概要
元々軍隊生活にて缶切りや栓抜き、ナイフ(キッチンナイフ)といった行軍(食事)に必要な道具と、ねじ回しやリーマーといった小銃のメンテナンスに必要な工具を可能な限りコンパクトに持ち運べるように作られた。
これが後に一般向けに派生し、キャンプや釣りなどの屋外レジャーに便利な工具を折りたたんだ十徳ナイフとして登場した。
一般的な十徳ナイフは鋏や鑢、コンビネーションプライヤ、鋸といった実用目的の工具が折りたたまれているのが普通だが、変り種の中には気圧計やUSBメモリまで折りたたんだものがあり、また工具をあまりにも沢山折りたたみすぎた為に寸法が肥大化し、もはや実用を外れている珍品もある。
EOD用にワイヤーカッターを導線の切断向けに変更、プラスチック爆弾のパッケージに信管を差し込む穴を開ける為のパンチ、導線を差し込んだ信管をかしめるクリンパーと組み込んだものもある。
緊急時や遭難時にはその汎用性の高さから命を救われる機会が多いが、日本国内では正当な理由無しで携帯していると銃刀法(刃渡り6cm以上)や軽犯罪法(大きさに関係なく刃さえついていれば)に抵触する可能性があり(「正当な理由」と言うのは「何時使う」かを明言できる場合のみであり、「イザという時」は通用しない)、また刃が付いていなくても工具というだけで「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律(ピッキング防止法)」に抵触する可能性もある(要するにおまわりさんの点数稼ぎの口実になる)ので要注意である。
なお、ナイフに限らずカッターナイフ(=文房具)でも十分しょっぴく口実にされる。
ちなみに多くのものはブレードにはロック機構がスプリング式で完全固定が出来ず、閉じた際に刃を付けた面が露出しないような方向に折りたたまれている為、ブレードが閉じて自分の手を傷つける事が無いように注意が必要である。
しかし現在では安物を除いてロック機構付きが増えている。それでも折り畳みナイフである以上「鍔が無い」事には変わりないので取り扱いは慎重に。
関連タグ
冒険野郎マクガイバー…有り合わせの物で危機を脱出する彼が愛用するのがこれである。
小林幸真…天羽組のヤクザで、殺人鬼。笑顔でグリングリンと腹をアーミーナイフで抉る狂人である。