名鉄スカーレット
1
めいてつすかーれっと
名古屋鉄道が保有する鉄道車両の車体塗色として用いられる色の通称
マンセル値は5.7R 3.9/14.9で、日本国有鉄道制定色の赤11号や、JIS慣用色のスカーレットと比較すると、明度・彩度は似ているが、色相がやや低い。
元々は7000系・7500系パノラマカー専用色としていたが、後に1968年からSR車全体に波及、1975年の3880系導入に伴い電気機関車や事業用車を除く旅客車両の標準塗装となった。ステンレス製車両が主流となった現在でも帯には名鉄スカーレットが用いられており「赤い名鉄電車」としての地位は揺らがないものとなっている。
7000系製造時、スカーレットの塗料は国産では存在せずフランスのデュポン社から輸入している。後に国産化されたので国産品に切り替えられた。
- 実は7000系も3400系「いもむし」のような若草色のツートンカラーを纏う案が存在しており、それを考案したのは画家杉本健吉である。しかし、名鉄スカーレットを考案したのは誰なのかについては、これも杉本の考案であるという説(つまりパノラマカーを赤く塗ることを考案したのは杉本となる。パノラマカーの設計に関わった白井昭の証言)や名鉄車両部が考案したという説(杉本案の緑と平行稟議された。名鉄OBの清水武の証言)があり名鉄も明言していないためはっきりしていない。
- 若草色案を提案したとされる杉本も実際にスカーレットで完成した7000系を見て「これはいいね」と評したとされる。
- その後、電気機関車についてもEL120はスカーレット塗りとなった。
- 名鉄内部における正式な色名は「スカーレットレッド」らしい。
- スキマスイッチの「スカーレット」の曲名の由来はこの名鉄スカーレットである。
コメント
コメントが未記入です