欧州連合の理念・思想・主義等に懐疑的な考えを持つ思想であり、欧州懐疑主義と呼ばれる事も。
概要
元々は、英国で欧州連合に加盟する事で党として賛成していた保守党・労働党の内部でも加盟に対して反発していた一派であり、マーガレット・サッチャー首相はその代表だった。
現在は反ユーロや欧州連合に対して懐疑的な考えを持つ事を表し、大陸側にも飛び火している状態である。
フランス国民戦線のマリーヌ・ル・ペンやドイツのドイツの為の選択肢、オランダのオランダ自由党等がその例である。
これらの政党は極右/極左政党等と言われているが、実際は新右翼/新左翼と表記した方が正しい。
2017年(平成29年)1月20日、トランプ大統領になってからドイツにて反EUの会合が行われた。
共通する思想
欧州連合に軒並み懐疑的な思想を持ち、通過ユーロや移民、同性愛等に対して批判する思想が強い。
更に国民国家を重視しながらグローバリズムに反対を表明している政党が多く、EU離脱に対して肯定的な政治家が多く、EUが危険な存在だと認知している。
国民国家を重視しているため、移民や同性愛に対して懐疑的な思想を持つ一方、福祉などを重視する傾向が見られる。
外交方面では権威主義的な国との関係を重視する傾向があるが重視する国には差異がある。
ロシアと歴史的な問題を持つポーランドは反ロシアである事が代表的。
一方、アンゲラ・メルケルが主導した難民を無制限に受け入れる事は欧州連合の死を表すとも述べていたた為、メルケルやマクロンの行動に疑念を持ちやすい。
又、イスラム教に対して批判的な論調等もちらほらみられる。
主な政党
- 国民戦線(フランス)
- 五つ星運動(イタリア)
- 英国独立党(英国)
- ポデモス(スペイン)
- 法と正義(ポーランド)
- 民主党(スウェーデン)
- 自由党(オランダ)
- 国民党(デンマーク)
- 黄金の夜明け(ギリシャ)
- ドイツの為の選択肢(ドイツ)
主な政治家
- マリーヌ・ル・ペン(フランス)
- ヘルト・ウィルダース(オランダ)
- フラウケ・ペトリ(ドイツ)
- ペッペ・グリッロ(フランス)