概要
CV:寺島拓篤
『アトムザ・ビギニング』における語り手である、練馬大学第7研究室所属の青年科学者。同大学の5年生。
お茶の水博士は手塚治虫作の『アトム今昔物語』でも青年期の姿が描かれているが、『今昔物語』では黒髪で太っていたのに対し、こちらでは痩せていて茶色がかった薄い髪の色をしている。
後にアトムを作り出すこととなる天馬博士=天馬午太郎とは同級生(ただし天馬は5年飛び級している)で、共にロボットの未来を創るために切磋琢磨している。校内では変人集団として鼻つまみ者の二人であるが、本当に互いの鼻をつまみあうほどの仲である。
年の差はあるが天馬とは下の名前で呼び合うほど親しい。喧嘩をすると名字で呼ぶ。
人物像
「悪・黒・武断」のイメージが強い原作の天馬博士とは対照的に「善・白・徳治」の印象があるお茶の水博士。
その青年期である博志も非常に穏やかな性格の持ち主であり、ともすれば誰彼構わず喧嘩を売りがちな午太郎のブレーキ替わりとなることが多い。ロボットの事を「友達」だと考えており、「道具」だと認識している学会のお偉方やDr.ロロに対しても批判的な立場に立っている。
愛着のあるものや動物に勝手に仇名を付ける癖があり、A106を「シックス」と呼び始めたのも彼である。第7研究室で飼っている猫に午太郎が「F14」という物凄く粗雑な名前を付けた際には「F14だからトムキャット、略してトム」などと勝手に改名した。
好物はコロッケパン。
人間関係
係累にはお茶の水蘭というかわいい妹が一人いる。無口な彼女とも兄妹仲は良好で、暇さえあれば研究所に招き見学させている。
基本的に屈託のない人柄ゆえ、スキルが自分より上の人間に対しては素直に敬意を払うタイプである。そのため、性格が悪い堤茂理也に対してもその実力を認め、ともすればミーハーとも取れる対応をとっている。
茂理也の妹・茂斗子とは序盤こそバカにされていたものの、シックスの活躍を見るにつけ徐々に打ち解けている。
バイト先のマルヒゲ運送は祖父の代からの付き合いであり、頑固な社長(俊作の父。外見はモロにヒゲオヤジ)ともトラック事故からシックスと協力して命の危機を救った一件以来すっかり仲良くなっている。息子・俊作くんとは後に生涯の仲間となるのだが、それはまた別の機会に。
なお、実は鼻が大きい女性がタイプらしく、恩師佐留田教授の娘・佐留田月子が子持ちだったことを知った際には落胆していた。
関連イラスト
大抵は午太郎か茂斗子と一緒に描かれているものが多い。貴様らそんなに美男美女が好きか!
関連項目
阿笠ヒロシ:似ている人
以下、ネタバレ注意
『アトム今昔物語』に登場したお茶の水は、彼ではなくその祖父である。
先々代お茶の水は若かりし日に未来から来たアトムと対面し、ロボットには心が必要であると確信した。
その信念と優しさは、孫であるヒロシにも受け継がれていくこととなる。