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概要
『欅坂46』のデビューシングル。2016年4月6日リリース。
作詞:秋元康 作曲:バグベア
センターポジションは当時14歳の平手友梨奈が務めた。略称は「サイマジョ」。
世界的ダンサー・TAKAHIROの振り付けによる軍隊のように統率されたダンスと、デビュー曲にして笑顔を見せない少女たち、「君は君らしく生きてく自由があるんだ」という強烈なメッセージを込めた歌詞が話題となり、欅坂のイメージを初っ端から決定づけ、櫻坂46へ改名した今もなお語り継がれる名曲となった。
一般的には反体制ソングとされるが、原発事故のあった2011年から2015年頃まで国会前デモ等が盛り上がりをみせる一方、得票に結びついていないという状況だったため、それらの「ノイジー・マイノリティ」に対抗するカウンターソング、反・反体制という考察もできる。ナチス風衣装問題が起きたのも、必然だったのかもしれない。
この楽曲のメッセージ性は後に世界にも広がり、香港における選挙制度の民主化を求めて起こった「雨傘運動」を起点とした民主化運動の指導者の1人である周庭氏もこの楽曲に勇気づけられていた。
後に、コブクロがカバーし、『ミュージックステーション』にて披露された。
2021年には、高校の教科書に掲載されることになった。
因みに、歌唱に出てくる「何処かの国の大統領」とはサイレントマジョリティという言葉の生みの親であるアメリカのニクソン元大統領のこと。本来はベトナム戦争への支持を国民に求める論法だった。
MV監督は池田一真。
また、表題曲のみならずカップリング曲『キミガイナイ』もファンからは神曲として扱われている。ちなみに、本楽曲の「マーラーの交響曲」というフレーズはジョン・F・ケネディ元大統領の追悼曲であり、奇しくも一つのシングルにアメリカ大統領にまつわるフレーズが2つも出てくるという事態になった。