく、ガチ不仲である。約1年後のライブにて、西野が秋元に謝罪するという形で不仲は解消されたが、逆に言えば不仲を解消するのに1年もかかったということである。後に、西野は当時のことについて「私が大人になりきれていなくて子供すぎたことが一番の原因だった。」「真夏みたいな人柄の子じゃなかったら今でも無理だったと思う。」と語っている。なお、星野みなみは秋元に誰よりも早く声をかけており、他のメンバーと変わらないように接していたらしく、後に地獄となったあのシングルでもそれが活かされることになった...
この楽曲では、アイドルソングとして異端的なアプローチが採用され、1990年代のユーロビート的な四つ打ちサウンドとマイナーキーを多用したメロディーに、6度音程内の狭い音域でサビが歌われている。作曲者の杉山勝彦によると、あくまで「チャレンジ」として提供した曲であり、それを受け取った秋元康によるこれまでの乃木坂46を自己否定するかのような作詞によって、それまでのグループのイメージを覆す楽曲となった。
本作は2012年12月31日付のオリコン週間CDシングルランキングで初登場1位を獲得した。同週間ランキングにおける乃木坂46のシングルの1位獲得は「おいでシャンプー」から3作連続となり、デビュー年に3作のシングルですべて1位を獲得したのはKAT-TUN(2006年デビュー)以来6年ぶりである。女性アーティスト(グループからのソロ・派生ユニットを除く)としては1975年デビューの岩崎宏美、2011年デビューのNMB48などによる2作連続1位が最高記録だったが乃木坂46は3作連続1位となり、日本歌謡界初の記録を達成した。初週推定売上は23万2961枚を記録し、乃木坂46のシングルとして初の20万枚を突破した。
この楽曲のメッセージ性の強さは、後に欅坂46の1stシングル「サイレントマジョリティー」へと受け継がれていった。
「乃木坂46のヒット祈願は過酷」と言われるようになった最大の契機。
今回は前3作と異なり、どれも体力的にも精神的にも厳しいものばかり