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地球防衛企業ダイ・ガード

ちきゅうぼうえいきぎょうだいがーど

1999年に放送されたサラリーマンが地球の平和を守るロボットアニメ。およびそれを原作とした漫画作品。
目次 [非表示]

サラリーマンだって、平和を守れるんだ!!


概要編集

XEBEC制作、水島精二監督のロボットアニメ

「もしスーパーロボットが一般企業の持ち物だったら」というテーマで制作された異色作であり、後に機動戦士ガンダム00を手がける水島が初めて監督したロボットアニメでもある。

コメディタッチな作風ながらも、主人公達が戦って市街地に損失が出たら戦闘後に大量の始末書が待っており、主役ロボであるダイ・ガードに関しても法律や社の規約などを考慮した運用が求められるど、リアルさを醸し出した演出が売りである。


また、角川書店(現KADOKAWA)より漫画版、小説版が敢行され、アニメのその後の展開が語られている。

ゲーム作品では第2次スーパーロボット大戦Zに参戦し、特にスーパーロボットを所有する

企業繋がりで無敵ロボトライダーG7などとの絡みを見せている。


なおスパロボ参戦については一時期否定的な噂も流れていたが、水島監督自身が

「参戦を待ち望んでいる」とツイッターでコメントしている。

ストーリー編集

2018年の日本に突如現れた謎の大怪獣”ヘテロダイン”による大災害によって人類は新たなる脅威に直面することとなった。国連安全保障軍は対ヘテロダイン用巨大ロボット兵器:ダイ・ガードを開発し、やがて来るであろうヘテロダインとの戦いに備えた。

・・・それから12年。最初の出現以来ヘテロダインは一向に現れず、ダイ・ガードは軍のお荷物となって第三セクター系企業である21世紀警備保障に払い下げとなり、そこでも金食い虫の厄介者扱いされたため、会社のマスコットキャラクターに落ち着いてしまっていた。

会社の広報活動の一環として運用されていたダイ・ガードだったが、そんな矢先ヘテロダインが10年の沈黙を破って活動を再開。

ダイ・ガードのパイロットである赤木駿介はみなぎる正義の心のままにヘテロダインとの戦いに挑むが・・・。

登場人物編集

広報2課編集

21世紀警備保障広報2課に勤めるサラリーマンでダイ・ガードのメイン操縦士。正義感に満ちた熱血漢であり、面倒見の良い好漢である。理屈で物事を決めない直情径行のバカだが、「みんなの幸せを守りたい」という熱い想いは周囲の人間に広く影響を与えてゆくことになる。行動が子供っぽいのでそうは見えないが25歳のお兄さんである。

広報2課のOLでダイ・ガードのナビゲート担当。二十歳だが職場では赤木より先輩であり、ダイ・ガードチームのお姉さん的存在である。男勝りで赤木に劣らぬ正義感の持ち主だが、それはヘテロダイン災害で実の父を亡くしていることが影響している。複雑な家庭事情に思い悩んでいたが・・・。

ダイ・ガードの搭乗エンジニア。爽やかなイケメンで女性の扱いにも慣れているが、根は真面目で家族思いな青年である。他のメンツと違って普通のサラリーマン然としており、ダイ・ガードに乗ってヘテロダインと戦うことにも恐れを抱いていたが、彼なりに戦う道を選ぶこととなった。一言で言えばええかっこしぃな男であり、周囲から誤解されることもしばしば。

広報2課のお母さんポジションの女性。28歳独身で母親から心配されている広島出身者。人付き合いをとても大切にしており、2課の人間関係を良好にしている縁の下の力持ちである。赤木に好意を持っており、彼の身を案じている。

2課のOL陣のなかで一番大人びた容姿の女性。見た目は無口で無表情に見えるがころころキャラクターを変えたり、他人の恋愛に興味を露骨にしめしたりとつかみ所の無い性格をしている。年上に見えるが二十歳である。

二十歳のガングロギャルOL。見た目通り言動も軽いが、勤務態度はとても真面目で2課のムードメイカーである。

25歳にはとても見えない童顔OL。引っ込み思案で青山に好意を抱くもなかなか進展できない。とても優しい性格の持ち主。

広報2課の課長。生活に疲れた中年っぽい見た目だが、実はそうとうなやり手で21世紀警備保障の社長大河内とも裏で密に繋がっている。大らかで気のいい性格で、2課のメンバーからも慕われている。

ダイ・ガードの運営を引き受ける辣腕サラリーマン。ダイ・ガードの運用から運搬用重機の操縦までこなす万能っぷりを見せるが、これは自衛隊時代に培ったようである。娘を溺愛しており、聞き手が引くほどの親バカぶりをみせることも。

21世紀警備保障関係者編集

21世紀警備保障の技術部主任研究員。若干17歳ながら博士号を持つ天才メガネっ娘。数々のダイ・ガード用パーツを開発しており、ヘテロダイン対策のスペシャリストでもある。天才だが性格は天然でマイペース。ノリが良くて愉快な博士。

ダイ・ガードの整備班班長。ロボット好きの熱血漢で赤木とは仲良し。女性の趣味がちょっとズレており、百目鬼博士に一目惚れしてしまう。それ以降百目鬼博士の尻に敷かれているが、博士もまんざらではない模様。

21世紀警備保障社長。元安全保障軍の少佐で、最初のヘテロダイン討伐に当たった人物である。その際右目を負傷したが、それ以上に軍の強引なやり方に衝撃を受け、「軍には出来ないやり方で市井の人々を守る」ために21世紀警備保障を立ち上げた。広報2課に理解を示す一方、やり方が独裁的で重役の反感を買うこともしばしばであり、一度社長職を追われたことも。

安全保障軍編集

安全保障軍幕僚本部から広報2課に戦術アドバイザーとして派遣された監査官。理詰めの戦術でダイ・ガードを指揮する司令官ポジションであり、最初は赤木らとしばしば揉めていた。

だが、彼らとの衝突と和解を繰り返す内に感化され、広報2課を積極的にサポートしてゆくこととなる。性格は軍人らしく几帳面で理屈っぽいが、若干天然なところもある。

安保軍から追加人事で派遣された監査官。城田の後輩で彼のかつての教えを絶対視していたため、赤木らに感化された城田を当初受け付けなかった。広報2課の面々とはしばしば対立したが、彼もまた次第に影響されていった。

安全保障軍の少佐で城田の上司。野心家であり、安保軍の手でヘテロダインを討伐する作戦を数々立案したが、どれも失敗している。軍の行動を最優先しようとするタイプの人物だが悪い人間ではない模様。むしろ、自身の行動がどれだけの責任を持つのかよく理解していた人物だった。

登場ロボット編集

用語編集

ヘテロダイン

強力な電磁波の発生現象である「界震」によって引き起こされる自然災害の総称である。フラクタルノットと呼ばれる中核部分を基に、周囲の物質を吸収・再構成する形で誕生する。

さながら大怪獣のような存在だが、ヘテロダイン自体には明確な意志や思考はあまり見られず、いわば自然エネルギーが生物のような形をとって動き回っているようなものである。これがヘテロダインの”自然災害”たる所以である。

ただし、電磁波に引き寄せられる(必然的に都市部に壊滅的被害を引き起こしかねない)という性質があるため現代の文明社会との相性は極めて悪い。

界震発生時に最初に形成されたフラクタルノットである「オリジナルノット」を破壊すると姿を保てなくなって消滅する。


国連安全保障軍

ヘテロダイン出現以前から存在した軍事組織。自衛隊とは違って国連の管轄下にある組織であり、ダイ・ガードを開発したのもこちらである。

最初のヘテロダイン襲来時に応戦したが、事態打開のためにOE兵器と呼ばれる核兵器に匹敵する爆弾を使用したことから大きな非難を浴びた。

国防組織である自衛隊に代わってヘテロダイン災害に対処しており、ダイ・ガード有する21世紀警備保障とぎくしゃくした協力関係を結んでいる。


関連イラスト編集

サラリーマンにも守れる平和俺達の仕事はヘテロダインを倒すことじゃない、人を助けることなんだ

ダイ・ガード(一部修正)サラリーマンだって平和を守れるんだ!


関連タグ編集

ダイ・ガード 21世紀警備保障

ロボット サラリーマン ダイゴウジ・ガイ 無敵ロボトライダーG7

XEBEC 水島精二 菅野博之


機動警察パトレイバー:ロボットを運用する警察組織を描いた作品。ロボットが活躍する場面だけでなく、「警察官」という公務員としての柵やデスクワークに勤しむ日常の勤務シーンも描かれている先輩作品。

踊る大捜査線:刑事ドラマの影響で刑事=「正義のヒーロー」に成りたくて警察官になった主人公が主役の警察ドラマ。本庁から派遣されたエリートと友情を育む事や、縄張り争いを起こす上層部の思惑に振り回されて対立する事になる等など、似た展開がある。



ブレイドの世界(仮面ライダーディケイド):こちらはライダーシステムが一般企業の持ち物になっている

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