概要
『鉄腕アトム』の主人公・アトムを作った科学省長官天馬博士の本名。
この名前は『アトム大使』初連載時に明かされており、
「ひのえうま(=1966年)生まれ、群馬の人。
家は代々馬鈴薯栽培を営む。
練馬中学(単行本では大学)を卒業後 馬力に馬力を重ね
ウマく高田馬場にある科学省任官試験にダークホースとしてパスした。
海馬の研究においては右に出る駒はいない。
ついに科学省長官に出馬
いまに馬脚をあらわすなどとのヤジ馬の馬鹿げた下馬評がある」
という読みにくいプロフィールも明かされている。
『アトムザ・ビギニング』の天馬午太郎
CV:中村悠一
『アトム』前日譚である『アトムザ・ビギニング』では主役の一人として登場。なかなかハンサムな顔立ちをしているが、壮年時を思わせる鷲鼻やくせ毛が見受けられる。
物語開始の5年前に発生した「大災害」で実家は全焼し、馬鈴薯栽培で名を馳せる豪農だった両親は倉庫の下敷きになって若くして天涯孤独の身となる。高校から飛び級で大学に入り1年で学部の全単位を取得して修士課程に来たらしく、おそらく17歳で練馬大学に入学、18歳で修士課程に来たものと思われる。「ひのえうまの生まれ~」が正しいとすると物語開始は1984年ということになる。
自他ともに認める天才で、5歳上である同級生たちをも凌駕する知識と発想力を有している。その一方でかなりのナルシストでもあり、若いだけに選民意識も高い。
同じ第7研究室で机を並べるお茶の水博志(後のお茶の水博士)とは年齢差を全く感じさせない程仲良しだが、お人好しで情に流されやすいお茶の水とは逆に一人で突っ走りがちであり、しょっちゅうケンカしている。仲直りするまでは互いの事を下の名前で呼ばないのが不文律らしい。お茶の水がロボットを「みんなの友達」ととらえているのに対し、天馬は「人を超える者」であることを念頭に置いており、学界からは反感を買っている。
第1研究室のリーダーで学内一の秀才である堤茂理也に対してはライバル心を抱いている一方で、茂理也と酷似しているマルスのオーナー・ロロには片思いしている。
研究以外の事に対する関心は非常に低く、お茶の水が拾ってきた猫には「2月14日に拾ってきたんだからF14でいいだろ」などと適当極まりない命名をしている(後にお茶の水がF14ということで米軍の戦闘機にちなんで「トム」に改名)。自作のA10シリーズに可愛い愛称を付けるお茶の水に対しては度々苦言を呈している。
主人公(?)A106に対してもあくまで「研究対象」という目線を向けており、事あるごとに「他のガラクタどもとは違うことを証明しろ」など非常に上から目線で命令を仕向ける。